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■ニュージーランドとの出会い
Travelbook ニュージーランド航空に入社したきっかけを教えてください。
「以前は別の航空会社で10年くらい働いていました。その後違う業界に行ったのですが、飛行機がとても好きだったこともあり、再び航空業界に戻り、2012年7月にこの会社に入りました。
正直、それまでニュージーランドは行ったこともなく、ほぼ何も知らなかったんです。大自然が売りの国なんだろうな、というイメージがあったくらいでした。でも入社後、調べていくにつれて、ただの”のんびりした田舎っぽい国”ではなく、街は先進的なデザインにあふれていたりして、若い人でも楽しめる国であることなどが分かってきました。いろんな情報に触れれば触れるほど、行ってみたい場所が増えました」
■車から見た夜空は、星が降ってきそうだった
Travelbook ニュージーランドでの印象的な経験はありますか?
「あるテレビのロケに同行し、南島南部のオタゴ地方の都市ダニーデン(Dunedin)に行った時のことですが、空港から市内までの車から見た星空が、本当に星が降ってきそうなくらいきれいで、『わー!』って驚きました。星空といえばテカポ(南島中部の湖畔の村)と言われているけど、テカポだけじゃないんだなと感動しました。
オタゴの野生動物保護区では、海辺でアザラシの撮影をしていたクルーの後ろを野生ペンギンが歩いていたんです。ペンギンたちが海辺でエサをとった後の帰宅ラッシュ中だったようです。わざわざペンギンを見に行かなくても、そういうのを海辺にいるだけで見ることができる。ニュージーランドのすごいところですよね」
■キウィ ホスピタリティがDNAとして流れている
Travelbook 現地の人たちはどんな性格でしたか?
「ニュージーランド人ってすごくいい人ばかりなんですよ。オークランドのレストランで、ウェイターさんたちを見ていたら、彼らはお金のために働いているというより、本当にお客さんと喋るのを楽しんでいるんだなあというようなサービスをしていて、明るく対応していました。ニュージーランド航空でもそうですが、みんな『どうせ仕事をするなら楽しんでやろう』という考えがとても感じられるんです。基本的にフレンドリーな国民性なんですよね。『キウィ ホスピタリティ』という言葉があるんですが、それがDNAとして体に流れているんだと思います。子どもの時から、みんな人に優しくしたり、親切にしたりできるんです」
■カヤックもトレッキングもできる国立公園「アベル タスマン(Abel Tasman)」
Travelbook 個人的に行ってみたい場所はありますか?
「アベル タスマンという、南島の北にある国立公園ですね。『グレートウオーク』という、国がおすすめするトレッキングスポットが全国に9か所あるんですが、その中のひとつなんです。アベル タスマンでは、カヤックで海も楽しみながら、山歩きもできる。写真を見るとすごいきれいそうなんですよ。ネルソンという最寄りの町は、”サニーネルソン”と言われているくらい、日照時間が長く過ごしやすいと聞いたことがあります。ネルソンの近くのブレナムという町は、マルボロ地区というワインの有名な産地で、ワイナリーも多数あります」
■苦手な食べ物を克服してくれたニュージーランドに感謝
Travelbook ワインが好きなんですね。
「好きですね。ニュージーランド航空に入る前は、フランスのワインを主に飲んでいたんですが、今ではニュージーランドワインの摂取率がかなり高まっています。ニュージーランドワインはソーヴィニヨン・ブランやピノ・ノワールが有名ですが、それ以外の品種も含め、お手ごろな価格でおいしいワインがたくさん。ぜひみなさんにも試していただきたいです」
「みなさんはニュージーランドに食べ物のイメージはあまりないかもしれません。確かに『これが有名』というのは思い浮かびにくいかもしれませんが、基本的にオーガニックで、何を食べても素材がおいしいと感じます。島国で魚介も豊富にとれるので、刺身も普通に食べられますし、カキやムール貝に似たグリーン・マッスルも名産です。ビーフやラムもおいしくておすすめ。私はカキを食べられなかったんですが、ニュージーランドで挑戦して以来、食べられるようになりました。貝もラムも苦手でしたが、今では大好物。ニュージーランドにはとても感謝していますね、苦手なものをほぼ克服できたので」
Travelbook オークランドでおすすめのレストランはありますか?
「オークランドのスカイタワーの麓にある、『デポ(Depot)』という店はおすすめ。カウンター席や立ち飲み席もあって、気軽に一人でも入りやすいカジュアルなところです。カキのプレートと白ワインをさっと味わって家に帰るというような使い方もできる店です。また『ヴァイアダクト(Viaduct、下写真)』というヨットハーバーのエリアには、イタリアンレストランやバー、パブなど、たくさんの店が並んでいて、雰囲気がいいですね。食べる時間がない時には散歩だけでも楽しいですよ。『ポンソンビー(Ponsonby)』という、日本の代官山のような若者が集うエリアも、カフェや雑貨屋、エスニックなレストランなどが並んでおり、おすすめです」
「あとニュージーランドはコーヒーもおいしいので、いろんなカフェに行って味を試してみますね。フラットホワイトという、カプチーノとカフェオレの中間みたいなコーヒーが有名なんですが、いい感じにミルクとコーヒーが混ざって、胃が疲れている朝や、一日中会議の時などに飲むとほっとするんですよね」
■どんな興味も満たしてくれる国がニュージーランド
Travelbook 矢我崎さんが考えるニュージーランドとはどんな国ですか?
「どんな興味でも満たしてくれる国だと思います。星空はテカポだけでなく、国中あちらこちらで『うわぁ』というくらいきれいに星が見られます。地域ごとにたくさんある個性的なワイナリーを巡るのも楽しいし、海辺のロッジや、山、湖沿いの宿でひたすらのんびりするのもいいでしょう」
Travelbook ニュージーランドの自然は確かに雄大ですが、アウトドアが苦手な人たちはどう楽しめばいいのでしょうか?
「山に登らなくても、きれいな山並みを見るだけで『ああ、来て良かった』と思えるはずです。外を散歩するだけでも、大自然を楽しめます。温泉でのんびりすることもできますし。何もしなくても十分楽しめる。星空を見るだけでも価値がある。それがニュージーランドだと思います」
■まずは欲張らずに「オークランド+1都市」
Travelbook 国土の広い国なので、移動の時間など、旅行の計画の立て方が分からない人も多いと思います。
「時間がなくて2泊4日で満喫しようと思えばできるんですが、せっかく行くなら1週間くらいあるといいですね。5日間くらいあれば、オークランドともう1都市、2都市くらいは行けるかなと思います。ニュージーランドはリピート率がとても高い国なんです。都市によって魅力がそれぞれ違うし、1回で回り切れないから、繰り返し訪れる人が多いんですよね。まずは、オークランドとどこか1都市で、あまり欲張らずに行くといいかもしれません。クライストチャーチ(南島北中部の都市)からレンタカーでクイーンズタウン(南島南部の都市)まで走り抜けるのも、見所がたくさんあってアリですよ」
Travelbook ニュージーランドに興味がある、という人たちにメッセージをお願いします。
「色々な趣味・興味をお持ちの方の要望を幅広く満たしてくれるのがニュージーランドです。仕事でオークランドに行ったときでさえ、業務後に街中のヨットハーバーで海を眺めながらワインを飲んでいると、都会とは思えない開放感に浸れ、幸せを感じられますし、もちろん、大自然に足をのばせば色々な楽しみが待っています。ご自分のペースでぜひ満喫してください」
Travelbook ありがとうございました。