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■立山とは

立山は富山県に位置し、北アルプスの北部にあたる立山連峰の3つの峰、雄山(おやま)、大汝山(おおなんじやま)、富士ノ折立の総称として知られています。最も高い大汝山では標高3,015mにも及び、北陸4県の最高峰です。また、さらに北に立地する剱岳と同様に、氷河が現存している日本では珍しい山でもあります。
また、立山修験と呼ばれる山岳信仰の対象としての歴史もあり日本三霊山として崇められています。そのため、古くから参拝登山が行われており、登山の山としての歴史も長い山です。現在では富山県から長野県にまたがる立山黒部アルペンルートがよく知られ、交通のアクセスも整備されていることから、登山客ばかりでなく一般の観光客も多く訪れる山となっています。

■立山のシーズン

立山の登山シーズンは、主に立山黒部アルペンルートのための交通機関が動いている期間になります。おおよそ4月中旬から11月下旬までで、以降は雪に覆われてしまうため、一般の登山は難しくなります。シーズン中特に人気なのが、開通後まもなくで雪の大谷が残っている時期と、コースからほとんど雪がなくなり豊かな緑が見られる7月〜8月にかけての夏季、そして山々が赤く色づく10月以降の紅葉の時期です。
■立山の見どころについて

立山はすべてが見どころと言ってもよいくらいに、数多くの見どころがあります。標高の高さの割に多くの高山植物が咲き誇っているかと思えば、氷河によって削られた荒々しい岩場という一面もあり、黒部ダムやラムサール条約登録の湿地である弥陀ヶ原、みくりが池などの自然にできたカルデラ湖の水の美しさなど、立山には魅力的なスポットがたくさんあります。高原地帯に暮らす動物たちも珍しく、ライチョウやオコジョなどとも遭遇することも。
日帰りでも見られるものだけでなく、山の上のホテルや山小屋に宿泊するからこそ見られる景色も大変魅力的です。朝日を眺めるご来光の瞬間や、眼下に広がる雄大な雲海、夕日によって色が変化する山の姿には、間違いなく感動を覚えるでしょう。
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■立山の注意点

立山登山で特に気をつけるポイントは服装です。交通のアクセスが便利なので、山の上まで一気に登ると気温も急激に下がり、夏とは思えないほど冷え込みます。高原で日差しが強いので歩いているとすぐに暑く感じますが、ここで薄着になってしまうと強い紫外線が肌を焼き余計な体力を消耗してしまいます。宿泊を伴う登山をする場合、夜はぐんと冷え込みますので夏でも冬用の格好を持っていってもいいくらいです。
登山のルートに関して特に気をつける必要があるのは、立山から北方の剱岳を結ぶルートを攻める場合です。尖った稜線を歩いていくこのルートは滑落の危険性が高く、よく用心して歩く必要があります。剱岳は日本屈指の難山としても知られる山ですので、体調・装備ともに充分に準備を整えチャレンジしてみてください。
■花々咲く天空の別天地 立山・雄山をめぐるルート

初心者向けに安全を一番に考え、山小屋泊が初めてという人にもおすすめのルートがこちらです。長野県側から入り、黒部ダムを超えて立山の山小屋にて宿泊。雄山まで行って再び黒部ダムに戻ってくるという1泊2日のコースです。見どころは360度パノラマが広がる雄山から望む絶景。そして、山小屋で一晩をすごすからこそ見られる、夕焼けに染まる稜線や、満天の星空、朝日のご来光が見られ、幸せな時間を約束してくれます。
■母恋坂を通る新ルート
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2016年に開通したばかりの、新しいルートを歩いてみるのもいかがでしょうか。ルートは長野県側から入り黒部ダムを通って雄山に向かっていく途中で1泊。2日目に雄山でご来光を拝み、龍王岳から浄土山へと向かうダイナミックな縦走路を歩いていくルートがいいでしょう。2日目の山小屋は、温泉入浴もできる雷鳥荘がおすすめです。1日歩き通した疲れも吹っ飛びます。3日目には美しい花畑が広がる母恋坂を抜けて再び黒部へと戻ってくるという2泊3日が定番のコース。大きな難所はないので、たくさん歩ける体力のある人にはぜひ挑戦してみてください
■最難関は剱岳挑戦

立山連峰の最難関、剱岳を攻める上級者向けのルートを行くなら3泊4日はみておきたいところです。初心者の方には危険なコースですので、いつか登ってみたいという目標として考えておきましょう。ほかのルート同様に黒部を出発地として北の剱岳を目指し、立山三山を全て踏破して、最後は黒部へと戻ってきます。コースには岩場あり鎖場ありで、ヘルメットやハーネスなどが必須装備。夏山登山の技術の集大成のようなコースとなっているので、いつかは挑戦してみたいものです。
