ボウフラの駆除方法は？対策についてもご紹介！

大量発生している小さな虫を放置していたら、蚊の大群が襲ってきたという経験がある方は多いのではないでしょうか。実はその虫、ボウフラという蚊の幼虫かもしれません。得体の知らない虫は放置してしまいがちですが、素早く駆除した方が良い虫も少なくありません。特にボウフラは、放置してしまうと大量な蚊が発生し、かゆみや病気などの被害を及ぼし兼ねないのです。ボウフラを見つけたら、然るべき対策を取ったり駆除を行ったりして、蚊の発生を防ぎましょう。今回は、そんなボウフラの生態に加え、駆除方法や対策方法について解説していきます。

ボウフラとは？

ボウフラとは、蚊の幼虫の総称です。ボウフラと言われると聞き慣れないですが、蚊の幼虫であることが分かれば、駆除する必要があることも理解できるでしょう。ボウフラは成虫になってから大きな被害をもたらしますが、成虫になるまでの期間が短いため、見つけた時は迅速に退治するのがおすすめです。まずは、ボウフラの生態や種類、ライフサイクルについて見ていきましょう。

ボウフラの生態は？

気になるボウフラの大きさは約6mmです。種類によって多少大きさに差が出てくることもあります。動きが棒を振っているように見えることから、「ボウフリ」と呼ばれることもあるようです。水中で生活していますが、しっぽにある呼吸管で呼吸をするために、常に水面上にしっぽを出しているのが最大の特徴でしょう。

ボウフラの種類は？

ボウフラの成虫である蚊の種類は、3000種類を超えると言われています。日本に生息しているのはその内の100種類ほどですが、人間や動物の血を吸うのは約30種類です。中でも夜に活発的になるアカイエカや、主な活動時間が日中と言われているヒトスジシマカなどが代表的です。ボウフラを見かけた場合は、そのどちらかである可能性が高いでしょう。

ボウフラのライフサイクルは？

ボウフラは、成虫が産みつけた卵が孵化することで誕生します。成虫が産んだ卵は、2～5日という短いスパンでボウフラになります。先ほども少し触れましたが、ボウフラは成虫になるまでの期間が非常に短いです。とはいえ、成虫になる前には必ずさなぎ（オニボウフラ）になるため、駆除は比較的簡単であると言えます。さなぎから成虫になるまでの期間は、約3日です。

ボウフラによる被害は？

ボウフラによる直接的な被害はほとんどありません。とはいえ、見た目に不快感を抱く人が多いのは事実です。また、蚊は1度の産卵だけでも200個前後の卵を産むため、ボウフラを1匹見つけたら、付近に大量のボウフラが発生している可能性が高いのです。ボウフラが成虫になると、吸血被害はもちろん、伝染病の媒介被害に遭ってしまうこともあります。

ボウフラが発生しやすい時期は？

ボウフラは通常6～9月に発生しやすいと言われています。とはいえ、近年では温暖化が進んでいることが原因で、5月や10月になってもボウフラが見られるようになってきているのです。蚊の大量発生を食い止めるためにも、発生しやすい時期に囚われず、常に対策を取っていくのが重要になってくるでしょう。

ボウフラが発生しやすい環境は？

ボウフラは25度以上の気温で流れのない水がある場所に発生します。水が溜まりやすい古タイヤの中や植木鉢の受け皿などは特に注意が必要です。小規模の水溜まりでも生きられるため、蚊の発生を防ぐには水が溜まりそうな場所を定期的にチェックすることが大切です。日陰で湿っている場所などは見落としやすいので、意識的に確認するようにしてみてください。

ボウフラの好物は？

ボウフラは、水中の微生物やバクテリアを好物としています。早めの駆除を推奨されている存在でありつつも、水質汚染の原因ともなるバクテリアを食べてくれるため、水を綺麗にしてくれるというメリットもあるのです。とはいえ、成虫になるまで放っておくと甚大な被害を及ぼし兼ねません。さなぎになったタイミングで駆除するなどの工夫は必要になるでしょう。

ボウフラの駆除方法は？

ボウフラの駆除は、必ず成虫になる前に行うことが基本です。とはいえ、何百匹ものボウフラを手作業で退治していくのは難しいでしょう。そんな時は、素人でも簡単にできるボウフラ駆除方法を試してみましょう。ここでは、薬剤を使うものから少し変わった方法までご紹介します。身近なものを使った駆除方法もあるので、ぜひ試してみてください。

排水溝には薬剤を使って対策

水が溜まるのを防ぐのが難しい排水口や側溝には、ボウフラ対策用の薬剤を使用するのがおすすめです。薬剤では、「ボンフラン」や「デミリン発泡錠」、「ハイカプシン粒剤」などは非常に有効だとされています。中でも錠剤タイプは緩やかに溶けていくため効果も持続します。ここで注意したいのが、薬剤の濃度が薄まると効果がなくなってしまうと言う点です。水が増えたと感じたら、すぐに薬剤を追加しましょう。

魚を飼ってボウフラを駆除する方法も

家の庭にある池や水槽は、どうしてもボウフラの発生を防ぐのが難しくなってしまいます。そのような場合は、ボウフラの天敵であるキンギョやメダカを飼っておくという方法を取ってみるのがおすすめです。メダカやキンギョはボウフラが好物なのです。産卵が行われたとしても成虫になる前に捕食してくれるので、吸血被害や感染症媒介による被害も抑えられます。

身近なものでボウフラを駆除する方法

全滅までに時間がかかると言われていますが、食器用洗剤や塩素系漂白剤を水溜まりに入れる方法もあります。なるべく早く駆除したいと言う場合は、ハイターなどの塩素系漂白剤を使用してください。水の中に数滴たらすだけで効果が得られるので、誰でも簡単にボウフラを駆除できるのが魅力となっています。

ボウフラ発生の対策は？

駆除に成功しても、新たな卵を産み付けられてしまった場合は、また1から駆除し直さなければなりません。何度もボウフラに悩まされる前に、発生の対策をしっかりと行いましょう。ボウフラ発生の対策には、発生しにくい環境づくりをする以外にも、身近なものを使った対策方法がいくつもあります。自分に合った対策方法を見つけてみてください。

水溜りを作らないようにする

ボウフラの成虫は、ありとあらゆる水溜まりに卵を産み付けます。根本的に解決したい場合は水溜りを作らないようにするのが効果的なのです。もちろんボウフラは水溜りがないと成長できないため、水を流すのは卵を産み付けられたあとでも遅くありません。水が溜まりそうな場所の目星を付けておき、水が溜まっていないか定期的にチェックするようにしてみましょう。

水中に10円玉を入れる

ボウフラは銅イオンに弱いことが分かっているため、ボウフラが発生している場所に10円玉などの銅板を投入しておくのも十分な対策になります。必要なのは、水1リットルあたり10円玉20枚です。小規模な水溜りであれば、少ない枚数で対策できるのでおすすめとなっています。ポイントはさなぎになる前に投入することです。

油をまく

ボウフラは、身近にあるものでも対策できます。使うのはサラダ油を始めとした食用油です。ボウフラが発生している水溜まりに食用油を少量たらしましょう。ボウフラは油によって呼吸ができなくなるため、簡単に駆除が完了するのです。もちろん、発生を抑えるためにも使えるため、ぜひ試してみてください。

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