毛虫の駆除方法は？対策についてもご紹介！

初夏は、庭先の草刈りに奮闘している人や家庭菜園やガーデニングを楽しんでいる人などが多く見受けられます。また、夏が旬の野菜や果物もたくさんあるため、農家の人々は収穫に追われる日々を過ごしているはずです。そんな夏の始まりを邪魔するのが「毛虫」という存在です。これまでに毛虫による被害は数えきれないほど起こります。また、うっかり触ってしまうと皮膚炎になる恐れもあるため発見した時には、慎重に扱わなければいけません。そこで今回は、毛虫の駆除方法や対策について紹介をしていきます。毛虫を発見した時の参考にしてください。

毛虫の生態は？

自分の身はもちろん、大切に育てた農作物や花を守るためには、まず毛虫の生態について知る必要があります。どのような虫なのか知らなければ対策のしようがありません。また、有毒の場合、人体や家庭菜園、畑に悪影響を及ぼす可能性があるため、十分注意しましょう。以下では、毛虫の種類や発生しやすい時期、環境についてご紹介します。

発生しやすい毛虫の種類は？

日本でよく見られるのは「チャドクガ」「ドクガ」「イラガ」「マツカレハ」「マイマイガ」「アメリカシロヒトリ」の6種類です。アメリカシロヒトリは無毒ですが、その他の種類は全て有毒となっています。毛虫は「毒針毛」と「毒棘」の2つの毒毛を持っており、ドクガ科、カレハガ科の毛虫が持つ毒針毛は風で抜けてしまうほど飛びやすいため、直接毛虫に触っていなくても被害が及んでしまう可能性があります。

毛虫が発生しやすい時期は？

毛虫が最も多く発生するのは6月～10月頃です。梅雨や初秋に発生する毛虫ですが、近年各地で異常発生が問題となっています。この異常発生は今のところ一時的なものとされていますが、風で毒毛が飛んできてしまう可能性もあるため、人体や洗濯物などへの影響も問題点として取り上げられています。しかし、種類によっては年に2回発生する場合があるため、注意しなければいけません。

毛虫が発生しやすい環境は？

毛虫は葉の裏に卵を産む生物であるため、そのような習性から考えると必然的に葉の裏に潜んでいる場合が多いです。特に発生率が高いのは、「カキノキ」「バラ科」の木の葉の裏です。葉だけではなく、発生しやすい植物の周辺に潜んでいる可能性も高いため注意しなければいけません。自宅の近くに対象となる木や植物画ある場合は、あらかじめ対策をしておくことをおすすめします。

毛虫による被害は？

作物や花、植物を育てていると様々な虫による被害を受けることもありますが、その中でも毛虫は毒を持つ生物であるため非常に厄介です。また、大量発生した場合、葉を食べ尽くしてしまうこともあるため、被害状況は深刻さを増しています。では、毛虫による被害とは具体的にどのようなものなのでしょうか？以下では、被害の事例をご紹介します。

食害

毛虫は葉を食害してしまうため、農家の人々や家庭菜園を楽しむ人を困らせています。葉脈のみを残し、葉を全て食べ尽くすため早い段階で駆除するのがおすすめです。そのため、産卵が確認でき場合は早急に対応することが、食害を撲滅するための最善策です。また、孵化する前に駆除できれば葉を食い荒らされることもありません。

有毒の毛虫の場合人体にも

毒を持たない種類もいますが、中には触れると皮膚炎を起こしてしまう毛虫もいます。有毒の場合、体の毛が皮膚に刺さると皮疹を伴う痒みに襲われることもあるため、十分注意しなければいけません。また、卵や成虫、脱皮殻なども毒を持っている可能性があるため、安易に触れるのは避けましょう。このように、毛虫は人体にも被害を及ぼします。

毛虫に刺された場合の対処法

毛虫の毒棘によって皮膚炎を起こしてしまった場合、まずは毒毛を取り除きましょう。また、風で毒毛が飛散している可能性もあるため、着用していた服は着替えるのが望ましいです。その後、患部を水でよく洗い流し、抗ヒスタミン含有のステロイド軟膏などの痒みを抑える薬を塗ってください。毛虫に刺された場合、強い痒みを引き起こしてしまうかもしれませんが、掻くと悪化する可能性があるため、掻かないように注意しましょう。万が一、症状が良くならないようであれば病院で受診することをおすすめします。

