Wi-Fiの通信速度が遅い原因は？ネット利用に必要な速度や解決方法を紹介

Wi-Fiの通信速度が遅いと、動画をスムーズに閲覧できなかったり、画像をメールで送るのに時間がかかったりと、不便が生じてしまいます。家のWi-Fiの速度が遅いと感じたら、まずはスピードテストを行いましょう。動画再生やスムーズなネットサーフィンに必要な通信速度は、スマホとパソコンで異なります。推奨される速度が出ない原因は、Wi-Fiのルーターの設置場所が端末と離れている、電波干渉が起きている、ルーターや端末の不具合などさまざまなものがあります。Wi-Fiの通信速度を遅くしている要因それぞれの対処法を知り、ストレスのないWi-Fi環境を手に入れましょう。

Wi-Fiは、スマホやパソコンなどの端末をネットワークにつなぐ技術

インターネット接続には、LANケーブルで接続する有線LAN方式と、電波で通信を行いケーブルなしで接続する無線LAN方式の2種類があります。Wi-Fiは、無線LANの規格です。Wi-Fiルーターを利用してスマートフォンやパソコンやテレビなどの家電を相互接続して、インターネットを楽しめます。Wi-Fiルーターから飛ばした電波を端末機器が受け取ることで、通信が可能になります。Wi-Fiの電波は数十メートルは届くといわれているので、自宅や外出先でWi-Fiの機能が利用できるのです。

Wi-Fiが遅いと感じたら、回線速度を調べよう

動画を閲覧しているときに動画が止まったり、再生速度が遅くなったと感じたりした場合は、Wi-Fiの速度が十分に出ていない可能性があります。スマホアプリでスピードテストを行ったり、強度を可視化できるアプリを活用したりして、Wi-Fiの回線速度を調べましょう。

ブラウザやスマホアプリでスピードテストを行う

インターネットの回線速度は、スピードテストで測定が可能です。スピードテストには、気軽に上りと下りの速度測定を行えるもの、Wi-Fi通信速度のほかに通信状況の詳細までわかるものなど、さまざまなテストがあります。正確に回線速度を測定するために、ほかのブラウザやアプリを閉じてからテストを行いましょう。回線速度は、測定する時間で結果が変わります。より詳しい測定結果を知りたいなら、時間と曜日を変えて何度かテストを行いましょう。

Wi-Fiの電波強度を可視化するスマホアプリを活用

スマホアプリには、Wi-Fiの電波強度が可視化できるものがあります。周囲の電波状況を計測して、混雑状況やWi-Fiの電波強度を見える化するアプリなら、電波状況をスムーズに把握できます。

実際に必要な通信速度は、スマホとパソコンで異なる

動画再生やネットサーフィンを快適に楽しめている速度は、スマートフォンとパソコンで異なります。また、必要なWi-Fi通信速度は、用途によっても変わります。スマートフォン、パソコンそれぞれの必要な速度の目安を把握しておきましょう。

パソコンで動画をみたり、ネットサーフィンをしたりするときに必要な速度

動画の解像度によって異なりますが、パソコンで動画をスムーズに視聴する場合には、1Mbpsから20Mbpsの通信速度が必要です。ネットサーフィンをする場合は、1Mbpsから10Mbpsの回線速度が目安です。

スマホで動画をみたり、ネットサーフィンをしたりするときに必要な速度

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Wi-Fiの通信速度が遅い主な原因は

Wi-Fiの速度が遅いと感じる原因には、さまざまな理由があります。通信速度が出ない理由にあげられるのは、ルーターと端末の距離、回線につながっている端末の数、電波干渉、WI-FIルーターのスペックの4つの原因が主な理由として考えられます。

ルーターと端末の距離が遠い

Wi-Fiルーターと、ノートPCやテレビなどの端末のあいだに距離があったり、障害物が置かれていたりすると、電波が届きづらくなります。障害物の中でも、コンクリートや鉄は特に電波を遮りやすい性質を持っています。Wi-Fiが届く距離は、直線距離で約50mから100ｍといわれています。それ以上に距離があったり、壁や床などに障害物があったりすると、速度が遅くなってしまいます。

回線につながっている端末が多い

Wi-Fiルーターに接続できる端末の数が増えれば増えるほど、端末1台あたりに割り当てられる電波のリソースが低下してしまいます。そのため、接続している端末が多いほど、通信速度が遅くなってしまうのです。

