アイヌとは古くから北海道に住む人々。北海道の地名の約8割はアイヌ語に由来しており、アイヌの人々は北海道の始まりに欠かせない存在だったといえます。アイヌには自然の恵みに感謝し、祈りと様々な儀式を行う独自の文化がありました。
現在では、そうしたアイヌ文化を多くの人に知ってもらうため、いろいろな継承活動がすすめられています。
そんなアイヌの歴史と文化に触れられる場所として、様々な体験活動ができるポロトコタンを紹介します。講話や楽器作り、古式舞踊の見学、伝統料理など、実際に見て触れて感じて学ぶことができます。アイヌの伝統文化を体験して、現在の日本とは違った文化で紡がれてきた、もうひとつの北海道の歴史を感じてみませんか。
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■ポロトコタン(アイヌ民族博物館)とは
アイヌ語で「大きな湖の集落」の意味し、ポロト湖のほとりに立っています。白老には昔からアイヌ集落があり、戦後に全国から観光客が訪れていました。
昭和40年代に入ってから現在の位置に移設し、アイヌ民族博物館とともにアイヌ文化の調査や保存・伝承を目的として整備したのが、現在のポロトコタンです。園内にはアイヌのかやぶきの家(チセ)5棟が並び、かつての集落の雰囲気が残っています。
また、食用や薬用に使われていた植物を育てている植物園があったり、北海道犬とヒグマの飼育が行われていたりと、アイヌと深い関わりがあった動植物を見ることもできます。
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■アイヌ古式舞踊
最初におすすめするポロトコタンでのアイヌ文化体験活動は「アイヌ古式舞踊 」。アイヌの人々にとって踊りは生活に欠かせない大切な文化。深い意味を持つこの伝統的な古式舞踊は、国の重要無形民俗文化財にも指定されています。
アイヌの楽器ムックリやトンコリを使って披露されます。喜びや悲しみを体で表現したり、儀式の際には神への祈りを表したりと様々な意味があり、そういった伝統的な踊りを鑑賞できます。独特な歌と掛け声にあわせて、膝と手拍子でリズムを取るのが特徴です。
ポロトコタン(アイヌ民族博物館)
- 北海道白老郡白老町若草町2-3-4
- 0144-82-3914
- 8:45〜17:00
- 年末年始
- 430円
■ ムックリ製作
次に紹介するポロトコタンでのアイヌ文化体験活動は「 ムックリ製作」。一般には口琴といわれるアイヌの代表的な楽器の製作と演奏を体験できます。ムックリは竹と糸を素材として作った、シンプルな構造でありながら奥が深い楽器です。
薄い板状の竹の中央と端に、糸を括りつけるだけの簡単な作業で美しい音色を奏でます。ムックリを作った後には持ち方や鳴らし方、音の変え方などを学び、演奏ができるようになります。演奏についてもっと興味を持った場合には「ムックリ演奏教室」も合わせて体験してみるといいでしょう。
ポロトコタン(アイヌ民族博物館)
- 北海道白老郡白老町若草町2-3-4
- 0144-82-3914
- 8:45〜17:00
- 年末年始
- 750円/人
■ 伝統料理作り
3番目におすすめするポロトコタンでのアイヌ文化体験活動は「 伝統料理作り」。川や海から鮭・鱒の狩猟を中心に、動物や植物を食料としていたアイヌ民族。ヒエ、アワ、イナキビなども栽培していたといわれます。そんなアイヌ伝統料理の説明を聞きながら、味わうこともできるコースとなっています。
内容は、鮭の串焼き、三平汁、山菜、イナキビご飯といった日常食や儀式の特別料理など珍しい料理を体験できます。食べ物そのものがカムイ(神様)の肉体の一部だと考えられているアイヌ文化に敬意を払い、カムイへの感謝と共に味わってくださいね。
ポロトコタン(アイヌ民族博物館)
- 北海道白老郡白老町若草町2-3-4
- 0144-82-3914
- 8:45〜17:00
- 年末年始
- 1080円/人
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