40代での終活は早すぎない！終活の基本的な進め方を具体的に解説

人生100年時代の今、40代はまだ人生の前半戦。40代での終活は早すぎでは？終活といえば60代や70代から始めればいいのでは？と思われがちですが、実は終活において「早すぎる」という概念はありません。終活というと「身辺整理・断捨離・お墓を決める・老人ホームを探す」などを想像しますが、就活とは「過去を整理することによって未来を見据え、前向きに考える行為」でもあります。作家である「カレー沢 薫」氏の著作「ひとりでしにたい」が第24回 文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したことは、早期の終活が注目されるきっかけとなりました。何をするにも入念な準備は重要です。40代での終活で自分が具体的にすべきことと基本的な進め方を把握し、より楽しく充実した人生を送りましょう。

40代では早すぎない！40代で終活を始めるメリット

「終活」とは、「死」と向き合うことによって人生の総括を行い、人生の最期を受け入れるための準備を意味する言葉です。ネガティブな意味に捉えがちですが、実はそうではありません。終活を通じて客観視しながら自分と向き合うことで、これまでを見直し、今をより自分らしく生きることにつながる活動でもあるので、決してネガティブなものではありません。「40代」という人生の早いうちに「終活」を行うメリットはほかにもあります。40代は働き盛りで、まだ若く体力があるためやりたいことを諦めずにすむみます。そして終活を早くはじめることによって、老後の不安を軽減させることなどがあげられます。

40代における終活の基本的な進め方・すべきこと

「終活」は自分の人生を自分らしく生きるための人生を豊かにするための活動で、人生の後半戦に突入前の40代であるなるべく早いうちにはじめれば、充実した人生の期間がより一層長くなります。ではいったい「40代の終活」とは、具体的にどのようなことをしたらいいのでしょうか。
・エンディングノートを作る
・断捨離や身辺整理をする
・財産や相続・銀行口座や通帳の金融情報の管理
40代における終活の基本的な進め方・すべきことについて、ひとつずつ見ていきましょう。

40代終活の基本的な進め方1 エンディングノートを作る

40代終活の基本的な進め方・すべきことの1つ目は「エンディングノートを作る」こと。「エンディングノート」とは、遺言書とは違って「人生をどのように終えていきたいのかを書き留めておくもの」です。たくさんの項目があるのですが、この先の環境で人間関係や仕事や職業が変わることもあるでしょうから、40代ですべてを記すのは大変難しいことです。「エンディングノート」を作る目的・役割は、自分が死んだときや認知症などにより判断・伝達能力が低下した場合に活躍するもの。「エンディングノート」を作っておけば、自分自身を整理できるだけでなく、家族や周りの人への負担が和らぎます。準備するものは適当なサイズのノート。自分らしいお気に入りのものを準備すれば「らしさ」が出ておすすめ。書店や文具店でもすでにひな型などが網羅されている商品があり、またインターネットサイトでダウンロードできる「エンディングノートフォーム」もありますので、参考にするといいですよ。「エンディングノート」はパソコン上にデータなどで残すものではなく、くれぐれも現物で準備するものです。

40代終活の基本的な進め方2 断捨離・身辺整理をする

40代終活の基本的な進め方・すべきことの2つ目は2「断捨離・身辺整理をする」こと。近頃では「ごみ屋敷」が社会問題化しています。40代の体力があるうちに断捨離・身辺整理をしておくと、将来的に周りの家族への負担を和らげますし、フットワークが軽くなります。今後明らかに使わないものは処分し、処分に迷ったものはリストアップします。ここでのポイントは「少しでも処分に迷ったらリストアップにいれること」。なんでもかんでも思い切って処分してしまうと、大きく後悔することになります。リストアップしたものは一定期間をおいたあと振り返る習慣をつけると、後悔することなく身辺整理ができます。そして最近話題にあがることが多い「年賀状」の断捨離。人同士のコミュニケーションにおける文化的なものなので一概に「断捨離すべき」とはいえませんが、リストアップされることが多いもののひとつです。

