ノミバエの駆除方法は？対策についても紹介！

いつの間にか発生してキッチンなどを飛び回っているうっとうしいコバエ。実はコバエは正式名称ではなく総称で、ショウジョウバエやノミバエ、キバエ、チョウバエなどたくさんの種類があります。その中でも厄介なのが今回紹介するノミバエです。ノミバエは肉などにもぐりこんで産卵するため他のハエよりも注意する必要があります。またノミバエは最悪の場合健康被害を引き起こす可能性があるので、見かけたらすぐの対応がおすすめです。今回はノミバエの基本的な生態から見分け方、発生しやすい時期や環境などをまとめました。気になる駆除方法も紹介しますので合わせて参考にしてください。

ノミバエとは？

コバエの一種であるノミバエ。体長2mm～4mm程度の小さなハエで、一般家庭でも見られます。背中が丸まっている形とピョンピョン跳ねるように飛ぶ姿からノミバエと呼ばれるようになりました。動きが素早いのも特徴で、捕まえるのにも一苦労です。ここではそんなノミバエの生態や見分け方、ライフサイクルを紹介しますのでチェックしてください。

ノミバエの生態は？

ノミバエは日本だけでなく世界中にいるハエです。幼虫は腐敗した動物やフン、キノコから発生することもあります。小さなすき間からでも侵入してくるので、アメリカでは遺体を入れて埋めた棺から発生してしばしば問題となることも。少量のエサでも生きられる上に夏になると成長スピードが早くなるため、屋内でも大発生することがあります。

ノミバエの見分け方は？

冒頭で触れたように、ノミバエは背中が丸まっている形とピョンピョン跳ねるように飛ぶ姿が特徴。小さい体の割に大きな音をたてて飛ぶのもノミバエで、家の中に入り込まれるとかなりのストレスです。しかもノミバエは不衛生な環境を好むので足などはかなり不潔な状態。不用意な駆除は2次被害につながる可能性があるので注意しましょう。

ノミバエのライフサイクルは？

ノミバエは1度に30個ほどの卵を産みます。孵化するスピードも速く、気温などの条件が合えば1日もたたずに孵化することも。その後幼虫（2～3日）からさなぎとなり、10日前後で成虫になります。寿命は成虫になってから10日ほどと短いですが孵化スピードが速いため、放置していると次から次へと孵化して大発生する可能性があります。

ノミバエによる被害は？

このようにノミバエは放置しておくと大量発生する可能性があります。家の中で発生してしまうと衛生的にも問題。それを防ぐためにもあらかじめノミバエが発生しやすい時期やノミバエが好む環境、好物を知り、対策しておきましょう。またノミバエは少しの食べ物でも生きられるため、ノミバエが好むものをキッチンやリビングに置きっぱなしにするのは避けましょう。

ノミバエが発生しやすい時期は？

ノミバエが発生しやすい時期は気温が高く孵化スピードが速くなる初夏から晩秋です。特に夏場は食べ物やゴミが腐敗しやすくノミバエのエサ場が増えるため、発生時期としてはピークとなります。しかし温度調整されて過ごしやすい屋内であれば寒い時期でも関係なく繁殖して大発生するので、1年を通して注意する必要があると言えるでしょう。

ノミバエが発生しやすい環境は？

ノミバエの多くは生ゴミなど腐った食品や植物、汚れた排水溝があると発生しやすくなります。そのためキッチンやお風呂場、トイレなど水回りは発生しやすい環境だと言えるでしょう。三角コーナーに生ゴミが放置されたままだったり、排水溝が汚れたままになっていたりする時は要注意です。また家にネズミがいる場合はその死骸やフンからノミバエが繁殖することもあります。

ノミバエの好物は？

ノミバエは主に腐った動物や植物、たい肥など好みます。幼虫は駆除後に放置されたゴキブリやネズミの他、コウモリのフンなどから発生することも。また下水溝や浄化槽の汚れから発生することもあり、その体は大変不衛生です。家庭では三角コーナーや生ゴミの入ったごみ箱から発生することが多く、「生ゴミはこまめに捨てる」「フタつきのゴミ箱を使用する」といった工夫が必要です。

