弁護士保険とは？加入方法やメリットなど詳しく解説

弁護士費用を補償してくれる「弁護士保険」は、万一のための備えにとても役立つものです。「弁護士を依頼する予定などないし…」、「法的トラブルなど自分には無縁」などと思っている人でも、長い人生の中ではいつトラブルに巻き込まれるかわからないものです。自分に非がなくとも、最近問題となっているあおり運転、ネット上の誹謗中傷、いじめ、パワハラなどに一度も遭遇しないで済むとはいいきれず、また、相手の過失による事故に遭う可能性もゼロではありません。弁護士保険に入っておけば、不測の法律事件や不慮の事故に遭った際、金額面で弁護士依頼をあきらめることもなくなり、法的サポートの利用もしやすくなるでしょう。

弁護士保険とは

「弁護士保険」と聞いてあまり耳慣れない言葉と感じる人も多いと思いますが、これはどんなものなのでしょうか？簡単に説明すると、弁護士保険とは、加入しておくことで弁護士相談や弁護依頼の費用が補償されるといった内容の保険です。突然のトラブルや事故に遭遇した際の法的トラブルへの対応に備え、加入する人が増えています。

弁護士費用が払えず泣き寝入りするケースも

一般的な弁護士費用は1件の依頼にあたり数十万円~となることが多く、なかなか高額なもの。まとまった金額をポンと用意することが難しい場合も多いでしょう。このため、法的トラブルに巻き込まれても依頼をあきらめざるを得なくなった結果、弁護士に相談していれば解決できた問題が1人では解決できず、結果的に泣き寝入りしてしまう人も多いようです。

弁護士保険はどんなトラブルにも対応できる？

法的トラブルが起こったときに弁護士に相談するための費用などを補償してくれる弁護士保険。備えあれば憂いなし、万一の際にとても役立つものです。トラブルの種類を問わず補償してくれるものなのでしょうか？一般的には、弁護士が関わる法律トラブルであれば多くの分野に対応しているようです。詳細については加入対象のプランを確認してみて下さい。

弁護士保険の料金の相場

痴漢冤罪に特化するなど対象となる法律トラブルが限定的である内容だったりした場合には、月額590円程度のものもあります。多くの分野の法律トラブルに対応できる保険の場合、一般的には月額約3,000円程度で加入できるところが多いようです。弁護士に依頼することなど一生ないと思っている人は多いと思いますが、もしもの場合強い味方となるでしょう。

弁護士保険に加入するメリット

高額な弁護士依頼費用を補償してくれる点でメリットの大きい弁護士保険ですが、金銭面以外でのメリットもいくつか存在します。弁護士を依頼することなど一生ないだろう、と思っていても、備えあれば憂いなし。不慮の事故や突発的な事件などに巻き込まれる可能性がないとはいいきれません。金銭面以外にはどんなメリットがあるのでしょうか？

弁護士依頼のハードルが下がる

先に触れましたように、本来弁護士に依頼していれば法的に解決できたはずの問題でも、費用面で依頼をあきらめざるを得なく、結果的に泣き寝入りするといったケースが多数存在しています。弁護士保険に加入していることで万が一のときの場合に備えて安心感が生まれ、依頼する際の精神的なハードルが下がるといった効果が望めます。

法的トラブルの抑止力になる

法的トラブルになりかけたとき、弁護士保険に加入していることを相手に伝えた場合、相手がトラブルを起こしてくる可能性を下げる効果が期待できます。世間でなにかと話題になっているあおり運転についても、保険加入者に配布されるステッカーを車体に貼っておくことで悪質なドライバーからの被害を防げるなど一定の抑止効果が望めます。

幅広い事例に対応している

弁護士保険は弁護士が関わるトラブルであればあらゆる場合に対応しています。加入の目的が遺産相続などで親戚とトラブルになりそうだから、とりあえず入っておこう…というようなものであったにせよ、その後に身近で起きるご近所トラブルや会社でのパワハラ、痴漢冤罪などいろいろなシーンでも有効となるため、日常生活での安心感が強まることでしょう。

