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【沖縄】真玉橋(まだんばし)に伝わる神話が気になる!琉球・神女(ユタ)の言い伝えとは?

沖縄には本土と大きく異なる文化や史跡が多く存在しています。今回ご紹介する豊見城市の「真玉橋(まだんばし)」もその1つです。当初は琉球王国によって軍事的目的のために造られましたが、現在、那覇市と豊見城市とを結ぶ交通の要として重要な存在となっています。度重なる氾濫や戦災のために破損や破壊が繰り返されながらも、人々は改修・改良を重ねてこの橋を利用してきました。近年、戦中戦後に埋め立てられた石橋時代の遺構が発掘され、保存されています。また、真玉橋に欠かせないのが「七色ムーティー」の人柱伝説。今回は、伝説から周辺の観光スポット・グルメスポットまで、真玉橋にまつわる情報を集めてみました。

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更新日: 2023年11月21日

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那覇市と豊見城市をつなぐ「真玉橋」とは?

那覇市豊見城市(とみぐすくし)の間を流れる国場川にかかる橋です。後ほどご紹介しますが、この橋には奇妙な伝説が残っていることで知られます。アーチ橋への改修工事の際、かつて存在した石橋遺構が発見されました。これは「真玉橋遺構」として有形文化財に指定されています。車でのアクセスは、那覇空港から約20分、沖縄自動車道の豊見城ICから約15分です。

真玉橋が造られたのはいつ?その理由とは?

この橋が最初に架けられたのは琉球王国第二尚氏時代、第三代尚真王の時のこと。西暦でいうと1522年にあたります。増設の主な目的は、首里城と軍事的要所であった那覇の一帯を防御するため。琉球王府時代には、首里と島尻地方とを結ぶ交通の要でもありました。当初は五連の木橋でしたが、1708年に石橋へと改修されます。

ちょっと怖い?真玉橋にまつわる都市伝説

「七色ムーティー」と言われる神女の人柱伝説があります。昔、大雨で改修工事が上手くいかなかった時、「子年生まれで七色の元結を身につけた女を人柱にせよ」との神託を告げた神女自身が人柱になりました。彼女は最期に「人より先に口をきいてはいけない」と自分の娘に言い遺して犠牲になったということです。この伝説をもとに、後世に伝説劇などが作られています。

真玉橋の都市伝説を基にした作品も!

1935(昭和10)年頃に初演された「真玉橋由来記」は平良良勝作の伝説劇ですが、これには、先に触れた真玉橋の人柱伝説が取り入れられています。ざっくりいうと、本土の岡本綺堂作の「長良川」を沖縄風にしたところに真玉橋伝説と「七色ムーティー」の伝承を織り交ぜた内容。遺された娘が美女に育ち、結婚するまでのストーリーが展開されます。

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地域の守り神「真玉橋のシーサー」とは?

シーサー(石獅子)は、外から入ってくる様々な邪気をはね返すために地域の守り神として集落に置かれたもの。真玉橋の周辺、字真玉橋という地域には二種類のシーサーが鎮座しています。「イリヌシーサー」と「アガリヌシーサー」です。前者は西の方角の魔除けとして集落の西に置かれ、後者は集落のほぼ中心部の生活道の脇に置かれています。

小島の魔物から村を守る「イリヌシーサー」

迫力のあるビジュアルの「イリヌシーサー(西ヌ石獅子)」は、「ガーナー森」に対抗する存在だと言われています。「ガーナー森」とは現在陸地にあるこんもりとした雑木林ですが、かつては漫湖という湖に浮かぶ魔物であり、夜になると陸地に上がって集落の人や家畜を襲うとされていました。イリヌシーサーはこれを見張る目的で立てられたのだと言われています。

真玉橋のイリヌシーサー

沖縄県豊見城市真玉橋
真玉橋から徒歩約2分

風難から村を守る「アガリヌシーサー」

「アガリヌシーサー(東ヌ石獅子)」には、「国場川を隔てた対岸の高台であるカラヤームイ(または瓦屋原・カラヤーバル)からの風難を防ぐために守り神として立てられた」との言い伝えが残されています。ただし、カラヤームイの位置する北側ではなく、東側を向いて立っていることについては理由がよくわかっていないということです。

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真玉橋のアガリヌシーサー

沖縄県豊見城市真玉橋6
真玉橋から徒歩約3分

周辺に点在する「真玉橋遺構」もチェック!

増設当時は木造でしたが、1708年には石橋へと改修されます。その後1837年に大規模な改修工事があり、琉球王国消滅後もしばらく石橋のスタイルは存続していました。ところが、第二次世界大戦中および戦後にほとんどの部分が埋め立てられてしまいます。1995年に発掘調査が行われた折、埋もれていた石橋遺構が現れます。これが「真玉橋遺構」です。

真玉橋へのアクセス方法は?

真玉橋へは車やバスで行くことができます。車でのアクセスは、那覇空港から約20分、沖縄自動車道の豊見城ICから約15分。バスの場合、那覇バスターミナルから那覇バス那覇新開線利用で約14〜20分。那覇空港国内線ターミナルからは琉球バス具志川空港線利用で約20分です。バスは一日の本数が少ないため、利用する際には時刻表の確認が必須です。

周辺のおすすめ観光スポット1:国特別名勝の美しき庭園「識名園」

特別名勝「識名園」は、「和・中・琉」のスタイルが融合した庭園です。琉球王国時代、王家の別邸として造営され、1799年に完成しました。面積は41,997㎡(約12,726坪)。2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一部として世界文化遺産にも登録されています。数々の見どころがありますが、30分〜1時間程度あれば鑑賞することが可能。

識名園

沖縄県那覇市字真地421-7
098-855-5936
4~9月 午前9:00~午後17:3010~3月 午前9:00~午後17:00
水曜(その他臨時休園あり)※水曜が休日や慰霊の日の場合は翌日
真玉橋から車で約13分

沖縄名木百選に選ばれた巨木「嘉数公民館のガジュマル」

豊見城市の北東部には、かつて豊見城グスクや瀬長島とともに「豊見城三景」に並び称された景勝地の「嘉数バンタ(バンタとは沖縄の言葉で「崖」や「端」の意)」があります。付近の嘉数公民館の敷地内に、推定樹齢100年以上、樹高20m以上、幹周囲約6.5mの巨大なガジュマルの木があります。嘉数公民館のガジュマルは、沖縄名木百選に認定されています。

嘉数公民館のガジュマル

沖縄県豊見城市嘉数
真玉橋から徒歩約16分

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