電波干渉

Wi-Fiルーターの電波には、2.4GHz帯と5Ghz帯の2種類の周波数帯があります。このうち、2.4Ghz帯は電子レンジやコードレス端末をはじめとする多くの家電で採用されている周波数帯です。Wi-Fiルーターの近くに電子レンジがあったり、そばでコードレス電話を使っていたりすると、2.4Ghzの周波数帯域の電波が発せられて、Wi-Fiの電波に干渉してしまいます。また、近くの家で2.4Ghz帯のWi-Fiルーターを利用している場合も、電波干渉が発生してWi-Fiが不安定になります。

Wi-Fiルーターが古い

Wi-Fiルーターの端末が古いと、パフォーマンス不足により接続が遅くなることがあります。10年以上前のルーターは、2.4Ghzのみに対応している端末が主流です。2.4Ghz帯のルーターは通信がバッティングしないための無線LANルーターのチャンネルが少ないため、つながりにくい状況を発生させてしまいます。

マンションのWi-Fi速度が遅い原因

マンションのインターネット設備は、入居者が個人でプロバイダと契約をして、工事後から利用が可能になる直接契約型と、オーナーや管理会社が一括で契約して、入居時には無料でインターネット回線が利用可能な全戸一括型の2種類があります。このうち、全戸一括型マンションのインターネット接続方法が、Wi-Fi速度が遅くなる原因の場合があります。

1本のネット回線が共有されている

全戸一括型マンションでは、建物にひかれた1本の光ファイバーケーブルを各住戸に分配しています。そのため、世帯数が多いほど、通信速度が遅くなってしまうのです。また、同じ時間帯に接続する利用者が多くても、通信速度は遅くなります。週末の日中、平日の21時から23時は、トラフィックのピーク時間帯のため、インターネット回線が混雑します。

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末端部まで光回線で接続されていない

全戸一括型のマンションでは、光回線で契約していても、末端部まで光ファイバーケーブルで接続しない場合があります。とくに、古いマンションでは、光ファイバーケーブルを配電盤室接続し、その先の各部屋は一般電話回線で接続するVDSL方式が採用されています。電話回線を経由するため、速度が低下してしまいます。

Wi-Fiの速度が遅いときの解決策は

Wi-Fiの接続速度が遅いと感じたら、どのように対処したらいいのでしょう。Wi-Fiが遅くなる原因ごとに、解決方法を説明します。

Wi-Fiルーターの設置場所を障害物のない場所に変える

Wi-Fiの設置場所を、障害物のない場所に変えるとパフォーマンスが上がる場合があります。床や棚の中などにWi-Fiのルーターを置いている場合は、障害物でWi-Fiの電波を遮らないような場所にWi-Fiルーターの置き場所を変えてみましょう。Wi-Fiの設置場所は、家の中心か高い場所がおすすめです。

Wi-Fiの中継機を利用する

Wi-Fiルーターの場所を変えても、家が広くてWi-Fiの電波が末端の端末まで十分に届かないこともあります。その場合は、中継機を利用してみましょう。中継機は、ルーターから出るWi-Fiをキャッチして、ルーターだけでは電波が届きにくい場所もカバーしてくれるアイテムです。戸建で1階にWi-Fiルーターがある場合、2階に中継機をおけば、ルーターから離れていても快適にインターネットを楽しめるでしょう。

Wi-Fiルーターを再起動する

真夏などの暑い日は、Wi-Fiルーターが熱暴走を起こしてしまっている場合があります。Wi-Fiルーターの不具合が考えられる場合には、ルーターを再起動してみましょう。一方、端末のスマートフォンやノートPC側に問題がある場合もあります。その場合は、端末を再起動してメモリの不安定を解消させましょう。

ルーターを新しいものに変更する

古いルーターでは、通信規格が高速通信に対応していない場合があります。ルーターのスペックが低いと、回線速度が遅くなってしまいます。2.4Ghz規格のルーターを使用している場合は、5Ghz対応の最新のルーターへの買い替えも検討してみましょう。

Wi-Fiが遅い原因と解決方法を知ろう

Wi-Fiの通信速度が遅くなる原因には、ルーターの設置場所やルーター本体のスペック、利用時間帯などさまざまなものがあります。Wi-Fiが遅いと感じた時の解決方法を知って、インターネットを快適に利用しましょう。

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