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展示室が1,000以上あるといわれるバチカン美術館とは?
バチカン美術館は、展示室が優に1,000以上あるとされ、貴重で美しい展示品が数多く収蔵されている美術館です。展示コースは全長7kmにもおよび、キリスト教美術や世界各地の美術など、数多くのバリエーションある展示物が大きな魅力。美術館内の美術品は15万点にもなり、その多さに圧倒されます。すべて見るのもよいですが、あらかじめ優先度とコースを決めておくことで、スムーズな鑑賞が可能です。展示コースの終わりころにある「システィーナ礼拝堂」は、1471年~1484年まで在位したローマ教皇のシクストゥス4世によって建てられた、レンガ造りの礼拝堂です。500年以上の歴史の重さと、厳かな雰囲気を感じられます。
バチカン美術館の入場料やチケットの予約方法
バチカン美術館のチケットは、入場予定日の60日前からオンラインで予約ができます。バチカン美術館のオンラインチケット公式ホームページから、ツアータイプ・入場日・人数などを入力して予約をしましょう。支払い完了後、メールでPDFファイルが送付されてきますので、印刷して当日忘れずに持参するようにします。予約済みの場合は、予約者専用の入り口からスムーズに入場できます。オンラインで予約をしなくても入場は可能ですが、日によっては2時間~3時間待ちの場合もあるので、オンライン予約をしておくのがおすすめです。入場料は、一般「17ユーロ」、6歳~18歳「8ユーロ」、6歳未満は無料となります。なお、オンラインで予約をした場合、「4ユーロ」加算されますので注意しましょう。
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バチカン美術館で見ておきたい美術品
バチカン美術館には数多くの美術品が並びますが、その中でも特におすすめのものをご紹介します。どれも有名な美術品なので、バチカン美術館に行ったらぜひ鑑賞してみましょう。
黄金に輝く「地図のギャラリー」
「地図のギャラリー」は、フラスコ画で描かれた40枚もの地図の絵が、長さ120mにもおよぶ通路の両端に展示されているエリアです。1572年から13年間在位した教皇グレゴリウス3世が、3年間という歳月をかけて描かせました。教会領地やイタリアの歴史的状況などが分かります。さらに、天井の端から端まで黄金に輝くスタッコ装飾がほどこされ、きらびやかに輝く美しい光景が見られますよ。
装飾と絵画が美しい4つの間からなる「ラファエロの間」
「ラファエロの間」は、25歳のラファエロが弟子たちと描き上げた4つの広間を総称した呼び名です。どの部屋も美しい装飾がほどこされていますが、それぞれの部屋で色使いや雰囲気が大きく異なります。1508年から制作がスタートしましたが、その12年後にラファエロが37歳という若さで亡くなったため、弟子たちが引き継いで1524年にすべての制作が完了しました。では、4つの広間を紹介していきます。
コンスタンティヌウスの間
「コンスタンティヌスの間」は最後に完成した作品であり、ラファエロの死後弟子たちによって仕上げが行われました。壁4面には、以下のような作品が描かれています。
・コンスタンティヌスの洗礼
・ミルヴィオ橋の戦い
・十字架の出現
・皇帝の教会への寄進
この4枚の作品でコンスタンティヌスの生涯を描いており、ほぼすべてをラファエロの弟子たちが制作しているのが特徴です。
ヘリオドロスの間
1512年~1514年に制作されたのが「ヘリオドロスの間」です。ラファエロが存命中に手掛けた作品であるため、ラファエロ色の強さがうかがえます。ヘリオドロスの間に描かれた作品は、以下のとおりです。
・宮殿から追放されるヘリオドロス
・大教皇レオとアッティラの会談
・ボルセーナの奇跡
・聖ペトロの解放
この広間の名の由来ともなった「宮殿から追放されるヘリオドロス」は、聖地であるエルサレムで財宝を盗もうとしたヘリオドロスが、神によって罰を受ける瞬間を描いたもの。今まさに裁きを受けようとしている躍動感や、緊迫感あふれる表情が印象的です。
署名の間
