【聖地巡礼】千と千尋の神隠しの舞台になった温泉や観光地を徹底調査！

油屋のモデルは「道後温泉」木造の重厚感ある日本最古の温泉

『日本書紀』にも登場する日本最古の温泉である愛媛の道後温泉。夏目漱石の小説『坊ちゃん』の舞台となったことでも知られ、古くから文豪に愛された道後温泉。温泉街の中心にそびえる木造3階建ての共同浴場・道後温泉本館は、道後温泉のシンボル的存在。『千と千尋の神隠し』の油屋のモデルになったとも言われています。現在も館内で温泉に浸かることができ、坊ちゃん団子も食べられます。

ライトアップが幻想的！国の有形登録文化財にも登録されている「金具屋」

長野県・北信州の名湯・渋川温泉を代表する老舗旅館である金具温泉。3つの大浴場と5つの貸切風呂で源泉100%かけ流しの湯が楽しめるのはもちろん、登録有形文化財に指定されている昭和初期に建てられたまま現存している建物も人気が高い宿です。『千と千尋の神隠し』のモデルだと噂されているの宿泊棟・斉月楼は現在も宿泊することが可能です。

油屋

JR・岡山駅から路線バスで2時間半。自然に囲まれた湯原温泉にある温泉旅館・油屋は、その名の通り『千と千尋の神隠し』の油屋のモデルになったと言われる宿の1つです。その昔、旅人に行灯の油を提供していたことから油屋という屋号になりました。元禄時代から続く宿は、趣たっぷり。夜にはライトアップされてジブリの世界感そのものになります。

鮮明な赤色の「慶雲橋」を渡って千と千尋の世界へ！「積善館 本館」

群馬県・四万温泉を代表する老舗旅館・積善館は、湯治棟の本館、登録文化財に指定されている宿泊棟の山荘、高級宿である佳松亭の3棟からなり、内湯と露天風呂も完備。本館前には朱塗りの橋が架かっており、夜には宿とともに橋もライトアップされます。赤い橋から見る景色は『千と千尋の神隠し』そのものですよ。浴室棟はアニメ中の女中部屋に酷似しています。

緑に溢れた庭園が幻想的！宮崎駿が幼少期から訪れていた「陣屋」

新宿から小田急線急行で約1時間の距離にあり、都心からも気軽に迎えると人気の神奈川県・鶴巻温泉。数件の温泉宿からなるこじんまりした温泉郷にある陣屋は、何を隠そう宮崎駿氏の親戚が経営していて幼少期に駿氏が過ごしたこともある宿なのです。『千と千尋の神隠し』の湯屋のモデルとなったと言われる建物であるにぎわい亭では、1万坪の庭園を眺めつつ食事ができますよ。

銭湯のモデルは「江戸東京たてもの園の子宝湯」壁画が印象的

東京都小金井市にある江戸東京たてもの園は、歴史的建造物を移築保存している屋外博物館です。園内にある子宝の湯は、『千と千尋の神隠し』で千が働くことになった油屋のモデルだと噂されています。ジブリの公式も「強いインスピレーションを受けた」とコメントしています。園内にはほかにも千尋の両親が豚になった食堂そっくりの鍵屋もありますよ。

千と千尋の宴会場のモデル「目黒雅叙園」館内は和の造りで魅了

東京都目黒区の目黒雅叙園は、緑あふれる広大な敷地内に結婚式場やホテル、レストランを擁する複合施設。『千と千尋の神隠し』のモデルにしたとジブリ公式が認める建物が、絢爛豪華な7つの部屋と99の階段廊下を擁した木造建築・百段階段。天井にまでびっしりと装飾が施されていたり日本絵画が160枚以上も飾られていたりと、贅を尽くした禄文化風の内装には圧倒されてしまいますよ。

「かまじい」の部屋のモデルとなった文具店「江戸東京たてもの園の武居三省堂」

文化的価値の高い歴史的建造物を移築展示している野外博物館である江戸東京たてもの園。園内の下町中通りにある明治初期創業の文具店・武居三省堂は、店内も再現されていて観覧が可能です。書道用品の卸もしていた武居三省堂には、壁一面に商品を入れる桐の引き出しがびっしりと並んでいます。『千と千尋の神隠し』で釜爺が働くボイラー室そのものですよ。

湯婆婆の屋敷のモデルとなった台湾の「阿妹茶酒館」

台湾北部のの山合いの村・九份にある老舗茶芸館である阿妹茶酒館も『千と千尋の神隠し』に登場する湯婆婆の営む油屋にそっくりだと有名です。今や阿妹茶酒館をメインに九份全体が人気のスポットとなっています。かつての金鉱工場をリノベーションした建物はノスタルジックな雰囲気たっぷり。夜には連なった赤い提灯が点灯し、『千と千尋の神隠し』の世界が広がります。

赤い手すりの向こうにそびえ立つ織田信長の居城「清洲城」

愛知県清須市のシンボルである清州城は、尾張国春日井郡清州にあった城です。尾張の国の中心に位置し、織田信長公の天下取りの出発点ともなった場所です。その清州城前に架かる朱塗りの大手橋から見る清州城の眺めが、『千と千尋の神隠し』に登場する1シーンにそっくりだと話題になっています。立派な大手橋は一見の価値がありますよ。

千と千尋の湯屋そのもの！完全予約制の料亭「鯛よし百番」

大正時代に建てられた遊郭をそのまま使って店を営む料亭が大阪府飛田新地の鯛よし百番です。2000年に国の登録有形文化財に指定された建物は、豪華絢爛な大正建築美術の装飾が圧巻です。中庭を囲むようにロの字型に小部屋がいくつもある遊郭ならではの造りや細かな細工と装飾が施された壁や天井は見ごたえ抜群。完全予約制なのでご注意ください。

九份の金爪石エリアにある不思議な街へ抜ける「トンネル」

台湾・九份のさらに奥地にある金爪石エリアは、かつて無耳茶壺山の金鉱で栄えた街です。現在は閉山しているものの勧済堂や黄金博物館などの見どころがある人気観光地。そんな金爪石エリアの山中にあるトンネルが、『千と千尋の神隠し』冒頭に出てくるトンネルのモデルになったと言われているのです。宮崎駿氏がこの地を訪れ、トンネルのインスピレーションを得たと言われていますよ。

きらびやかなライトアップに惹きつけられる「ホンヤー・トン」

中国内陸の都市である重慶の一角にある街・渝中区にある建物ホンヤー・トン。重慶の伝統を感じられる商業施設で、館内にはレストランやホテル、土産物店などが入っています。吊脚楼（ちょうきゃくろう）と呼ばれる伝統的な中国建築であり、夜にはライトアップされて『千と千尋の神隠し』の油屋そっくりな姿になります。長江がすぐそばを流れていて、クルーズ船上から眺めるのもおすすめです。

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