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弁護士保険の注意点

弁護士保険に加入するにあたっては、押さえておきたい注意点が存在します。ほとんどの場合に対応している弁護士保険ですが、場合によっては補償額が制限される、または補償が受けられないようなこともあります。法律に詳しくない人でも、「こんなはずじゃなかった」と後悔して失敗しないために、基本的な知識を身につけておくことをおすすめします。

契約前に発生しているトラブルについては補償されない

弁護士保険では、加入前に発生した法律問題については補償の対象外となります。これは、不慮の事件・事故に備えて何も問題がないときに加入しておくような性質のもの。既に法律トラブルに巻き込まれているとして、弁護士を依頼する予定があるような場合に費用の補償を目当てに弁護士保険に入っても、保険金は下りませんのでご注意下さい。

待機期間・不担保期間がある

弁護士保険には、保険が有効となってから一定期間を経過しないと発生したトラブルが補償の対象とならない場合があります。いわゆる待機期間・不担保期間と呼ばれるもので、この期間内に発生した法律トラブルに関しては保険金支払いの対象から外れてしまいます。待機期間・不担保期間については加入を検討している保険の約款を確認して下さい。

補償対象外となる法律問題がある

弁護士保険はすべての法律トラブルに対応しているわけではなく、一部補償対象外となる事例も存在します。代表的なものを挙げると、1つ目に国や地方公共団体・行政庁などが相手の法律事件、2つ目に破産・⺠事再⽣・特定調停・任意整理に関する法律事件、3つ目に刑事事件、少年事件、医療観察事件などがあります。詳しくは検討する保険の約款を確認して下さい。

弁護士保険への加入方法

自分には縁のないことだと感じる人も多くいることと思いますが、もしもの場合の備えとして一般の保険と同様に弁護士保険を検討してみることをおすすめします。長い人生の中ではなにかの法律トラブルに遭遇することもないとはいいきれません。最近はネットの発達により多くの情報を得ることができますので、気になる保険を比較してみるのも良いでしょう。

弁護士保険に加入条件はある？

保険会社によっては個別に条件を設定しているところもありますが、過去に逮捕歴がある、または過去に裁判を起こしたことがあるなどの経歴を持っているかどうかにかかわらず、弁護士保険は基本的に誰でも加入することができます。多くの保険会社に共通する加入条件とは、契約者が満20歳以上であり、日本国内に居住していることとなっています。

弁護士保険を比較する際のポイント

「何を基準に選べばいいのか？」または「自分に合うのはどんな弁護士保険なのか？」という疑問に対して、保険商品を比較するうえで重要となるポイントを押さえておきましょう。1つ目に保険料が自分にとって手ごろであるかどうか、2つ目に補償内容が自分に合っているかどうか、3つ目に無料相談などのサービスが充実しているかどうか、などがあります。

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気になるところがあったら資料請求してみよう

インターネットを使った調査の後で気になるものを見つけたら、各弁護士保険の資料請求窓口に相談してみましょう。会社によっては相談窓口を設けているところもあるので、不明点があったら質問してみるのも良いでしょう。加入方法などはネット上で申し込むもの、紙面で申し込むものなど保険会社ごとに異なりますので、資料請求後の案内に従って下さい。

備えあれば憂いなし！弁護士保険を検討してみよう

自分に非がなくとも、詐欺や事故・企業の過失などで突然トラブルに遭うこともないとはいいきれません。弁護士費用を用意することが大変なだけでなく、弁護士費用が高額なわりに勝訴時に取り返せる賠償額が少なく、費用対効果の面で割りに合わないと裁判をあきらめてしまうケースも多くあります。もしもの場合に備えて、弁護士保険を検討しておきましょう。

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