毛虫の駆除方法は？

では、実際に毛虫が発生してしまった場合、どのような方法で駆除すれば良いのでしょうか？ここでは、有効な駆除方法を3つご紹介します。抜け落ちた毒毛に触れるだけでも皮膚炎を起こしてしまう可能性があるため、駆除する際は肌の露出を抑えた服装で行いましょう。長袖や長ズボンの他に、サングラスや帽子、マスクなどを用意しておくのが望ましいです。

毛虫用殺虫スプレー

毒毛は風や人が移動する際の微力な風でも飛んでしまうため、なるべく近づきたくないという人は毛虫用の殺虫スプレーを使用してみてください。市販で売られている殺虫スプレーには様々な種類があるため、含まれている成分や冷害の有無などを見た上で選びましょう。また、遠くからスプレーを吹きかけるだけでいいため、虫が苦手な人にもおすすめです。

毒針毛固着剤

毛虫の毒針毛を固着剤で固めることによって、これ以上飛散させないようにします。早い段階で毒針毛固着剤を使用しておけば被害を最小限に抑えられるため、毛虫を見つけた場合はすぐに対応しましょう。また、固着剤事態に殺虫作用はないため、殺虫剤と併用して使うとより効果的です。動きを制止した後であれば駆除もしやすいです。

熱湯で駆除する

駆除専用の薬剤が手に入らなかったり、発生付近で農作物育てていたりする場合は、熱湯を使って駆除するのがおすすめです。もちろん、直接熱湯をかければすぐに駆除できますが、それでは大切に育てた作物にも影響を及ぼしてしまいます。熱湯を使用する場合は、割り箸で毛虫を掴んで熱湯が入っている容器に入れて駆除しましょう。

毛虫の発生を予防するための対策とは？

毛虫はふわふわとした体毛と毒々しい見た目が特徴的であり、苦手だという人も多いはずです。梅雨や初秋といった時期に発生しやすくなりますが、未然に発生を防ぐためにはどのような対策をするのが良いのでしょうか？ここでは、事前にできる毛虫対策についてご紹介します。遭遇したくない、被害に遭いたくないという人はしっかり対策しましょう。

適度に剪定する

日頃、葉や枝を剪定しておけば卵の段階で発見できます。毛虫の駆除は早ければ早いほど良いため、剪定する際にしっかりとチェックしておきましょう。生やしっぱなしの状態にしておくと、毛虫だけではなく他の虫も発生する恐れがあるため、適度に剪定をしておくのがおすすめです。被害が拡大する前に手を打ち、発生しない環境を作りましょう。

卵のうちに駆除する

毛虫は動くと周囲に毒毛をまき散らしてしまうため、被害を最小限に抑えたいのであれば卵のうちに駆除するのが望ましいです。葉の裏に産卵することが多いため、こまめにチェックしておくと良いでしょう。万が一、卵を見つけた際には熱湯をかけて駆除してください。卵のうちに駆除できれば毒毛を巻き散らかすこともありません。

予防薬剤や木酢液(もくさくえき)を使う

発生を予防するために予防薬剤や木酢液を使用するのも有効な手段です。あらかじめ根元の土や葉に撒いておくことによって、毛虫の発生を未然に防げます。また、木酢液は人体や作物への影響に配慮して作られているため、周辺環境に影響が出ないようにしたいという人は、ぜひ試してみてください。ホームセンターや業務用スーパーでも販売されているのでチェックしてみてください。

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今回は、毛虫の駆除方法や事前にできる対策についてご紹介しました。家庭菜園やガーデニングをする人や農家の人々は、毛虫による被害に頭を抱えているかもしれません。異常発生が問題視されている毛虫の駆除や対策を自分で行うこともできますが、自力では解決できないケースもあります。そのような場合は、駆除を専門に取り扱う業者に依頼してみるのも一つの手段です。

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