「署名の間」は、元々は教皇が文書に署名を行う作業をしていた部屋に、ラファエロが装飾をしたことが名前の由来です。ラファエロの有名作品である、「聖体の議論」と「アテナの学堂」が見られます。「アテナの学堂」はローマの哲学者や科学者、「聖体の議論」はキリストや聖職者たちが一同に描かれているのが特徴的です。特に「アテナの学堂」は、アリストテレスやレオナルドダヴィンチ、プラトンなどの有名な偉人が見られます。さらに、ラファエロ自身も描かれているのがおもしろいポイントです。
火災の間
「火災の間」は、ローマ教皇であるレオ10世の命を受けて制作された広間です。特に、名前の由来となった「ボルゴの火災」は有名であり、ラファエロがすべてを手掛けた作品とされています。レオ14世の時代である847年に発生した火事を題材として描いたもので、建物から逃げる人々の描写がリアルです。
ミケランジェロが手掛けた屈指の名作「最後の審判」
バチカン美術館を訪れたのなら、確実に見ておきたいのが「最後の審判」です。「最後の審判」はシスティーナ礼拝堂に描かれているフレスコ画で、ミケランジェロの最高傑作ともいわれています。中央にキリストが描かれており、キリストから見て右側が天国に昇る善人、左側は地獄へ落ちる悪人という構図です。登場人物の表情が全員異なり、それぞれが何を考えているのかを考察してみるのもおすすめですよ。「最後の審判」は、特に時間をかけてじっくりと鑑賞しましょう。
神に命を吹き込まれる瞬間を描いた「アダムの創造」
システィーナ礼拝堂の天井画には、多くの方が目にしたことのある有名な「アダムの創造」が描かれています。絵に向かって右側には神、左側にはアダムがいるという構図です。寝そべって左手を差し出しているアダムに対して神が右手を伸ばし、まさに今生命を吹き込むという瞬間を描いた作品です。一瞬の緊張感がこちらにも伝わってくるような感覚を覚えます。とても貴重な美術品なので、最後の審判と合わせてじっくりと鑑賞することをおすすめします。
キリストを抱くマリアが印象的な「ピエタ像」
「ピエタ像」は、ミケランジェロが若干25歳のときに手掛けた彫刻作品。はりつけの刑に処されたあと、十字架から降ろされたキリストを抱く聖母マリアが印象的です。キリストを抱きながらうつむく聖母マリアが何ともいえない悲しさを表現し、「生と死」があることを実感させられます。なお、バチカン美術館にあるのはレプリカです。本物はサンピエトロ大聖堂に展示されています。
所要時間はどのくらいかかる?
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バチカン美術館は、その広大さと展示されている美術品の多さで、一通り鑑賞すると3時間~4時間はかかります。ほかのスポットの観光するため時間がないという方は、あらかじめ見たい美術品を決めておけば、2時間前後で鑑賞可能です。
バチカン美術館への行き方
バチカン美術館へは、地下鉄で行くのが最も簡単です。地下鉄A線の「オッタヴィアーノ駅」で下車したあと、徒歩8分ほどで到着します。また、隣の「チプロ駅」で下車しても徒歩圏内なので、比較的苦労せずに到着できます。
バチカン美術館周辺の観光は「サンピエトロ大聖堂」がおすすめ
バチカン美術館も外せない観光スポットですが、「サンピエトロ大聖堂」も確実に訪れておきたいスポットです。サンピエトロ広場の西側にあり、世界で10億人以上はいるといわれているカトリック教の総本山として、毎年多くの信者が巡礼に訪れる場所としても有名です。324年にコンスタンティヌス帝の命により建てられた聖堂を元とし、最終的には1626年に現在のサンピエトロ大聖堂になりました。天井や壁、柱にいたるまで、きらびやかで豪華な装飾がほどこされ、見るものを圧倒します。「5つの大扉」や本物の「ピエタ像」、「聖ペテロ像」など、見どころ満載のスポットです。
バチカン美術館を楽しむならツアーがおすすめ
バチカン美術館は世界最大級の美術館といわれており、有名な美術品が数多く展示されています。どれも魅力的なものばかりで、歴史に思いを馳せたり作者の思いを読みとったりと、人それぞれの楽しみ方で鑑賞できますよ。ツアーであれば日本語ガイドが付くこともあり、さらに歴史を深く学べるのがメリットです。ぜひツアーを予約して、バチカン美術館を最大限に楽しみましょう。
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