ダンゴムシの駆除方法は？対策についてもご紹介！

指でつつくと丸くなるという特徴を持っているダンゴムシは、人間に害を与えることはなく、土壌改善を促す益虫としても知られています。子どもたちからも愛されている存在でもあります。しかし、世の中にはダンゴムシによる被害に悩まされている人がいるということをご存じですか？比較的柔らかい食べ物を好むとされています。せっかく丹念込めて育てた花や農作物に被害が及ぶこともあります。そこで今回は、ダンゴムシの駆除方法や対策について紹介していきます。もしダンゴムシの被害にあってしまった場合には、参考にしてみてください。

ダンゴムシの生態は？

名前に「ムシ」とありますが、実は昆虫ではなくカニやエビなどと同じ「甲殻類」に分類される生物です。世界共通の学名は、「Armadillidium vulgare」と言い、危険を察知すると体を丸める「アルマジロ」が由来となっています。日本に生息しているのは、「オカダンゴムシ科」「コシビロダンゴムシ科」「ハマダンゴムシ科」の3種類です。その中でも私たちが普段道端でよく見かけるのは「オカダンゴムシ科」の「オカダンゴムシ」と「ハナダカダンゴムシ」です。ここでは、ライフサイクルや発生しやすい時期・環境についてご紹介します。

ダンゴムシのライフサイクル

ダンゴムシは夜行性であるため、昼間は天敵から身を守るためにひっそりと生活しています。天敵に襲われないようにするのはもちろんですが、夜間に活動が活発になる理由として、太陽による水分の蒸発を防ぐためであることも挙げられます。ダンゴムシは甲殻類に分類されるためです。そのため、明るい場所よりも暗い場所を好む習性があります。

ダンゴムシが発生しやすい時期は？

一年を通して活動しているダンゴムシですが、最も活動が活発になるのは2月～11月であり、4月～9月に繁殖期を迎えます。特に、気温が20℃～25℃の時に活動が活発になるため、春や初夏になると目にする回数が増えるはずです。しかし、寒さが厳しくなる時期は土の中で冬眠しているため、見かける機会が減ってしまうかもしれません。

ダンゴムシが発生しやすい環境は？

ダンゴムシは暗くて湿った場所を好むため、落ち葉や木、石の下などに潜んでいます。私たちの身近な場所で言うと、プランターや植木鉢などの水分が多い場所に身を潜めていることもあります。ダンゴムシは基本的に湿気の多い場所に潜んでいるため、土の上に置かれたものの裏に多く見られるのです。また、甲殻類であることから水分蒸発を防ぐ目的もあります。

ダンゴムシによる被害は？

落ち葉を食べて微生物を分解しやすい状態にし、土壌改善を促してくれるため人類の役に立つ「益虫」とも言われています。しかし、その一方でダンゴムシによる被害も発生しているため、害虫だという認識がある人も多いはずです。食糧である落ち葉が無くなると植物や果実、花などを食べてしまいます。では、実際にどのような場所で被害が発生しているのでしょうか？

畑

落ち葉を食べているというイメージが強いですが、実はダンゴムシは野菜や果実なども食べるため、畑で被害が起こっているケースもあります。根や茎、葉も食べてしまうことから、農家の人々からは害虫として扱われているのです。農作物を食べられると売り物にならなくなってしまうため、厄介な生物だと感じている人も多いです。

庭

庭は屋外であるため、常に雨風にさらされた状態です。そのため、雨の日が続けば土は濡れ、ダンゴムシにとって快適な環境が作られてしまいます。また、庭には石やエクステリア、ガーデニング用品が置かれていることもあるため、自然と湿気の多い場所ができてしまいます。実際に庭先でダンゴムシをよく見かけるという人も多いのではないでしょうか？

プランター

プランターは植物や花によって影ができてしまうため、薄暗い場所を好むダンゴムシにとって快適な環境となってしまいます。また、プランターに植えた植物や花を育てるためには、定期的に水やりをしなければいけません。水やりをすることでジメジメした環境が作られるため、葉や花びらを蝕まれたという被害が発生するのです。

