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いるもて荘ユースホステルのペアレント、関さんに聞いた西表島と旅の魅力

更新日: 2024年4月25日

沖縄県内で2番目に大きな面積を持つ、八重山諸島の西表島(いりおもてじま)。亜熱帯気候に属し、島の9割が自然林に覆われています。"日本のガラパゴス”とも呼ばれており、イリオモテヤマネコやサキシマハブなどの固有種が生き残る独自の生態系を残しています。
観光資源が豊富な西表島で「いるもて荘ユースホステル」を運営しているのが、かつて東京で幼稚園の先生をしていた関 紀代子さんです。旅行で訪れたことをきっかけにユースホステルを始めたという関さんが感じた西表島の魅力や、訪れる人に味わって欲しいことを聞きました。「のんびり」を大切にしているという関さんの魅力にも触れ、西表島に遊びに行ってみてくださいね。

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■ 西表島は豊かな自然に囲まれた田舎の雰囲気が魅力

Travelbook「関さんがユースホステルを始めた経緯を教えてください」

「いるもて荘ユースホステルの創業は1976(昭和51)年で、私と主人の二人で始めました。結婚後はお互い仕事をしていたのですが、ちょっとのんびりしようということで、揃って仕事を辞めていろいろな場所を旅行していました。そのときに西表島の雰囲気が気に入ってユースホステルを始めることにしました。」

Travelbook「ユースホステルを始める前提で旅行をしていたのでしょうか?」

「最初はユースホステルを始めようとはまったく思っておらず、日本各地を渡り歩くただの長期旅行でした。沖縄は1972(昭和47)年に本土復帰して行きやすくなっていたことがきっかけで訪れ、気に入って3、4週間滞在していました。そのまま住もうということになり、『生活の糧はどうする?』と考え、ユースホステルを始めることにしました。」

Travelbook「沖縄の中でも西表島にした理由を教えてください」

「沖縄にはほかにもいい場所はあったのですが、豊かな自然が残っている田舎の雰囲気が気に入りました。那覇は都会すぎるほど発展していましたし、近くの石垣島も発達しすぎているように感じました。当時は島によってインフラの整備がまばらだったので、水の確保が容易だった西表島にしました。水道は整っていませんでしたけど、洗濯にもシャワーにも困らずに済んだのが良かったです。

いるもて荘ユースホステル

沖縄県八重山郡竹富町字上原870-95
0980-85-6255
チェックイン:15時~19時/チェックアウト:〜10時30分
臨時休館あり
収容人数:28人
http://www.ishigaki.com/irumote/

日本ユースホステル協会

ドイツ生まれ、世界最大級の宿のネットワーク
http://www.jyh.or.jp/

■ たくさんの人がその日暮らしののんびりとした時間を満喫していた

Travelbook「ユースホステルを始めた当初の様子を教えてください」

「旅行で来る分には良かったのですが、暮らし始めてみたらとにかく食べ物の管理が大変でした。沖縄の台風は暮らし始めてから初めて経験しましたが、海が荒れるとしばらく食べ物が来ないんですよね。島内に発電所はありましたが電気がよく落ちていたので、夜中に冷蔵庫の電源が切れ、朝になったら食材がだめになっていたこともありました。船で運ばれてきた米や野菜を大量に買い蓄えておいて、それだけで食事をしのいだり、通常の仕入れで手に入らないときには、ほかに漁業で生計を立てている地域に頼んで買わせてもらったこともありました。魚を一からさばいたこともあまりなかったので、調理にはだいぶ苦労させられました。」

Travelbook「宿泊客は来ていたのですか?」

「当時は北海道のブームが終わりにさしかかっていて、パスポートのいらない旅ができる選択肢として、南に目が向いてきた時期だったと思います。沖縄の本土復帰のニュースが引き金になって、沖縄旅行が盛り上がり出した時期なので、お客様はたくさん来ました。海洋泊の船もたくさんあって、一年中人が来ていましたね。ちょうどそのブームに乗った形になるので、時期は良かったのだと思います。」

