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■山形名物「芋煮」ってなに?
山形の名物で主に秋に食べられる郷土料理として知られる芋煮。醤油ベースの芋煮が代表的ですが、実はこれといった決まりはなく、県内でも味が異なり話題となっています。主な材料は地元産の里芋、牛肉、コンニャク、ネギの4つ。山形の地酒やおいしい地元の水、米沢牛で作られる極上の芋煮は山形県民でなくとも誰もが好きになるホッとする味わいの郷土料理です。
■芋煮論争!?県内で味付けや具がちがうんです
先ほどこれといった決まりはないと言いましたが、芋煮の味付け、材料は各地域によってこだわりが強く、芋煮論争と呼ばれるほどの熱い主張が交わされています。大きくは内陸部と日本海側で味の傾向が分かれ、内陸部では醤油ベースに牛肉、日本海側の庄内地区では味噌ベースに豚肉が主流。地域の特産物を入れそれぞれの味を出しています。味に自身を持ちどちらも譲らずSNS上でもかなり盛り上がるネタになっています。芋煮へかける県民の情熱はかなり熱く、そんな山形の秋の風物詩「芋煮」について、詳しく紹介しましょう。
内陸風芋煮
芋煮は昔から内陸では、河原で火を焚いて作られ、ワイワイと皆で楽しむ習慣があります。内陸風の芋煮は、一般的には味のベースは醤油で、使われる具材は牛肉、里芋、コンニャク、ネギが主流です。内陸風の特徴は、里芋がメインであること。牛肉と醤油ベースで里芋をメインとしたシンプルさが内陸風の特徴です。
庄内風芋煮
山形県北西部の庄内平野の辺りでは、味噌ベースに豚肉が定番。内陸風と比べ具沢山なのが特徴です。里芋、こんにゃく、油揚げ、ごぼう、ネギ、しめじが入り、酒粕を入れることもあるようです。山形県を離れた宮城県や福島県でも庄内風の芋煮が主流です。「豚汁だ!」との声もありますが、庄内地区の人にとっては、これほどおいしい芋煮はないと言います。県内をより細かく見ると、寄せ鍋風のキノコをたっぷり入れた北東部の最上地方、すき焼き風の南部置賜地方なども少しずつ食材や味のベースにこだわりがあるようです。
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■盛り上がる芋煮会シーズン
芋煮会は秋になると必須と言っていいほどの大イベントです。芋煮会のシーズンは9~10月で、家族、友人、職場、町のイベントなど県民にとって秋のイベントといえば芋煮会なのです。この時期には、スーパーに大鍋のレンタルや具材、薪のセットを提供するチラシなども置かれています。芋煮会は県外にも波及しており、栃木県下野市では関東最大級の芋煮会が開かれ、そのほかにも関東各地で芋煮会が行われ、かなりの盛り上がりを見せています。
■日本一の芋煮会フェスティバルとは?
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9月中旬には、山形市内の馬見ヶ崎川河川敷で、直径6mの大鍋で約3万食を作る、日本一の芋煮会フェスティバルも行われています。毎年15万人もの観光客が訪れる大イベントで、大型重機を使って作る芋煮は迫力満点。具材には芋3トン、牛肉1.2トン、こんにゃく3,500枚、ねぎ3,500本、味付け醤油700リットル、水6トンという、ものすごい量の材料を使って作られます。スケールもおいしさも日本一! と評判。2016年は9月18日に行われますので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
■芋煮の〆はカレーうどん!
ここ最近はひとつの鍋で2度おいしい芋煮を楽しんでいます。牛肉と醤油ベースの芋煮のシメに、カレー粉またはルーとうどんをいれて、芋煮カレーうどんにして食べるのがメジャーになのです。柔らかくなった里芋とうどんがよく絡まり、カレーとの相性も抜群です。なかにはキムチやチーズを入れるものもあり、新しい味の開発も積極的に行われています。
いかがでしたでしょうか?昔ながらの味から新しい味まで、多様な味が楽しめる芋煮。山形県だけのグルメにしておくのはもったいなく思えてきましたよね? 山形県を訪れる際にはぜひ芋煮を楽しみ、そのおいしさを周りにも伝えてあげてくださいね。