甘粛省旅行のポイント
どんな街?
甘粛省は黄河の上流に位置する中国北西部にある省です。シルクロードの要所として中華文明が発達。細長く伸びた領土を持ち、盆地、山間部、砂漠など複雑な構成となっているのも特徴です。数々の旧跡があり、仏教芸術に関する世界遺産も見られます。
見所は?
甘粛省の観光スポットと言えば、五胡十六国時代の300年代からおよそ1000年かけて建設が続けられてきた莫高窟です。巨大な仏像や侍従菩薩が鎮座する北石窟寺、赤茶色の大地が波のような芸術を作る張掖丹霞地貌公園など、壮大な見所がたくさんあります。
おすすめのグルメ
甘粛省では麺料理が豊富で、牛肉面と呼ばれる蘭州ラーメン、肉のみじん切りを麺に乗せた手打ち臊子麺などが名物です。鯉や里芋の煮物、羊肉や豚肉の料理なども食べられ、四川料理のような辛い料理が多いのも特徴です。
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甘粛省でおすすめの観光スポットを紹介!
■莫高窟
莫高窟は敦煌市の東南約25kmの場所にある仏教遺跡で、雲崗(山西省)、龍門(河南省)と並ぶ中国三大石窟の1つです。鳴沙山の東側に約1600mに渡り断崖を削って作られた石窟が並び、石窟内部には極採色の壁画や仏塑像が見られます。
古くから東西をつなぐ交通の要衝であったこの地で、最初の石窟が掘られたのは4世紀頃。その後、約1000年をかけて約700もの石窟が作られたため、時代によって壁画や仏像の特徴も異なっています。
数多くの石窟の中でも、正面に9層の木造楼閣、内部に高さ34.5mの仏像を備えた巨大な第96窟は莫高窟のシンボルと言える必見のスポットです。莫高窟は1987年にユネスコの世界遺産に登録されています。
■張掖丹霞地形
張掖丹霞地形(張掖丹霞地貌公園)は甘粛省の張掖から約50㎞離れたところにある丹霞地形の大地です。丹霞地形というのは赤い堆積岩が隆起して出来た地形のことで、張掖丹霞地形ではうねる大地に赤やオレンジ、黄色、白など色彩豊かな地層のグラデーションが見られ、別世界のような不思議な光景が眼前に広がります。
このようなカラフルな縞模様は、地層に含まれた鉱物に関係していて、光の当たり方によって見え方も変化するのだとか。朝焼け、夕焼けの時間帯や雨の後は特に美しい風景が見られると言われています。
広大な張掖丹霞地形の公園内には複数の展望スポットが設けてあり、スポット間は乗合のシャトルバスで移動できます。
■拉卜楞寺
拉卜楞寺(ラプラン寺)は、甘粛省甘南チベット族自治州の夏河県にある1709年創建のチベット仏教の大僧院です。チベット仏教の最大宗派で黄帽派とも呼ばれるゲルク派の六大僧院の1つに数えられるチベット仏教の聖地。
広大な敷地には複数のお寺、学校、僧坊等が立ち、金色の屋根や極彩色の装飾がとても印象的です。周辺ではエンジ色の僧衣をまとった僧侶やマニ車を回しながら歩く巡礼者の姿が多く見られ、異世界に迷いこんだような気分を味わえます。
寺院内を観光するには、僧侶による有料のガイドツアーに参加することになります。
世界最長の建造物!万里の長城を歩いてみよう
万里の長城は、紀元前7世紀の春秋時代から2000年以上かけて造成された、人類史上最大の建築物です。英語では“The Great Wall”と呼ばれ、衛星写真でもはっきりと形を見ることができるほど、壮大です。東は河北省北東部の山海関から、西は甘粛省西部の嘉峪関まで、総延長は6000kmあります。北京近郊にある「八達嶺長城」と、「慕田峪長城」への行き方は簡単なので、個人でもアクセスしやすく、中国観光の定番となっています。1987年に世界文化遺産に登録され、一生に一度は訪れたい場所のひとつとして、人気を集めています。
20世紀最大の発見!8,000体もの兵馬俑を見に行こう
兵馬俑は西安市にある秦始皇兵馬俑博物館に展示されており世界遺産(文化遺産)に登録されています。兵士や馬は秦の敵国の方角とされている東を向いて整列しています。
広い館内に展示された俑の兵士たちは、どれも同じ顔をしておらず、一人一人を見ていると地位や人格まで想像出来そうな躍動感を感じさせます。
様々な文化が交差するシルクロードを辿る旅
2014年に「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」として世界遺産に登録されたシルクロード。中国、カザフスタン、キルギスと3カ国8700キロメートルにもおよび、世界遺産登録としては最大の規模を誇ります。
中国では、シルクロードの分岐点として栄えた砂漠の中のオアシス都市・敦煌が有名です。陽関、莫高窟、鳴沙山、月牙泉など見所を訪ねたり、砂丘でラクダに乗ったり、悠久の歴史とエキゾチックな文化に触れてみませんか?
