リースバックと任意売却の違いについてまとめて解説

人生の中で、マイホームの購入は最も高価な買い物といっても良いのではないでしょうか。夢のマイホームを手に入れたときは、当然、明るい未来を想像していますが、実際に人生というのは上手くいかないこともあり、マイホームのローンが払えないという自体になることも。そうなると、マイホームを手放さなければいけないということになります。そんなとき、リーズバックという契約方法があるんです。リースバックを利用すれば、売却後も住み慣れた家に住み続けることができるという大きなメリットが。そこで今回は、リースバックの基礎知識とともに、リースバックと任意売却の違いについてまとめて解説していきたいと思います。

任意売却とは?

住宅ローンの支払いが苦しくなり家の売却を検討するとき、任意売却という方法があります。任意売却とは、住宅ローンの返済が滞った際、競売にかけられる前に所有者の任意により物件を売却するという制度。当然、融資を受けた金融機関との合意の上で行われます。任意売却は、住宅ローンを6か月以上滞納しているなどの条件があり、メリットとデメリットがあります。任意売却を考えるときは、メリットとデメリットについてしっかり理解しておきましょう。

どんなときに任意売却ができるの?

任意売却はどんな状況でもできるわけではありません。まず、条件として住宅ローンを6か月以上滞納していることがあります。簡単に言うと、住宅ローンを支払える状況なら、任意売却はできないということ。また、住宅ローンの支払いはできていても、他の借金の返済が困難になって自宅を差し押さえられてしまい自己破産の手続きをした人も対象となります。競売にかかるとデメリットが大きいため、多くの方が任意売却を選択すると言われています。

任意売却のメリット

任意売却の大きなメリットは、競売に比べて高い金額で家を売却できるという点です。競売による強制的な売却より市場価格に近い価格で売却でき、さらに、自宅を売却した代金から諸経費を支払うことができます。家を売却するとき、売買価格の3～5％程度の諸経費がかかるため、金銭的に苦しい状況のときには嬉しい制度です。任意売却をしても多くの場合、ローンの一部は残ります。しかしそんなとき、銀行などの債権者は現実的な返済方法を提案してくれるので、返済の負担が少なくなるというのもメリットです。

任意売却のデメリット

任意売却はローンを数ヶ月に渡り滞納している必要があります。その間、債権者から支払いの督促を受けるだけでなく、連帯保証人にも請求がいくことになり、精神的な負担がかかります。さらに、住宅ローンを3ヶ月以上滞納した場合は、信用情報機関に登録される恐れがあり、その後、ローンが組めなくなることも。連帯保証人を通して周囲の人に知られることにも繋がるので、あらかじめ、連帯保証人にはしっかり説明をしておくことが大切です。

リースバックとは?

リースバックを簡単に言うと、不動産売買と賃貸借契約が一体となった契約のこと。自宅をリースバック運営会社に売却し、さらにその会社と賃貸借契約を締結することで、売却後も住み慣れた家に住み続けることができるというものです。さまざまな理由でローンの支払いが難しくなった場合でも、自宅に住み続けたいという方に便利な契約。しかし、リースバックはメリットだけでなくデメリットもあります。

リースバックの利用者は増えている?

近年、住宅ローンの借り入れ年齢が高くなったことや、平均給与の減少などが影響し、自宅を購入したのにローンの支払いが滞納し、自宅を手放さなければいけなくなったという方が増えています。そのため、リースバックに対する関心も高くなり、リースバックの利用者は前年対比で1.5倍に増えているとも言われているんです。ローンを支払えなくなっても、そのまま同じ家に住んでいられるなら、それに越したことはありません。

リースバックのメリット

リースバックの大きなメリットは、自宅を売却したあとも同じ家に住み続けられるという点です。そのため、引っ越しの必要がなく、周囲の人に知られることも少なくなります。さらに、その後は家賃として毎月決まった金額を支払うだけで、固定資産税などの負担もなくなります。また、売却すると、家の所有者はリースバック運営会社になるので、家を所有することで持つリスクを無くすことにも繋がります。

リースバックのデメリット

リースバックはメリットばかりではなくデメリットもあります。大きなデメリットとしては、基本的に自宅の売却価格が市場価格より安くなるという点です。その理由としては、リースバック運営会社にもリスクがあるからです。当然、ローンの支払いが難しい状況にあれば、家賃滞納のリスクも高くなります。また、買い戻しに応じるために自由に売買できない制約も。もう一つのデメリットは、家の所有権が運営会社に移転するため、リフォームや建て替えなどはできません。

リースバックを選択するなら知っておきたいこと

任意売却とリースバックのメリットやデメリットを紹介していきましたが、ローンの返済が難しく、家を売却したあとでも、やっぱり住み慣れた家に住み続けたいと思う方は、リースバックを選択することが多いでしょう。しかし、リースバックをするなら、知っておきたいことがいくつかあります。ここでは、そんなリースバックで知っておきたいことを紹介していきたいと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。

リースバックでも住み続けられるとは限らない

リースバックのメリットとして、家に住み続けられると紹介しましたが、実は、必ずしもずっと住み続けられるとは限りません。リースバックの多くは、賃貸契約期間が定められている「定期借家契約」で賃貸借契約を結びますが、これは家賃を払っている限りずっと住み続けられると保証するものではありません。例えば、定期契約の期間が過ぎた場合、再契約を結べばまた住み続けることができますが、運営会社の都合で再契約ができないことも。住み続けるためには、普通借家契約が締結できる運営会社を選ぶことが大切です。

運営会社によっては家を買い戻すことも可能

例えば、さまざまな理由でローンを返済するのが難しくなり、やむを得ず売却することになったとしても、数年経って金銭的な余裕ができた場合、家を買い戻したいと思う方もいますよね。そんなとき、リースバック運営会社によっては、売却した家を買い戻すことができることがあります。もし、将来的に買い戻したいと考えているなら、契約のときに買い戻しが可能かどうかを確認し、買い戻しが可能な業者を選択しましょう。

自分にとって良い方法を選択しよう

住宅ローンの返済が滞り家を売却しなければいけなくなったとき、売却方法は色々あります。最近注目されているリースバックは家に住み続けられるという大きなメリットがありますが、当然デメリットもあります。どの売却方法が最善なのかは、その人の考えや状況によって違うため、内容を理解し、メリットとデメリットを考えた上で良い方法を選択することが大切です。この先の将来をしっかり考えて売却方法を選択しましょう。

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住宅ローンの返済に困ったらリースバックを検討！

さまざまな理由で住宅ローンの返済に困ることはあるでしょう。もし住宅ローンの返済に困ったら、解決方法は色々ありますが、リースバックを検討してみてはいかがでしょう。リースバックは、家を売却しても家賃を払い続けることで引っ越しする必要がなく、他にもさまざまなメリットがあります。もし家を売却しなければいけなくなったとしても、住み慣れた家を離れたくないという方にはおすすめのサービスです。

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