Travelbook「どんな人がよく泊まりに来ていましたか?」

「泊まりに来るのは若い人が多かったです。学生運動で盛り上がった世代が仕事について、その後1回辞めて旅をしているという、30代手前くらいの人が多かったですね。のんびりと過ごし、お金がなくなったら近くのパイナップル工場とか、土木工事の仕事とかを引き受けながら、転々と暮らしてた人がいっぱいいました。当時長くいた人のなかには、今もよく泊まりに来る人もいます。」

Travelbook「最近はどんな人がよく泊まりに来ていますか?」

「60代以上で仕事を辞めている人や、海外の人が多いですね。最近は学生の旅行が少なくて、西表島まで足を伸ばす若者は減っているように感じます。」

■ 時代が変わっても「のんびり」を大切に

Travelbook「時代に合わせて変えてきた部分はありますか?」

「意識して変えた部分はありませんが、旅行スタイル自体が変わってきているので、合わせてお客様との関わり方も変わりましたね。書籍やインターネットで情報がいくらでも得られるようになり、人にあれこれ聞きながら旅行を組み立てるよりも、自分でほとんど決めてくる人が多いです。昔は情報交換を通した触れ合いも多かったですが、今は減っています。細かい部分の変更では、一緒に働いている人から提案を受けたり、何気なく話したりしたことから変えている所もあります。年が違っているからこその違いがあるので、若い人から学ぶことも多いです。こちらからも教える部分ももちろんあります。いろいろな年代の人と話すのは刺激になりますね。」

Travelbook「いるもて荘ユースホステルで大切にしていることを教えてください。」

「特に意識してはいないのですが、『のんびりできるように』を一番に考えています。特別な取り組みは行っていません。西表島の自然を楽しんで欲しいですね。潜ったり釣りをしたり元気に動き回っている人もいますが、ユースホステルの中で何もしてない人もいる。好きなようにのんびりできるような雰囲気を出すようにしています。規則も特になく、門限も設けていないので、みんな自由に過ごせるのが魅力と言えるのではないでしょうか。」

Travelbook「ユースホステルの運営でこだわっているところを教えてください」

「こだわっているところといえば、ユースホステルの清潔さですね。清潔さは気持ちよく泊まってもらううえで欠かせないものだと思っていますし、『ここはきれいでよかった』と言ってくれるお客様の言葉は嬉しいです。料理の方は、仕入れのこともありますし、常にベストのものを出せているとは言えませんが、おいしいと言ってもらえるように頑張っています。沖縄料理にこだわっているわけでもありません。西表島まで来る人は大抵の沖縄料理は食べてきているので、バランスを見て料理の中に1、2品盛り込むくらいでしょうか。伝統のものを入れながらほっとする家庭料理を心がけています。」

■ 体験を大切にしてください

Travelbook「ユースホステルを利用したことがない人へ向けて一言お願いします。」

「まずは一度利用して欲しいです。泊まってみないと本当の良し悪しはわかりませんから、経験してほしいですね。日本国内でも海外でもかまいません。泊まってみて、料金やサービス、時間の使い方などを検討して、旅の宿のチョイスのひとつとしてユースホステルを選んでもらえれば嬉しいですね。西表島は自然が豊かですから、たくさんの目的をこなすような観光よりも、ゆっくりのんびりと過ごす旅をして欲しいです。」

いるもて荘ユースホステル

沖縄県八重山郡竹富町字上原870-95
0980-85-6255
チェックイン:15時~19時/チェックアウト:〜10時30分
臨時休館あり
収容人数:28人
http://www.ishigaki.com/irumote/

日本ユースホステル協会

ドイツ生まれ、世界最大級の宿のネットワーク
http://www.jyh.or.jp/

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■ユースホステルに関するまとめ

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