30代の終活とは?終活の内容や基本的な進め方を紹介
更新日: 2024年10月11日
人生の転機やライフスタイルの変化が起こりやすい30代は、終活を始める絶好のタイミングです。現役世代のうちに終活に取り組むことは、自分自身の人生を見つめ直し、将来について考えるきっかけになります。また、自分の死後に残された家族の不安や負担の軽減にも繋がります。30代の人たちが取り組む終活方法としてあげられるのは、エンディングノートの作成、デジタルデータの整理、人間関係や所有物の断捨離などです。特にエンディングノートは、自分の基本的なプロフィールから医療や介護のこと、葬儀やお墓のこと、財産や遺言についてなどさまざまな項目が記録できるのでおすすめです。
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終活の基本知識
2010年の流行語対象にノミネートされて以来、世間の認知度や注目度が上がっている終活。しかし、終活という言葉は耳にしたことがあるけれど、具体的な内容や進め方はよくわからないという方も多いかもしれません。まずは終活に関する基本的な知識から紹介します。
そもそも終活とは?
終活とは自分の人生の終わりについて考え、準備する活動を指します。具体的な活動内容には、葬儀やお墓について決めておく、遺言の準備しておく、身の回りの生前整理をしておくなどが挙げられます。以前は、死後の話題を口にするのは縁起が悪いと忌み嫌われていましたが、現在では、自分の終末について考えることで、残りの人生をより豊かに過ごすための活動と、ポジティブな意味合いで捉えられるケースが多くなっています。
終活を始めるタイミングは?
終活を始めるタイミングに決まりはありません。老後を見据えて50代、60代で始める人もいれば働き盛りの30代のうちから終活を始める人もいます。人間はいつ死ぬかわかりません。また交通事故や脳の損傷、認知症などにより急に自分の意志を伝えるのが困難になるケースもゼロではありません。万が一に備え、終末期の延命や臓器の提供、供養の希望など自らの意思を明確にしておけば、残された家族などにかかる負担も少なくなります。
30代で終活を行うメリット
30代という若い世代から終活を行う人も近年増加しています。30代というと働き盛りの現役世代で死とは無縁のように感じられますが、この世代から終活を行うメリットはあるのでしょうか。30代で終活行うメリットについて紹介します。
自分のこれまでの人生と向き合える
終活を行うことでこれまでの自分の人生を振り返る時間ができます。子育てや仕事など日々の生活に忙しい30代のうちに、じっくりと自分の人生に向き合う時間を作るのはとても貴重な体験です。自分の今までの人生がどうだったか、どんな思いや考え方を大事にしてきたかな、心身ともに元気な30代のうちに振り返っておくことは、残りの人生を有意義なものにするためにも重要と言えます。
これからの人生について考えられる
自分の人生を振り返ると、今後やりたいことや取り組みたいことが明確になります。やりたいことを実現するためにはどのように行動すればいいか、どのように資産を形成すればいいかなどライフプランを見直すきっかけにもなります。
家族の不安や負担を減らせる
自分にもしものことがあった時、家族に余計な不安を与えたり、過度な負担をかけたりするのは避けたいとこです。30代で終活を行い、終末期や死後における自分の希望や必要な手続きの進め方を明確にしておけば、家族を悩みや負担を減らすのことが可能です。
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30代の終活の進め方と注意点
メリットの多い30代の終活ですが、具体的にはどのように進めていけばよいのでしょうか。30代の就活の進め方や方法、終活を行う際の注意点について解説します。
エンディングノートを作成する
一般的な終活と同様、30代の終活でもエンディングノートの作成は役立ちます。エンディングノートには自分のこと、自分の財産に関わること、終末期に関することなどを記録していきます。具体的には以下の通りです。
・自分のこと
氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどの基本情報、学歴や職歴、資格など自分の今までの経歴、配偶者、子供、親、兄弟、甥姪など親族について、知人や友人関係、運転免許証や保険証、マイナンバーなどの公的情報など
・財産に関わること
預貯金(金融機関情報や口座番号、貯金額など)、有価証券(証券会社情報や所有銘柄、株数など)、不動産資産(所有物件、所有地の情報)、貴重品(所有する貴金属や美術品など)、各種保険(保険会社情報、保険商品情報など)、負債(借金やローンの状況、借入先の情報)など
・終末期に関わること
遺言書の有無や保管場所、病気になった際の治療の希望、老後の過ごし方の希望(老人ホームに入りたい、できるだけ自宅で過ごしたいなど)介護や後見人、葬儀やお墓の希望、遺骨の取り扱いなど
・その他
ペットについて(引取先や飼い方など)、年賀状や郵便物などの取り扱い、自分の死を誰に伝えるかなど
エンディングノートには決まりや形式はないので、まずは書けることや書きたいことから進めていくとよいでしょう。基本的な事項がまとめられたエンディングノートや、30代など若い世代を対象にしたエンディングノートも市販されているので、それらを活用するのもおすすめです。
デジタルデータの整理を行う
パソコンやスマホなどを当たり前に活用している30代の場合、デジタルデータの整理も重要です。デジタルデータはパソコンやスマホ内はもちろん、クラウドやアプリ、オンラインサービス、SNSなどいたるところに存在しています。さまざまな場所に散らばったデータを把握し、管理、整理することでデジタル遺品に関するトラブルや問題も回避できます。具体的なデジタルデータ整理の進め方やポイントは以下の通りです。
・アカウントやパスワード情報などをまとめておく
SNSをはじめ、ネットバンクやネット証券、インターネットショッピングサイトなど、利用しているオンラインサービスのアカウントやパスワードはまとめて記録しておきましょう。
・定期購入や継続課金されるサービスなどを記録しておく
自分の死後にスムーズに契約が解除できるように、利用しているサービスの名称や支払っている代金などについてまとめておきましょう。
・見られたくないデータはパスワードでロック
写真や動画、メールなど家族に見られたくないデータがある場合は、別のハードディスクへ保存し、パスワードなどでロックをかけておくと安心です。
上記で紹介したデジタルデータはエンディングノートなどにまとめて記載しておくとよいでしょう。ノートに記載しておくのは不安という方は、パソコンやスマホなどにデジタルデータ情報をまとめたファイルを作成するのもおすすめです。
人・物の断捨離をする
終活をする際は人、物の断捨離を行いましょう。手元にあるものや今まで気づいてきた人間関係を見直し、必要なものは何か、大切にしたい人や万が一の際に連絡をしてほしい人はどんな人かを考えましょう。物の断捨離をすることで、身の回りがスッキリするのはもちろん、万が一の際に家族にかかる負担を減らせます。また、人間関係を整理すれば、余計なストレスや無駄な時間、お金を使う必要性がなくなるというメリットもあります。
自分や家族のために30代から終活に取り組もう
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仕事、結婚、出産、育児など30代はライフスタイルが大きく変わる世代でもあります。30代で終活なんてまだ早い、日々の生活が忙しくて終活どころではないと感じる方が多いのも無理はないでしょう。しかし、人生は何が起こるかわかりません。自分のため、家族のためにもぜひ一度立ち止まり、今までの人生を振り返る時間を作ってみるのがおすすめです。終活を通して人生と向き合えば、自分のやりたいことや価値観がより明確になり、ライフプランを見直すきっかけにもなります。30代で終活を始めるからこそのメリットも多いので、後回しにせずできることから終活に取り組んでみてはいかがでしょうか。
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