更新日: 2024年4月24日
京都にはおいしいグルメがたくさんありますが、ひそかに人気を集めているのがラーメンなんです。京料理などのイメージから、やはりラーメンも上品であっさりしたスープ・・・と想像してしまいそうですが、じつはこってりと濃厚なタイプが京都では一般的。近年では関東・首都圏での流行の味を出すお店も増えてきましたが、地元で長く親しまれてきたご当地感ある地元の味をぜひ味わってみたいところ。
今回は「京都のラーメン」と聞いて、ラーメン通が真っ先に名前を挙げるであろうおすすめの名店をご紹介します。
目次
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この記事を監修するのは
endomild
- 横浜生まれのラーメン好き。年間最高1000杯のラーメンを食べ歩くも、それだけでは物足りず、実際にラーメン屋にまでなった特異な経歴の持ち主。美味しいかどうかだけでなく調理法や素材、そのラーメン一杯の背景までをも分析するスタイルで今日もラーメンを食べる。
京都のラーメン事情
観光としても魅力あふれる古都京都。その地が発祥となれば食文化も奥深いことになるのは当然とも言えます。関西圏の出汁の文化は当然ご当地ラーメンにも好影響を与えラーメンフリークの舌を楽しませています。最近では二郎インスパイア系、家系ラーメン系などなど著名な系統や独自に開発された新鋭店舗まで様々な広がりを魅せている京都ラーメン事情、今回はその中でも王道と呼ばれるお店を紹介したいと思います。
「京都ラーメン」を大別する3つのタイプとは?
・あっさり系
トンコツや鶏がら、豚肉をベースにした清湯(チンタン)スープを基本とします。「新福菜館」や「第一旭」が代表的存在。あっさり系といっても、これはあくまでも京都基準での表現。実際には動物ダシをしっかりとり、コクがあって味のはっきりした濃厚な味わい。
・背脂中華そば(準こってり系)
鶏ガラだしのスープに豚の背脂を浮かべたタイプは「ますたに」や「ほそかわ」が有名で、これが「京都ラーメン」という際の定番とされています。
・白湯スープ(こってり系)
全国的に知名度の高い「天下一品」や「天天有」などがありますが、この系統はどちらかというと京都ではマイノリティ的な存在です。
「こってり」とは言うけれど・・・
ラーメンフリークの方々の中には「こってり」という基準が実はそれぞれある様に思えます。
・スープ自体の粘度が高くドロドロしている「こってり」
・見た目の脂が多いという意味で「こってり」
こちらの二点がよく使われる「こってり」だとすると前者はまさに「天下一品」ですが、そのイメージで「京都ラーメンの定番」と呼ばれる店舗で食べてはいけません。「ますたに」「ほそかわ」など京都ラーメンの定番はいわゆる「背脂チャッチャ」。見た目の脂が多いのですが、ベースのスープは驚くほどさらっとしています。また背脂自体もスープとしてよく煮込まれ、余分な脂がすべて出切った上質なものなので、さすが出汁の文化が根付いています。とにかくグイグイと飲ませてしまう魅力が満載です。
どちらもそれぞれ楽しみ方、味わい方があるラーメンです。この「こってりの違い」を理解した上で京都ラーメンを楽しんでくださいね。
「京都ラーメン」おすすめの選び方
やはり背脂が浮き、九条ネギがのった細麺の醤油ラーメンという「ますたに系京都ラーメン」と、逆に背脂がなく、チータンスープでありながら醤油の効いた「新福菜館系京都ラーメン」は必ず食しておきたいところです。
熱狂的なファンがいる事で有名な「天下一品」も、そのルーツを追う為に発祥の店舗へも行っておきたい!そしてドロドロの特濃豚骨ラーメン界で非常に勢いのある「無鉄砲」も行きたい!おすすめが多すぎて非常に悩ましいのですが、ここまでお読みいただき、ピンと来る店舗を以下の紹介店舗から見つけていただけたら幸いです。
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ラーメンのカロリーってどれくらい?
ラーメンのカロリーを気にする人は非常に多いですよね。でも食べる時間やラーメンの種類を考えれば、大好きなラーメンを極力我慢せずに食べられるのでは?と思いそれぞれのラーメンのカロリー目安を一覧にしました。
カロリーはトッピングなどのないスタンダードなラーメンのおおよその目安で算出しています。店舗や各ラーメンによってカロリーは変わるので、ご参考までにどうぞ。
ちなみにつけ麺の場合は、麺の量がラーメンより多いので、その分カロリーは上振れします。下の表の約1.3倍くらいを目安にするとよいでしょう。麺だけのカロリーはおおよそ100gで150kcalくらい。大盛りにしていく場合はそれで計算していくことをおすすめします。
ラーメンの種類 | カロリー目安(kcal) |
---|---|
あっさり系醤油 | 500~600(kcal) |
あっさり系塩 | 450~600(kcal) |
あっさり系豚骨 | 500~600(kcal) |
あっさり系味噌 | 500~600(kcal) |
こってり系醤油 | 600~800(kcal) |
こってり系塩 | 550~750(kcal) |
こってり系豚骨 | 700~900(kcal) |
こってり系味噌 | 700~900(kcal) |
二郎系ラーメン | 1300~1500(kcal) |
家系ラーメン | 700〜900(kcal) |
※トラベルブック調べ
京都のおすすめラーメン店を紹介!
■本家 第一旭 たかばし本店
京都のラーメンの最初におすすめしたいのは「本家 第一旭 たかばし本店」。昭和22年(1947年)創業の京都を代表する老舗。同じく老舗の「新福菜館」とともに、名店が真となりに並ぶ光景でもおなじみです。トンコツのみでダシをとった、すっきり透き通ったスープが特徴。地元・伏見産の生醤油を使ったタレと、きらきら輝くややオイリーな口当たりが美味しさを引き立てます。
京都のラーメン店ではネギに京野菜の九条ネギを使うお店が多く、「第一旭」ももちろん九条ネギ。無料サービスのネギ大盛りがおすすめです! そのほか、麺の固さ、スープの脂っこさ、味の濃さ、チャーシューの赤身・白身、モヤシ大盛といった好みに合わせて作ってくれます。
■新福菜館 本店
2番目におすすめする京都のラーメンは「新福菜館 本店」。真っ黒なスープの醤油ラーメンで有名な「新福菜館」は昭和13年(1938年)の創業。京都のラーメン文化を語るうえで欠くことのできない存在の一軒です。豚骨・鶏がら・昆布の旨味と、独特の醤油のコクを味わえる中華そば。
近年のラーメン業界では「肉そば」のブームが起きていましたが、このお店はその遥か以前から、流行とは無関係に、薄切りの煮豚をたっぷりのせたラーメンを提供してきました。
水分量がすくない麺のためスープを吸いやすく、やや伸びやすいですが、時間とともに黄色い麺が醤油色に染まっていくのですが、この段階がまたおいしい! ラーメンのほか、やはり真っ黒なヤキメシも名物。
ところで、上で紹介した外観写真はじつはすこし前のもの。今年に入って、老舗2軒がほぼ時を同じくして改装を行ないました。京都の景観条例の関係か、以前のような原色の使用が認められず、かなりすっきりしたファサードに・・・。古くからの常連さんや、「憧れの場所」として眺めていたラーメンファンにとってはショッキングな出来事といえるでしょう(苦笑)。
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