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■白川郷の概要
1995年、「白川郷・五箇山の合掌造り集落」としてユネスコ世界文化遺産に登録れました。その中心ともいえる北側の萩町には114棟の合掌造りの建物が残り、現在でもその土地の文化や風習を受け継いで住民が生活しています。
時代が止まったかのようなひっそりとした古民家の集落は、かつては秘境の地として注目を集めていましたが、世界文化遺産に登録されてから一気に人気が高まりました。日本人はもちろん外国人観光客も多く訪れ、2015年には約170万人が訪れる人気観光地となっています。
■白川郷の四季の楽しみ方
桜が華やかに彩る春
四季折々の顔を見せてくれる白川郷は、いつ訪れても観光にはベストシーズン。
3月初旬はまだ雪化粧をした集落を見られますが、徐々に気温があがり雪解けがはじまります。4月になるとほぼ雪は解け、4月中旬から5月初旬にかけて桜が白川郷を華やかに彩ります。ミズバショウ、カタクリなどの花々も村中を鮮やかにしてくれます。そして5月になると里の田んぼには水が引かれ、合掌造りの家々が水田に映る姿がカメラ好きの方々に人気です。
日光で緑が輝く夏
濃い緑が村中を覆う夏。高地性の気候である白川郷は、夏を涼やかに過ごせる絶好のスポットでもあります。太陽がぎらぎらと照り付ける合掌造りの屋根や木々の色と、木陰が生み出す影とのコントラストがきれいな季節です。
田んぼには青々とした稲が美しく、展望台からの眺めも一層色鮮やかになります。白山白川郷ホワイトロードというドライブコースも6月上旬には冬季閉鎖も解かれ、まさに山開きのシーズン。残雪で雪像を作る初夏のお祭り「雪おくり祭り」も行われます。
紅色に色づく秋
9月になるころには気温がぐんぐん下がりはじめ、一気に木々は紅葉を始めます。白水の滝やホワイトロードも赤や黄色に染まり、10月中旬ころには山だけではなく里の木々も紅葉のピークを迎えます。
黄金色にそまった一面の稲穂や、風をまとったススキ、真っ赤に染まった紅葉など、古き合掌造りの集落にふさわしい、息を飲むような美しい秋の景色が見られます。秋の早朝には、合掌造りの茅葺き屋根から立ち上る白い湯気のようなものが見られることもあります。
やっぱり冬は見逃せない
白川郷を象徴するような観光シーズンは、やはり冬です。1メートル以上も雪が積もる豪雪地帯ですので、静かな村にしんしんと雪が積もり、村ごとすっぽりと雪に覆われた景色は心の中まで白く清くしてくれるかのようです。
合掌造りの家々は毎年1月中旬から2月中旬にかけての、あたり一面銀世界になるころにあわせて、ライトアップされた姿も楽しめます。夜の暗闇のなかに浮かぶ白に染まった家屋の様子は、大きな見どころのひとつであり、観光で一番おすすめの瞬間です。観光客も多く、周辺は交通規制もありますので、HPでチェックしてからお出かけください。
■白川郷のおすすめスポット
白川郷を一望できる「城山天守閣展望台」
白川郷の萩町集落を一望できる展望台は観光で外せない人気のスポットで撮影においても人気の場所です。どっしりとした切妻合掌造りの和田家を配した静かな萩町。白山連峰の四季折々の自然とともに、その風景に自分も溶け込むような感覚が味わえます。
訪れる際には、食事施設「白水園」南側(国重文和田家前の村道付近)から運行しているシャトルバスが便利(片道200円)。駐車料金・見学料金ともに無料ですので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
なお、私有地を開放している場所ですのでマナーを守って利用しましょう。シャトルバスは混雑しがちなので、途中の乗り換えなしで最初から展望台まで行けるツアーを利用するのもおすすめです。
白川郷半日観光ツアー<午前/高山発>
- 毎日開催 所要時間(送迎なし)4時間
- 料金:4400円
300年の歴史を持つ「和田家」
萩町合掌集落で最大の規模を誇る合掌造りです。代々名主や番所役人を務めた格式の高い家で、白川郷の重要な現金収入減であった焔硝取引によって栄えました。国の重要文化財にも登録されていて、現在は1階と2階部分が公開されています。
内部の板の間では座って休憩することも可能。急こう配の階段を上がってみる合掌造りの村々は展望台から見る景色とはまた違って、より近くに白川郷の重厚さを感じられます。囲炉裏の火は年中欠かさず、絶好の撮影ポイントとしても人気のスポット。館内には案内人の方も合掌造りの説明や質問にも答えてくれます。
和田家
- 岐阜県大野郡白川村荻町997
- 05769-6-1058
- 9:00〜17:00
- 不定休
- 入館料:大人300円、小人150円
