ヨトウムシの駆除方法は？対策についてもご紹介！

植物を育てていくにあたって、害虫は特に注意するべきものです。害虫には、食害性害虫や吸汁性害虫などの種類があります。どちらも厄介な虫ではありますが、一目で被害が分かるのは食害性害虫によるものです。中でもヨトウムシは、ある特徴によって駆除が難しく、被害に苦しむ人が多くなっています。しかし、適切に対処していくことで、ヨトウムシによる被害を抑えることが可能になります。今回は、そんなヨトウムシの生態や被害についてご紹介していきます。後半では、ヨトウムシの駆除方法や発生の予防方法についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

ヨトウムシとは？

ヨトウムシとは、ある生態が特徴である蛾の幼虫の総称です。体の色は緑色や褐色が多く、体調は2～4cmほどになります。種類によっては、まだら模様があったりピンクの斑点があったりします。食欲旺盛なのも特徴の1つで、短時間でキャベツを食い荒らしてしまうこともあるため、注意しておきたい害虫の1種として知られているのです。

ヨトウムシの生態は？

ヨトウムシは、漢字で夜盗虫と表現されます。漢字の通り、活発的になる夜間の時間帯に、植物の葉などを食べてしまうのです。ヨトウムシは、成虫が植物に卵を産み付けることから発生します。1匹の成虫が産む卵の数は、なんと1000～3000粒と言われています。そのため、孵化するまで気づかずにいると、大量発生してしまうケースが多発しているのです。

ヨトウムシの種類は？

ヨトウムシと呼ばれているのは、ヨトウガやシロイチモジヨトウ、ハンスモンヨトウなどです。種類によって体長が異なり、比較的大きくなりやすいのはヨトウガであると言われています。1番小さい種類は、淡い緑色や褐色が特徴のシロイチモジヨトウです。どの種類もある程度大きくなると日中は土の中で過ごし、暗い夜の間に動き回るようになります。

ヨトウムシのライフサイクルは？

冬になるとサナギになるヨトウムシは、土の中で寒い冬を乗り越え、春を境に羽化します。成虫になったヨトウムシは、植物を見つけるとすぐに卵を産み付けます。産み付けた卵は夏になるとサナギになり、同じように土の中で暑い夏を乗り越えるのです。これらが繰り返されるため、ヨトウムシによる被害は広がり続けています。

ヨトウムシによる被害は？

ヨトウムシによる被害は、主に植物の食害です。葉脈以外の全てを食べ尽くしてしまうので、見つけた時は迅速に駆除することが大切です。しかし、昼間は土の中で過ごすことが多いことから、なかなか駆除が進まないというケースも多く見られます。そのため、素早く駆除に踏み切れるよう、しっかりと発生時期や発生しやすい環境を把握するのが大切です。

ヨトウムシが発生しやすい時期は？

発生しやすい時期は、ヨトウムシの種類によって異なります。ヨトウガは5～6月、8～10月頃に発生します。シロイチモジヨトウやハンスモンヨトウは、年間を通して発生する種類です。最も多く発生するのは大体6～10月の間と言われています。1年中警戒が必要な害虫となっているため、取り扱いやすい駆除方法や予防方法を見つけることが必須です。

ヨトウムシが発生しやすい環境は？

ヨトウムシは、100種類以上の植物が食べられる雑食です。そのため、野菜はもちろん、バラなどの花が被害に遭ってしまうことも少なくありません。ヨトウムシが特に好むのは新芽です。新芽を食べられてしまうと、その植物の成長は止まってしまいます。新芽が出そうな時期はより警戒を強め、対策を取っていくことが大切になるでしょう。

ヨトウムシの好物は？

ヨトウムシは多くの植物を食べて生きていますが、好物も存在します。白菜やレタス、キャベツなどの葉物を代表する野菜はもちろん、ゴボウやニンジン、ダイコンなどの根菜類も好みます。ケイトウやパンジーなどのガーデニング向けの花なども被害に遭いやすいです。果樹については、ブドウやモモに加え、柑橘系などがターゲットになります。

ヨトウムシの駆除方法は？

ヨトウムシが発生した時にそのまま放置してしまうと、畑や庭全体がめちゃくちゃになってしまうかもしれません。ヨトウムシからの被害に気付いた時は、迅速に駆除を行うようにしましょう。とはいえ、駆除方法は専門的なものから誰でもできるものまで幅広く用意されています。ここでは、その中でもおすすめの3つをご紹介します。

手作業で取り除く

被害が目に見えて分かる葉っぱを切り取る方法は、ヨトウムシ駆除の基本です。また、定期的に葉の裏をチェックして、ヨトウムシの有無を確認することも大切です。ヨトウムシがついていたらその場ですぐに駆除しましょう。駆除方法としては、手ですりつぶすのがおすすめなので、チェック時は手袋を忘れないようにしてください。

殺虫剤

ヨトウムシに効果的な殺虫剤を使用するのも駆除方法の1つです。しかし、ここで注意したいのが殺虫剤に含まれる成分です。ものによっては、植物の成長に欠かせない益虫も駆除してしまう可能性があるため、成分についてしっかりと確認してください。ヨトウムシに効果があるのは、浸透移行性を持っているオルトラン水和剤などです。

米ぬかで誘き寄せる

ヨトウムシの好物の1つに米ぬかがあります。米ぬかを上手く利用することで、ヨトウムシの駆除が実現できます。5cm以上の深めの容器が満杯になるように米ぬかを入れ、ヨトウムシによる被害に悩まされている植物付近に容器を埋めてください。ヨトウムシは植物よりも米ぬかに反応し、米ぬかを食べ始めます。日が昇る頃には米ぬかへ隠れているため、簡単に駆除できるのです。

ヨトウムシ発生の対策は？

ヨトウムシは年間を通して活動しているため、一時的に全て駆除できたとしても、再び被害に遭ってしまう可能性は少なくありません。駆除が成功した場合も気を抜かず、発生の対策を継続して行うようにしましょう。ここでは、3つの対策方法をご紹介します。

成虫が卵を産み付けるのを防ぐ

植物に卵を産み付けられてしまうと、膨大な数の葉を処分しなければなりません。そのため、卵を産み付けるのを防ぐ必要があります。おすすめはやはり、防虫ネットを使用する方法です。防虫ネットを被せておけば、蛾の侵入が防げる上、植物のチェックを頻繁に行わなくて済みます。ホームセンターなどで簡単に手に入れられるので、ぜひ試してみてください。

薬剤を散布

駆除方法と同じで、ヨトウムシに効果のある薬剤を散布するのも対策の1つとして挙げられます。特に活発と言われる6～10月にかけて防虫効果が期待できる薬剤を散布するようにしてみてください。多発する時期に合わせて散布するようにすると、かなり発生数が抑えられるはずです。ここでも含まれる成分をチェックし忘れないようにしましょう。

誘き寄せて一気に駆除

ヨトウムシが発生してしまっている場合は、発生に対する対策を行ってもあまり意味がありません。既にヨトウムシの被害に遭っている場合は、先ほどご紹介した米ぬかトラップなどの方法を活用して全てのヨトウムシを駆除することから始めてください。しっかりと駆除できたことを確認してから、防虫ネットや薬剤の散布を行いましょう。

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専門的な知識がなくてもできるヨトウムシの駆除方法や対策は多くありますが、どうしても解決できないケースもあります。放置してしまうと、自分だけでなく周囲の畑や庭にも被害が生じてしまうかもしれません。根本的な解決が望めない場合は、業者に依頼することも検討してみると良いでしょう。もちろん、まずは相談から受けてもらうのもおすすめです。

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