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■唐松岳とは

唐松岳は長野県と富山県の境をなす北アルプス(飛騨山脈)の後立山連峰に属した山のひとつ。北に白馬岳、東に八方尾根が伸び、南には五竜岳、鹿島槍ヶ岳という後立山連峰のほぼ中心に位置しています。
標高は2696mで後立山連峰の中では10番目に高い山。山頂からは白馬三山をはじめとした北アルプスの山々が見られ、景色のいい山として評判です。北アルプスの入門登山にも人気の山で、東の八方尾根からのルートは難易度も低く、夏場には付近の中学校の山登りでも賑わいます。

■唐松岳のシーズン

唐松岳の登山は高山植物が芽吹き始める春山、豊かな緑が映える夏山、美しい紅葉が楽しめる秋山、そして深い雪に覆われる冬山というようにそれぞれのシーズンで違った楽しみがあります。
注意したい点として、唐松岳は暖かくなってからも残雪が残っている場所が多く、夏でも雪が残っている場所は安全のため下山時にアイゼンを付けて歩くことが推奨されています。夏だからといって簡単な装備だけで登らずに、しっかりとした準備が必要ですね。梅雨明けごろから8月末までが夏山シーズンの目安とされています。
■唐松岳の見どころとコースについて

唐松岳の大きな見どころは、ロープウェイを降りて歩き始めて1時間ほどのところにある八方池と、周囲の山々が良く見える山頂の景色です。八方池は山の姿が水面に映り込む優雅な景色が評判。山頂では、晴れていれば北に伸びる白馬三山の様子が良く見えるばかりか、黒部峡谷を挟んで反対側にある立山連峰の剱岳もきれいに見えます。
山頂までの道のりに関しても、はじめは緑豊かな樹林帯を歩き、樹林帯を抜けた後には豊かな高山植物が目を楽しませてくれます。次々と雰囲気が変わる登山ですので、気持ちの面でも楽しく登れる山となっています。
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■唐松岳登山の注意点

唐松岳登山で注意したいのは、前述もしましたが夏でも山頂付近に雪が残っているという点です。慎重に歩けば問題ないケースもありますが、下山時は特に滑りやすいので軽アイゼンを持参するとよいでしょう。
別の注意点として、唐松岳は登山初心者にも人気の難易度の低い山という認識がありますが、それは八方尾根から登り降りするルートに限られます。唐松岳から北の白馬岳や鑓ヶ岳方面へ行くルートや、南の五竜岳方面へ向かう縦走をする場合、岩場や鎖場が続く難所が増えて一気に難易度が上がるので注意しましょう。縦走を予定している方は、充分に安全に配慮した装備を整え、初めての場合はガイドの利用をおすすめします。
■ 唐松岳頂上山荘で雄大な景色を堪能する一夜
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初心者におすすめなコースは、唐松岳の東側、八方尾根から唐松岳の頂上を目指すルートを取るプランです。難易度が低く、歩く時間もそれほど長くないので登山を始めたばかりという人でも挑戦できます。ゆっくりと歩いて高山植物を楽しみ尽くすものもありです。宿泊場所は唐松岳頂上山荘がいいでしょう。ゆっくりと山頂での時間を過ごして、時ともに変化する北アルプスの山々の様子を存分に楽しんでください。
■ せっかくの山小屋泊だから縦走にも挑戦

まず唐松岳の山頂を目指して歩き、そこから南の五竜岳を目指す縦走コースも人気があります。五竜岳は日本百名山にも選ばれており、後立山連峰の中でも最も男性的な荒々しさがあると形容される山です。道中の岩場や鎖場といった難所を乗り越えて見る景色はまた格別の美しさがあります。
難しいルートにはなりますが、唐松岳頂上山荘で1泊、五竜岳の山小屋でも1泊して下山すれば、1日の歩行時間はそれほど多くなく歩けます。技術に自信がある方は、ダイナミックな縦走ルートをぜひ歩いてみてください。