ショウジョウバエの駆除方法は？対策についても紹介！

いつの間にか家の中に入り込んで飛び回っているショウジョウバエ。蚊やハチと違って刺される心配はないものの、食事やくつろいでいる時にそばを飛び回られると良い気分はしません。また調理中に近くを飛んでいると衛生的にも気になるもの。なんとか駆除しようと思っても根絶は難しく、イタチごっこになっているところも多いでしょう。そんな時ショウジョウバエの生態や駆除方法を知っておくと役に立ちます。この記事ではショウジョウバエの生態や被害、家庭でできる簡単なトラップの方法の他、ショウジョウバエ被害を防ぐ対策などをまとめました。うっとうしいショウジョウバエに悩んでいたらぜひチェックしてください。

ショウジョウバエとは？

ショウジョウバエには多くの種類があり、代表的な種が赤い目をして酒に集まることから酒飲みの妖怪「猩々（ショウジョウ）」にちなんで名付けられました。体長約3mmの小さなハエで、キノコバエやノミバエ、チョウバエなどとともに「コバエ」と総称されます。ここではショウジョウバエの生態や種類、ライフサイクルなどをまとめました。

ショウジョウバエの生態は？

ショウジョウバエは大きく“人家性種”と“野生種”の2種類に分けられます。人家性種は文字通り人家などに生息し、繁殖場所も人の生活と密接に関わっています。大半の種はフンなど汚物には接触しないため、病原菌の媒体になることはありません。またショウジョウバエに青い光を当てると細胞を傷つける酸化ストレスが強まり、死ぬことが知られています。

ハエの種類は？

ショウジョウバエは一般的にキイロショウジョウバエのことを指します。染色体の数が少なく飼育が容易で、短期間で世代をまたいだ観察ができることから、遺伝子学を始めとする生物学のあらゆる分野でモデル生物として用いられています。他にもクロショウジョウバエ、オナジショウジョウバエなどさまざまな種類があり、日本には約260種が生息するとされています。

ショウジョウバエのライフサイクルは？

ショウジョウバエは産みつけられた卵からおよそ1日で孵化し、幼虫（約5日間）、さなぎ（約4日間）と姿を変え、孵化からおよそ10日で成虫になります。成虫の寿命は30～60日ほど。メスは成虫になると1日に30～50個程度、腐った果実など発酵物に卵を産みつけます。幼虫もその中で成長するため、発生になかなか気づかないことがあります。

ショウジョウバエによる被害は？

ショウジョウバエは人を刺したり吸血したりしないので直接的な被害はありません。またフンなどに接触しないため病原菌媒介のリスクがないのにもかかわらず、生ゴミを好む性質から不衛生な存在として敬遠されています。特にレストランなどで発生すると風評被害が深刻。ここではショウジョウバエが発生しやすい時期や環境、好物などをまとめましたので参考にしてください。

ショウジョウバエが発生しやすい時期は？

ショウジョウバエの成長スピードが最大となるのは気温25度前後の過ごしやすい時期。春と秋が最も繁殖しやすいとされています。この時期は1匹のメスが1日約50個もの卵を産み、産卵から約10日で羽化するため、発生源に気付かずそのままにしておくとすぐに大量発生してしまうので注意が必要。特に以下に記すショウジョウバエが好む環境は常に清潔にしたいところです。

ショウジョウバエが発生しやすい環境は？

ショウショウバエは台所の三角コーナーや生ゴミが入ったゴミ箱、出しっぱなしの果物などに集まります。発酵物やアルコールを好むことからパンやビールサーバー、ぬか床、飲み残しのアルコールなどにわくことも。またショウジョウバエは約3mmと小さくどこにでも入り込んでくるため、閉じたつもりのゴミ袋の中で発生していることもあります。

ショウジョウバエの好物は？

ショウジョウバエは英語でfruit fly（フルーツフライ）と呼ばれるように、バナナを始めとする果物を好みます。特に腐って発酵しはじめた果物は大好物。すぐに集まって繁殖しはじめます。その他ニオイのある調味料にも集まるため、これらが置いてある場所は常に清潔を心がけたいところ。ショウジョウバエの好物を放置しないことで発生を防ぐことができます。

ショウジョウバエの駆除方法は？

前述したように、ショウジョウバエはニオイのきつい調味料にも誘われます。ここではこの性質を生かし、ニオイでショウジョウバエをおびき寄せて駆除する方法をまとめました。調味料で作るトラップは家庭にあるもので簡単に作れるのが大きなメリット。市販のコバエ取りの種類も合わせて紹介しますので、自分の家に合った駆除方法を選んでください。

めんつゆトラップ

まずペットボトルを底から10cmほどの高さでカットしたものや、プリンカップなどを用意します。そしてそこにめんつゆと水を半々になるよう入れます。後はキッチン用の中性洗剤を2～3滴加えるだけ。7日を目安に交換しますが、捨てる時はそのまま排水溝に流すとショウジョウバエが卵を持っていた場合排水溝で孵化する可能性があるので、必ずゴミ袋に入れて処理しましょう。

お酢トラップ

お酢トラップはコバエの中でもノミバエに効果的。作り方はめんつゆトラップとほぼ同じで、お酢と水を半々に割ったものに中性洗剤を2～3滴加えるだけです。しかし酢は薄めてもかなりニオイがするので、めんつゆトラップのように長時間放置するのはおすすめしません。短期的、もしくはピンポイントでコバエを駆除したい時に使いましょう。

市販のコバエ取り

市販のコバエ取りもおすすめ。コバエ取りは「吊り下げタイプ」「置くタイプ」「電撃タイプ」の3種類に大きく分かれます。吊り下げタイプは比較的安価で、置くタイプはかわいらしいフォルムが多くインテリアの邪魔をしないのがメリット。電撃タイプはショウジョウバエ以外の虫の駆除にも役立ちますが、子どものいたずらなどのトラブルに注意する必要があります。

ショウジョウバエ発生の対策は？

今まではショウジョウバエの生態や被害、発生しやすい環境、駆除方法を紹介してきました。それではショウジョウバエが発生しないようにするにはどのようにすればよいのでしょうか。ここでは発生を防ぐための対策をいくつか取り上げますので、参考にしてください。それでも発生してしまった場合、前述した駆除方法をチェックしてみましょう。

食材カスを放置しない

ショウジョウバエが好むのは腐りかけた果物や野菜など。バナナも好むので果物は基本的にキッチンに放置しないようにしましょう。生ゴミも同様。三角コーナーや排水溝の生ゴミはこまめに捨て、ビニール袋でしっかり密封してニオイがもれないようにすることが大切です。また食べ残しなどもお皿に置いたままにせず、きちんと片付けましょう。

ビールサーバーやドリンクサーバー周囲を清潔に保つ

酒飲みの妖怪「猩々（ショウジョウ）」にちなんで名づけられたショウジョウバエはアルコールが大好き。ビールサーバーなどを使ったままにしておくとニオイに誘われ、たちまち大発生してしまいます。特にサーバーの注ぎ口は念入りに掃除しましょう。また飲み終えたアルコールやジュースの缶・ビン・ペットボトルなども中をしっかり洗っておく必要があります。

水回りを清潔に保つ

生ゴミなどはニオイがもれないようしっかりビニール袋などに入れて捨てることが大切です。しかし生ゴミを捨てた後の三角コーナーや排水溝の掃除を忘れてはいけません。これらには食材カスなどの汚れが蓄積しています。泡タイプの専用スプレーを使うなどして定期的に消毒・掃除しましょう。水回りを清潔に保つことはショウジョウバエ対策の肝です。

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