ダンゴムシの駆除方法は？

つつくと体を丸めるという独特な特徴を持つダンゴムシは、子どもたちに人気の生物として親しまれていますが、時には被害をもたらしてしまうこともあります。これまでにも様々な被害が発生しており、悩まされている人もいるほどです。では、ダンゴムシを駆除するためにはどのように対処すれば良いのでしょうか？ここでは、3つの駆除方法をご紹介します。

スプレータイプの殺虫剤を使う

最も簡単に駆除できるのは、スプレータイプの殺虫剤を使用した駆除方法です。体に直接スプレーを吹きかけることになるため、確実に駆除できるのはもちろん、即効性もあります。また、専用ノズルが付いたタイプのスプレー殺虫剤であれば、狭いところや手の届かない場所などにも使えます。遠隔から駆除できるため、虫が苦手な人にもおすすめです。

誘引タイプの殺虫剤を使う

一般的に誘引タイプの殺虫剤は置き型であるため、仕掛けにかかるのを待つだけです。ダンゴムシが発生しやすい場所に置き、餌でおびき寄せます。上手くいけば大量にダンゴムシを捕獲できるかもしれないので、ぜひ試してみてください。誘引タイプの殺虫剤を使用する際は、子どもやペットが触らないよう細心の注意を払いましょう。

木酢液を使う

ダンゴムシは酢の臭いを嫌うため、駆除する方法として木酢液を使用するのは非常に有効的です。木酢液は優れた殺菌、殺虫能力を兼ね備えていますが、そのまま使用すると農作物にまで影響が及んでしまう可能性があるため、水で薄めるのが望ましいです。また、木酢液は独特な臭いがするため、使用する前に周囲に人がいないかまたは近隣住民へ伝えておくと異臭トラブルにつながることはありません。

ダンゴムシの発生を予防するための対策とは？

ダンゴムシによる被害を防ぐためには、日常的な予防が重要になります。普段から意識して予防することによって、様々な被害を招くダンゴムシを寄せ付けない環境づくりができるかもしれません。では、ダンゴムシの発生を防ぐためにはどのような対策をしておけば良いのでしょうか？ここでは、発生を予防する駆除方法3選をご紹介します。

土を乾燥させる

天気が良ければ問題ありませんが、雨の日が続くと土が濡れてしまい、水分を含んでいる状態になります。ダンゴムシは湿った土を好むため、畑や庭などにある石をひっくり返すと裏側に大量に潜んでいるかもしれません。土がジメジメしている状態を防ぐために、定期的に掘り起こして乾燥させることをオススメします。表面が乾いていれば発生を防げるため、ぜひ試してみてください。

忌避剤を散布する

忌避剤とは、駆除対象となる虫や生物を寄せ付けないために使用する特殊な成分の薬剤のことを言います。先ほどご紹介した殺虫剤も忌避剤の一種です。忌避剤の使用は駆除方法としてすぐに効果を発揮してくれます。また、コーヒーや酢、ハーブなどを散布することも駆除方法として有効的であるため、ダンゴムシによる被害で頭を抱えている人はぜひ試してみてください。

落とし穴を設置する

ダンゴムシを大量に確保する方法として、落とし穴を設置するという手があります。仕掛けを作るための労力が必要となりますが、周辺に農作物があるなどの関係で殺虫剤の使用を避けたい場合は、落とし穴を作って捕獲してみてください。ジュースの空き缶、野菜などの残飯があればすぐに作れます。ただし、ダンゴムシはコーヒーの香りを嫌うため、コーヒーの空き缶は避けましょう。

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今回は、ダンゴムシの駆除方法や日頃行える対策についてご紹介しました。土壌改善を促す益虫としても知られているダンゴムシですが、時には畑や庭、プランターなどを荒らす害虫となっている可能性もあります。大切に育てている植物や花、農作物を守るためにも、ダンゴムシが住みやすいような環境を作らないように心がけましょう。

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