ノミバエの駆除方法は？

ノミバエは小さなハエですが発生場所が不衛生なことが多く、場合によっては食中毒など健康を害する可能性があります。時に後で食べようと残しておいた食べ物にとまって産卵することもあり、それを誤って食べてしまった場合腹痛や下痢を引き起こす恐れがあります。ここではノミバエに効果的な駆除方法を紹介しますので、参考にしてください。

駆除剤や駆除グッズを使う

ノミバエはその名の通りピョンピョン跳ねるように素早く飛び回り捕まえるのが難しいので、発見した時は殺虫剤の使用がおすすめ。しかし殺虫剤は食べ物が多いキッチンなど、使いたくても使えないことがあります。その場合吊るすタイプや設置型タイプの駆除グッズをうまく使って対処しましょう。 駆除剤や駆除グッズはホームセンターやネットで気軽に買えます。

卵や幼虫は熱湯をかける

ノミバエの卵や孵化したばかりの幼虫を見かけた時は熱湯消毒をするのが効果的。ノミバエが飛び回っているのも見つけたら発生源を特定し、そこに熱湯をかけてしっかりと駆除しましょう。ノミバエが発生しやすいキッチンの排水溝や三角コーナーなども熱湯消毒しておくと安心です。しかしこの時70度以上のお湯を使うと排水パイプなどが変形する恐れがあるので注意が必要です。

排水溝近くには洗剤を溶かしたものをバケツに入れておく

ノミバエが卵を産む傾向がある排水溝近くにトラップを仕掛けるのも一つの手。洗剤を溶かした水をペットボトルの底を切ったものやプリンカップなどの中に入れ、排水溝の近くに置いておきます。中に入ったノミバエが溺れる仕組みで、大量発生を防ぐことができます。また他のコバエにも効果的な「めんつゆトラップ」や「お酢トラップ」もおすすめです。

ノミバエ発生の対策は？

先ほどは「駆除剤や駆除グッズを使う」「卵や幼虫は熱湯をかける」といった駆除方法を紹介してきました。ではノミバエが発生する前に何か手を打つことはできないでしょうか？対策できればノミバエに悩まされずにすみます。ここではノミバエ発生を防ぐための対策を3つ紹介しますので、自分の家に当てはまるようであれば対応してください。

生ゴミは都度処分する

生ゴミはノミバエが好んで産卵する場所。条件さえ整えば1日もたたずに孵化するため、ゴミを放置していると昨日まで何もなかったところで発生することがあります。そのため食べ物カスが入った三角コーナーや排水溝のネットは放置せず、その都度かたづけましょう。また家のゴミ箱もフタつきに変えることでノミバエの侵入を防ぐことができます。

水回りを清潔に

ノミバエは少量の食べ物でも成長する厄介な害虫。三角コーナーや排水溝自体についた食べ物カスやカビなど、小さなゴミだけでも繁殖することができます。そのためゴミを捨てるだけでなく、三角コーナーや排水溝そのものも泡状漂白スプレーなどを使って定期的に消毒・清掃しましょう。そうすることで思わぬ発生を防ぐことができます。

ペットのふんは処分する

ノミバエは動物のフンさえもエサとします。そのためペットのフンを放置していると知らない間に卵を産みつけ発生場所になることがあります。室内でペットを飼っているならペットシートはこまめに取り換えるなどの対策をしましょう。ただし犬や猫のフンは水に溶けにくくトイレに流すと詰まる可能性があるため、できるだけ可燃ごみとして処理する必要があります。

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迷ったら業者に依頼しよう

コバエの中でもノミバエは不衛生な環境で発生することが多く、健康被害が気になります。個人で駆除できればそれが一番ですが、大量発生して手に負えない場合などは業者へ相談してみるのもおすすめです。ハエ駆除の相場は16,000円ほどで安くはありませんが、プロの技術でクリーンな環境をとりもどしてくれますよ。ノミバエで悩んでいたら一度検討してみてください。

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