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■鳴沙山
鳴沙山(めいさざん)は敦煌市街地の南約5kmの場所にある広大な砂丘。風が吹くと砂が音を立てることから、鳴沙山という名前がついたそうです。その広さは東西約40km、南北約20kmに及び、周辺は見渡す限りの砂の山。山腹には美しい砂紋が見られ、砂丘のスケールの大きさを感じます。
鳴沙山は歩いて散策することもできますが、ラクダに乗るのもおすすめです。背の高いラクダに乗ると一段と眺めがよく、シルクロードを行く隊商の気分を味わえます。ラクダ乗り以外では、サンドバギーや砂漠滑りなどのアクティビティが人気のようです。
鳴沙山の麓には「月牙泉」という泉があります。
■Crescent Moon Pool
Crescent Moon Pool(月牙泉)は、敦煌の南の大きな砂の山、鳴沙山の北麓にある泉です。月牙というのは中国語で三日月のことで、泉が三日月型をしていることからこの名前がつきました。
広大な砂漠地帯にポツンと泉が佇む様子はまさしく砂漠のオアシス。昔に比べると泉は小さくなってきているようですが、それでも数千年もの間枯れずに水が湧き続け、美しい水を湛えているとは何とも神秘的です。
背後にそびえる鳴沙山に登って泉を眺めると、綺麗な三日月型がよく分かります。泉のほとりに立つ楼閣と周囲の緑もオアシスの雰囲気たっぷり。鳴沙山の観光とあわせてぜひ訪れてみて下さい。
■麦積山石窟
麦積山石窟は天水市の東南にある石灰岩の仏教石窟である。麦積山石窟は、敦煌莫高窟・雲崗洞窟・龍門洞窟と並び中国四大石窟のひとつである。岩山に各時代の石窟や石刻像、壁画が現存している。巨大な阿弥陀仏像から小さな石像まで精巧な様々なサイズの石像を見る事ができる。
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■甘肃省博物馆
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甘肃省博物馆(甘粛省博物館)は甘粛省の省都蘭州にある博物館です。館内では、恐竜やマンモスの化石など自然科学関連の展示に加え、河西回廊周辺で出土した文物などシルクロード関連のコレクションも多く、大変見応えがあります。
特に博物館の目玉と言われているのが、甘粛省武威市の雷台漢墓から出土した「銅奔馬」と呼ばれる青銅の馬の像。高さ35㎝ほどの像ですが、燕を踏んで空を駆ける馬をモチーフにしており、躍動感やしなやかさが伝わってくるような古代中国の傑作です。
入館無料ですが、入館時にパスポートの提示が必要です。
■敦煌博物馆
敦煌博物馆(敦煌博物館)は敦煌市の鳴山路に立地する博物館です。館内では莫高窟をはじめとする敦煌周辺の遺跡や古墳で発掘された陶磁器や仏像などが展示され、古代から西域との交通の要衝として栄えた敦煌の歴史・文化について学ぶことができます。
館内で必見の見どころは、1900年に莫高窟の第17窟から発見された敦煌文書の一部や、莫高窟の第45窟のレプリカなど。本物の45窟は写真撮影ができないので、こちらで石窟内の壁画や仏像の様子をカメラに収めるという人も多いようです。
敦煌博物馆は入館料無料で見学することができます(パスポート要)。
■黄河铁桥
黄河铁桥(黄河鉄橋/中山橋)は、甘粛省蘭州市を流れる黄河に架かる鉄橋です。今から100年以上も前の1909年に、黄河で最初の鉄橋としてドイツの企業によって造られました。
長さ約233m、幅約7.5mの黄河铁桥は、4つの橋脚と5つのアーチを有する重厚な外観が特徴ですが、建設当時、必要な資材は全てドイツから輸入して作られたそうです。現在は歩行者専用の橋に改造され、蘭州を代表する観光スポットになっています。
黄河铁桥では、のんびりと橋の上を歩きながら、豪快な黄河の流れや対岸の白塔山を眺めるのも良いでしょう。夜はライトアップが施され、夜景もまた魅力です。
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中国では英語は通じるの?