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■合掌造りについて学ぼう
合掌造りの起源ははっきりしていませんが、江戸時代中期頃には今の形が出来上がっていたようです。
ほかには類を見ない、切妻造りの茅葺き屋根が特徴です。屋根が手のひら同士を合わせた形に見えることから「合掌造り」と呼ばれるようになりました。雪かきをしなくても雪が滑り落ちるように設計された急こう配(約60度)の屋根の傾斜が、豪雪地帯にはとても合理的に造られています。そして釘を使用せずとも耐久性のある建築構造をしているところもポイントです。
養蚕業の作業場としても利用されていたため、風通しや日光の取り入れ方にも工夫がされています。合掌造りとはすべて同じように見えるかもしれませんが、菅沼、相倉、萩町と、主な3つの集落はそれぞれ地域の特性を生かした建築構造になっています。まさに生活のための先人の知恵が詰まったすばらしい建築様式です。
■白川郷の宿泊について
合掌造りの民宿
せっかく白川郷を訪れるのなら、合掌造りの民宿に泊まってみませんか。柱や梁は当時のままで、中をうまくリノベーションしています。そのため中に入れば昔ならがらの農家にでも泊まらせてもらっているような感覚。囲炉裏を囲んでの山里料理や、親戚のうちのような温かいおもてなし、地元の食材を使ったおいしいごはんを堪能できます。
観光客であることを忘れさせてくれるようなアットホームな雰囲気で、白川郷でしか経験できない貴重な旅になるでしょう。
民宿でいただく郷土料理
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飛騨高山の郷土料理を味わえる民宿も人気です。地元で獲れた新鮮な野菜やお肉を使った素朴な田舎料理が中心で、飛騨牛、熊鍋、ほおば味噌焼き、そば、自家製豆腐、山菜、漬物などが並びます。もちろんお米は白川郷で作られた自慢の白米がたっぷり。地元の野菜や果物で作ったデザートでもてなしてくれるお宿もあります。
趣ある合掌造りの建物の中、囲炉裏のそばや目の前に広がる田園風景を眺めながら食べられるので、より一層郷土料理の味わいが増すように感じます。
■お土産の白川郷産品
「白川郷認定マーク」が目印
村の地域資源を活用し、昔ながらの伝統的なものの中から、村が認定した逸品の証拠、それが「白川郷産品」認定マークです。製造者や生産者の地域活性の思いがあふれ、創意工夫がなされたこだわりの品ばかり。白川郷の米粉を使用したお菓子、村産のそばや小麦を使用した麺、地元栽培のにんにくやとうもろこしなど、村外産品との差別化をはかったブランドです。
白川郷のお土産はこのマークを目印に探してみましょう。
抹茶もなか
創業55年。合掌造り型のもなかの中にたっぷりの抹茶餡が入っています。白川郷でしか買えない独特のフォルムのもなかで、見た目もかわいくお土産に喜ばれます。中に紫蘇の葉が入ったまろやかな「紫蘇もなか」も長年愛されてきた味わいでおすすめです。
田口屋製菓
- 製造元直売店をはじめ、村内の道の駅・お土産屋にて販売
- 05769-6-1025
- 8:00~19:00
- 不定休
白川郷に伝わる伝統工芸品
草木染やツル細工など、白川郷に伝わる生活道具を中心に遊具や置物などを販売しています。合掌造りをモチーフにしたアクセサリーやストラップなど、思わず手に取りたいかわいいものがいっぱいです。
■白川郷観光の注意点
住民の方への配慮を忘れずに観光しましょう
世界遺産白川郷集落には、現在も多くの人が生活を営んでいます。散策の際は住民の方の気持ちに配慮しましょう。世界遺産ではもちろんキャンプや花火、たき火は厳禁です。ごみを持ち帰ったりトイレをきれいに使うなどの気配りをし、私有地に入らないなどのマナーを十分守り、世界遺産をいつまでも美しく後世に伝えていきましょう。
冬は防寒対策を念入りにしましょう
豪雪地帯ですので冬は予想以上に防寒対策が必要です。ズボンの上にスキーウェアを重ね履きするのもいいでしょう。足元は滑りにくいブーツやスノーシューズ、懐中電灯もあると役立ちます。
■白川郷のアクセス情報
高山駅から白川郷までバスで行こう
交通規制や天候の変化もあるので、白川郷までは公共機関のバスで行くのが便利です。名古屋駅からは岐阜バス、高山駅からは濃飛バス、高岡駅からは加越能バスが運行しています。ほかにも富山駅、金沢駅からも出ているので、いろいろな方面からアクセス可能です。
高山駅からのアクセスの場合、始発は7時50分と最も早く、白川郷へは約50分で到着、1日12往復と頻繁に出ているので便利です。ほかには乗り合いバス、予約制のバスもあるため下調べをしてから行きましょう。