おすすめ旅行を探すならトラベルブック(TravelBook)

ホテル・航空券の料金比較・予約サイト

【伝統芸能】萬歳入門!歴史や現在を徹底解説します

更新日: 2023年11月21日

広告

https://www.flickr.com

萬歳(まんざい)とは日本の古くより伝わる伝統芸能の一つです。新年を迎えた家々に2人1組で訪問し、新年の辞を述べつつ、舞を披露する芸能のことを言います。
江戸時代に起源を持ち、日本各地で独自の萬歳が生まれ、伝統文化として根付いていきました。中には無形重要文化財として登録されているものもあります。
しかし、現在では日常生活の中で見かける機会は少なくなり、馴染みある人も少ないはず。しかし、萬歳は今の漫才の起源となった伝統芸能なんです。そう聞くと身近に感じる人も多いのではないでしょうか。この記事では萬歳初心者の方でもわかりやすいように基本情報をまとめていきます。

本ページではプロモーションが含まれます
当サイトでは施設やサービス(以下、サービス等)の掲載にあたり、ページタイトルに規定された条件に合致することを前提として、当社編集部の責任においてサービス等を選定しおすすめアイテムとして紹介しています。

なお当サイトではユーザーのみなさまに無料コンテンツを提供する目的で、オンライン旅行代理店やレストラン予約サイトが提供するアフィリエイト・プログラムに参加し、サービス等の紹介を通じた手数料の支払いを受けています。掲載の順番はサービス等の提供会社により支払われる報酬も考慮されている場合があります。

萬歳とは?意外に知らない基本情報を見てみよう!

萬歳は太夫(たゆう)役と才蔵(さいぞう)役の2人1組で新年を迎えた家々を訪問することから始まります。太夫は烏帽子をかぶり、直垂(ひたたれ)姿。才蔵は大黒(だいこく)頭巾にたっつけ袴姿が基本です。才蔵が太鼓を叩き、そのリズムに合わせて太夫が舞を踊ります。
このように実際に家を訪問する形式の萬歳を門付け萬歳と呼びます。他の形式の萬歳では座敷などで披露されるものもあります。その中には演者が3人から10人を超えるものまであります。萬歳は日本各地で発展しそれぞれに特色があります。そのため三河萬歳や越前萬歳など地域の名前で区別することが一般的です。

萬歳を広めた人って?気になる「玄海」について

萬歳には様々なルーツがあり特定の個人を創始者とはできません。ここでは萬歳の主要な流派・三河萬歳の創始者と言われる玄海(げんかい)をご紹介します。
玄海は三河国・熱田薬師寺に籍を置く高僧でした。現在から約500年前ほど、応仁の乱で京を中心に日本は混乱状態にありました。玄海が苦しむ人々に国家安泰と五穀豊穣を祈る「礼楽舞(れいがくまい)」を伝えたのが三河萬歳の始まりだとされています。萬歳を見物することは人々にとって貴重な娯楽であり、喜んで受けれ入れられました。玄海は各地を歩き、その所々で舞を教え、時には実際に自分が踊ることで萬歳の文化を伝えていきました。

広告

いつからあったの?萬歳の歴史をたどってみた!

萬歳の歴史は古く、その歴史は奈良時代まで遡ります。奈良時代に宮廷の中で行われた「踏歌(とうか)」から派生したとする説や日本舞踊の一種・雅楽に伝わる「萬歳楽」という曲から派生したとする説、歳神が新年に家々を訪れる民間信仰から来たものとの説があるとされています。中でも「萬歳楽」は「千秋萬歳(せんずまんざい)」と形を変え、平安時代の末期には貴族の中での正月の風習として定着します。時代が進むにつれて千秋萬歳は日本各地に伝わります。
明治時代以降は萬歳の系統によって衰退するものも出てきます。近年では長い伝統を復活させようと後継者を見つけ、復活しようとする流派も出てきています。

いま有名な「荒川中庸」さんてどんな人?

荒川中庸さんは萬歳の主要流派・三河萬歳の伝統を継承しようとする三河萬歳保存会に6年前に入会しました。荒川さんは現在24歳。岡崎市の食品メーカーに務めながら三河萬歳の演者として活動しています。
三河萬歳保存会の入会は荒川さんの入会が18年ぶりであり、期待が寄せられています。安城農林高校在学中に三河萬歳に出会い、その世界にのめり込んで行きました。昨年には女型にも挑戦し、準主役を務めるなど順調にステップを登っています。母校での後輩の指導・育成も務める荒川さんは三河萬歳の伝統を伝えていく重要な役割を果たしています。

これであなたも萬歳マスター!注目の萬歳楽をご紹介

萬歳楽とは萬歳の原型となったとされる雅楽の曲の一種です。その起源は7〜8世紀の中国とされます。賢明な君主の元に鳳凰が訪れ、「賢王万歳」とさえずった伝説を元に作られました。
大変おめでたい舞台で必ず演じられる舞で、天皇陛下の即位の礼でも披露されました。演者は赤系統の重ね装束を着用します。鳳凰をモチーフにした鳥かぶとをかぶり、鳳凰が君主の前で舞う姿を表現します。何枚も重なる装束が舞の動きの中で演者を大きく見せるため、より一層ダイナミックで優美な舞となります。
萬歳楽のような格式高い舞が現在の身近な漫才になったと思うと歴史の面白さを感じますね。

広告

広告

広告

のおすすめホテル

トラベルブックの今週のおすすめ

広告

運営会社