世界4大文明の1つである黄河文明を発祥とする中国。古い歴史を有していて、公用語である中国語は、黄河文明から今日まで使われている言語です。中国語はネイティブスピーカーの数が世界一多い言語としても知られています。ただし広い国土を持つ中国では、北京語や東北語など地方によって方言も多いのが特徴です。モンゴル族やチベット族をはじめとする少数民族も多く、それぞれが独自の言語を使用しています。英語が通じるのは大都市の高級ホテルや空港などごく一部。公共交通機関やタクシーでも英語は通じません。目的地の地図を見せるたり、簡単な中国語を覚えていったりすると親切に対応してくれます。
本場の中華料理食べましょう!
中国旅行の楽しみの1つといえば、グルメ!世界三大料理の1つに数えられる中華料理は日本にも広く浸透していますが、やはり本場の味を楽しみたいものです。ところが一口に中華料理といっても、実は中国国内の地方によって8つに分類されるのです。中国で観光に訪れることの多いエリアで食べられているのは、そのうちの5種類。上海料理は上海蟹をはじめ魚介類を多用するのが特徴。味付けは甘めです。広東料理はフカヒレやアワビ、貝柱、牡蠣などの旨みを生かした味付けが信条。四川料理はしびれる辛さの麻婆豆腐やエビチリなどが自慢です。北京料理といえば、北京ダックは外せません。
絶対行きたい!中国のいくべき世界遺産は?
世界遺産の宝庫である中国。中でも世界最長の巨大建造物である「万里の長城」は有名です。全長2万キロを超える長城は、秦の始皇帝の時代に北方からの騎馬民族の襲撃に備えて建造されたもの。壮大なスケールの長城は実際に歩くことも可能です。映画『アバター』のモデルにもなった湖南省の「武陵源」は、3000本もの石柱が建ち並ぶ圧巻の大自然をロープウェーで上空から見ることができる世界遺産。「黄山風景区」でも奇峰と雲海が造りだす圧巻の自然美が楽しめます。北京市の「天壇」や[洋子1] 「頤和園(いわえん」は、中国建築を見たい人におすすめの世界遺産です。広大な黒土と深い歴史のある中国の世界遺産は、どれもスケール満点です!
中国旅行好きに人気!西北エリアの魅力とは?
中国における発展途上のエリアが西北地区。陝西省・甘粛省・青海省・寧夏回族自治区・新疆ウイグル自治区からなります。ウイグル族や回族、カザフ族、モンゴル族など多くの少数民族が暮らす西北エリア。まだまだ開発途上にあるからこその雰囲気は、中国旅行好きにはたまらないはずです。少数民族がそれぞれ独自の生活様式を営み、独自の文化を発展させていることから、異文化が混在しているのも大きな魅力です。西北エリア最大の観光スポットといえば、世界遺産にも登録されている「莫高窟(ばっこうくつ)」。4世紀から数千年に渡って掘り続けられた石仏が、約500もの石窟内に何と2400体もあり圧巻です。新疆ウイグル料理に挑戦するのもおすすめ。