40代終活の基本的な進め方3 財産相続・銀行口座や通帳の金融情報まとめ

40代終活の基本的な進め方・すべきことの3つ目は 「財産相続・銀行口座や通帳の金融情報を見直しする」ことで、遺族への負担を軽減させるために行うことです。使っていないクレジットカードや銀行口座は解約し、不動産や株や仮想通貨などに投資をしていれば情報をまとめておきます。資産によっては、本人情報がなければ「なかったもの」として凍結してしまいます。会費が発生するものにおいては暗証番号などの個人情報がないために解約できず、死後何年も会費を支払続け総額が高額になるとトラブルも多発しています。このようなことを避けるために「財産相続・銀行口座や通帳の金融情報を見直し」が必要です。

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両親と一緒に終活準備をする

「40代の終活」で切っても切れないのが「両親の終活」。たいていの場合で40代の両親は高齢で、「終活」がより身近なものです。両親はすでに「終活」をしているかもしれませんが、両親より先に自分が死ぬことだってあり得ます。両親の考えをより深く知るためにも。両親と自分の考えを家族で話合い、お互いに理解しあうことが大切です。次に、両親との終活ですべきことを解説していきます。両親と話しあう前に、お互いにエンディングノートを作っておきましょう。

両親との終活ですべきことその1 財産整理・相続を話し合う

両親との終活ですべきことの1つ目は「財産整理・相続を話し合う」こと。両親の希望や考えがわかったとしても、具体的にはどんな行動に移せばいいのか見当もつかない場合もあるでしょう。そこで「終活アドバイザー」というその名のとおり「終活の資格を持った専門家」が存在するので、相談してみるのもひとつの手。税の計算は税理士、相続に関する法律的なことは弁護士の業務になりますが、まずは「終活アドバイザー」に家族の状況を把握してもらい、それぞれの専門家の紹介をお願いすることをおすすめします。

両親との終活ですべきことその2 葬儀やお墓について話し合う

両親との終活ですべきこと2つ目は「葬儀やお墓について話し合う」こと。現在ではさまざまな葬儀スタイルがあり、要望に沿った葬儀社を探すことになります。少しでも料金を抑えたいのか、大々的に見送ってほしいのか、遺骨はどうしたいのか...そのような場合にも「終活アドバイザー」に相談すれば、家族の意向にあった葬儀社やお墓の相談窓口を紹介してもらえます。

両親との終活で気をつけるべきこと

一般的な寿命から考えれば両親は自分よりも先に亡くなりますし、40代の両親といえば60代以上なので、「死」は40代の人よりも「より身近なもの」として考えています。ですから「終活」を意図的に避けている人もいますし、中には「終活」を「死」とをすぐに繋げ、「早く死んで欲しいのか！」と怒りだしてしまう人も。両親に「終活」を切り出すときには両親の性格を考慮し、場合によっては先述の「終活アドバイザー」や弁護士や会計士などの専門家の力を借りることも必要です。

独身男子・独身女性おひとりさまの40代終活

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結婚している場合には「配偶者や子供などの扶養家族へのこすもの」や自分の両親・義理両親にポイントを置いての「終活」になりますが、独身者の場合には少し異なりますので、何をしておくべきなのかを見ていきましょう。まずは、「万が一のときの頼れる人は誰なのか把握しておくこと」。兄弟や親族なのか、または頼れる人がいない場合には「死後・生前事務委任業務」などを今のうちに考えておく必要があります。弁護士や民間団体などがサービスしている仕組みで、身元保証や財産管理などを依頼できるものです。次に「介護や健康保険・生命保険などの状況を把握しておく・見直す」こと。契約内容は年齢によってアップデートするべきものであり、無料相談窓口も設置されているので、数年ごとの見直しをおすすめします。「終活」をすすめていくうちに、自分には今後どのくらいのお金が必要なのかがだんだん見えてきます。今のうちに資産形成や貯蓄を心がけることが大切です。近頃では、独身者限定の「終活イベント」が開催されていたり、40代終活をテーマにしたブログもあったりするので、情報収集元として把握しておくとよいでしょう。

40代の早期終活でより充実した人生設計を行いましょう

40代での終活は早すぎるものではありません。40代での終活における具体的なすべきこと・進め方を把握し、必要に応じて両親との話し合いの場を持ちましょう。また、既婚・独身でも終活内容が異なります。終活アドバイザーや弁護士の力を借りるのも一つの手。働き盛りの今だからこそ、これまでの過去を振り返って今後の人生を豊かにするための終活を少しずつ始めていきましょう。

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