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■乗鞍岳とは

乗鞍岳は北アルプス(飛騨山脈)の中でも最南部に位置する山々の総称で、主峰である剣ヶ峰(3026m)を筆頭に朝日岳や富士見岳、摩利支天岳などで構成されている山々です。
乗鞍岳と呼ばれる山は、同じく北アルプスに属する後立山連峰や福井県と滋賀県の間にまたがるものなど、日本全国にいくつもあり、山に詳しくない人は混乱するかもしれません。特に混乱しやすい後立山連峰の乗鞍岳は、白馬連峰内にあるため、白馬乗鞍岳と呼ばれることもあるので覚えておくといいでしょう。
今回紹介する乗鞍岳は、前に何か別の呼び名が着くことはなく、乗鞍高原や乗鞍連峰といった場合は、この乗鞍岳の周辺を指します。
乗鞍岳は主に2つのエリアに分かれており、ひとつは東側斜面に広がる"乗鞍高原"と呼ばれるエリアで、こちらはハイキングやサイクリングなどのレジャーに人気の穏やかなエリアです。もうひとつは北側の登山道が整備された"乗鞍山頂"と呼ばれるエリアです。

■乗鞍岳のシーズン

乗鞍岳登山の夏シーズンは、ほかの山に比べて遅く、しっかりと雪解けを待つと7月上旬頃からとなります。
それまでの春はというと、頂上付近に残った雪を利用してスキーを楽しむ方がおり、冬から春にかけては登山というよりもバックカントリースキーのレジャースポットのようになっています。7月でもまだ雪が残っている場所もあるため、夏でもスキーを楽しむ方がいるほどです。
雪渓歩きが好きな方は4月の下旬ごろから、アイゼンを装備して気軽に山歩きを楽しむ方もいますが、そうした雪山装備を持っていない方はしっかり雪が溶けてから歩きましょう。夏から秋にかけてがメインシーズンとなり、夏は高山植物が色鮮やかなカラーで山を彩り、秋は紅葉が見ものです。
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■乗鞍岳の見どころとコースについて

乗鞍岳の見どころは、歩き始めてすぐのお花畑や登山道の途中にちょくちょく見える不消ヶ池(きえずがいけ)などの水景色、そして山頂からそれらを望む穏やかな景観が魅力です。主峰の剣ヶ峰は3000mを超える山ですが、ほかの北アルプスの山々に比べて岩場は少なく、夏は緑の多い場所ですので、眼下には緑の景色が広がっており、コース中では池の周りに咲く花の様子も観察できます。
また、山小屋泊登山をするコースで必ず泊まるであろう「肩ノ小屋」は、朝日も夕日も楽しめる山小屋として人気で、東西に開けた視界に輝く太陽のきらめきが多くの人をとりこにしています。
■乗鞍岳登山の注意点
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乗鞍岳はほかの北アルプスの山々に比べて難易度の低い山です。主に登山のスタート地点となる畳平から一番近いピークの魔王岳までは15分ほどで到着でき、剣ヶ峰まで行ってもコースタイムは1時間30分程度。岩場も少なく歩きやすい登山道ですので、登山そのものが初めての人でも、体力に自身があれば挑戦してみてもいいでしょう。
ただし、軽装で登山をして、気をぬいたが故の怪我などには特に注意したいものです。あくまでも登山ですので、しっかりした登山靴を履くことや、天気の変わりやすい山の天候に対応できる服装の準備は必須です。3000mを超える山ですので、高山病にも注意しておきましょう。
■乗鞍岳ツアー紹介
山の上でのペルセウス座流星群、ナイトライフを満喫しよう

乗鞍岳は夏になるとペルセウス座流星群をはじめ、星のきらめきや朝日の美しさを見る人のために畳平までのバスが走っています。日帰りで手軽に景色を楽しむのもいいですが、標高が高い場所で、静かに夜の景色を堪能したい人は、山小屋泊で見る夜空がおすすめです。
乗鞍岳山頂直下の視界が開けた展望は、夜空を見るには最高のロケーションです。夕日や朝日など山に泊まるから見られる絶景が手軽に楽しめるのも大きな魅力ですね。
乗鞍岳だけじゃない!足を伸ばして木曽駒ケ岳も登ってみよう

体力に自身がある人は、北アルプスの南部、乗鞍岳と合わせて、中央アルプスの最高峰である木曽駒ケ岳にも登るコースはいかがでしょうか。なかなか山に行く機会が作れないという人にとっては、一度に日本百名山を2つも登れてしまうのが大きなポイントです。比較的難易度の低い山ですので初心者の方でも挑戦できます。両方の山頂に立ち、北アルプス・中央アルプス・南アルプスの絶景を一度に味わってみませんか。