ノミの駆除方法で効果的なものは？自分でできる方法から業者まで

犬や猫などペットを飼っていると、外から連れて来てしまうことが多いノミ。犬猫だけでなく人も吸血します。噛まれると痒みが激しく、跡が残ることも。ペットにノミがつかないようこまめにシャンプーをして、清潔にしましょう。ノミは1年中発生します。跳力がとても高く、繁殖力も強いのでしっかり対策をしないとすぐに増えます。部屋の中のノミが好みそうな場所は、掃除機をかけて常に清潔にしておきましょう。またペットを飼っている家庭では、殺虫剤を用意しておくと便利です。なかなか改善しない場合は、専門の業者に頼むことも検討しましょう。

猫だけじゃない！犬や人にとっても害虫のノミ

ノミは、猫につくイメージがありますが、 猫以外にも犬や人間にも害を及ぼす虫です。 ネコノミやイヌノミなどが代表的ですが、ヒトノミやネズミノミなど他にも多くの種類がいます。ネコノミはイヌノミより小さく、猫だけでなく犬、人にもつきます。またネコノミによる被害の方が、イヌノミより大きくなるケースが多いです。ペットがノミを連れ帰るだけではなく、ペットのいない家でもノミが発生する場合があるので、注意しましょう。

ペットを飼っている人は吸血されることも

ノミは犬や猫の血を吸うだけでなく、 人間の血を吸う場合もあります。 ネコノミは猫に住み着き、猫の血を吸って生きていますが、犬や人の血を吸うこともあります。吸血時間は、20～25分にも及びます。蚊のようにメスだけが吸血するのではなく、ノミはオスもメスも血を吸います。ダニよりも大きく目に見えるのでわかりやすいですが、繁殖力が強いので家の中で1匹見つけると完全に駆除するのが大変な場合もあります。

痒みが激しい

ノミに血を吸われると、噛まれたところが赤くなり激しい痒みが出ます。噛まれたあとが斑点のようにポツポツするので、すぐにわかるでしょう。痒みは噛まれたあと5〜6日続きます。家の中にノミがいる場合は、夜の間に体全体を噛まれることもあるので注意が必要です。虫刺されの薬が効かないほど痒みが出る場合もありますが、 傷跡が残らないようかき壊さないようにしましょう。

被害は水ぶくれや色素沈着が起こる場合がある

ノミに噛まれた場合、痒みだけでなくノミの唾液が原因で、皮膚に水ぶくれや赤く盛り上がる紅色丘疹などが起きる場合があります。痒みに負けてかき壊してしまうとかさぶたができたり、跡が残ったり、色素沈着を起こしたりする場合もあります。また、バルトネラ菌をもつノミに噛まれたり、ノミが寄生しているペットに引っかかれたりすると、人間も菌に感染するケースがあります。感染すると膿疱や紅色丘疹、リンパ節が腫れるなどの症状が何か月も続くことがあります。

ノミの生態

ノミの生態を知っておきましょう。繁殖する時期や特徴などがわかると、ペットのお散歩のときに効果的に予防できます。ノミが室内に入ってしまったときにも、対策がとりやすくなるでしょう。ノミの活動時期は長いので、ペットを飼っている人は常に対策を考えることをおすすめします。

冬以外は発生する

ノミは気温が低くなると活動力が鈍ります。ノミにとっての適度な環境は、気温は18～27度、湿度は75～85％ほどです。冬の間はノミの被害は少ないですが、春から秋にかけて、特に湿度の高くなる梅雨から夏にかけては、ノミ対策をしっかり行いましょう。繁殖時期は決まっておらず、活動している間は毎日卵を生みます。おおよそ犬や猫に寄生して吸血してから48時間で産卵します。

飛び跳ねる

ノミは跳躍力がとても高く、自分の体長の200倍、約33cmまで飛べます。飛び跳ねて犬や猫、人間などの動物について吸血します。ペットの体に寄生したり、人間は立っているときに足を噛まれたりします。また布団で寝ている場合は、夜に全身を噛まれる可能性もあります。ノミは人間や動物が排出する二酸化炭素や体温などを感じ取って飛んできます。

卵は2日でかえる

ノミは繁殖力が強く、動物に寄生して48時間以内に生んだ卵は2日でかえります。ペットの体に卵を生みつけますが、高温では育ちません。そのため犬や猫の体から卵は落ちて、カーペットやフローリングの上で孵化します。床のゴミやノミの糞などをエサにして育ちます。幼虫の時期は約6日、その後さなぎになり6～15日で成虫になります。成虫は1日に4個〜20個ほどの卵を生みます。成虫が生きられるのは約3週間〜6週間で、その間に400個〜1,000個の卵を生んでノミを増やします。

ノミの予防と対策

ノミは1匹いると驚くべき早さで繁殖し、増えていきます。常にノミの予防対策を行う必要があります。ペットを飼っていない人も油断はできません。庭の手入れをしたときや、森林や雑草などが生えている場所を歩いたりしたときに、ノミを連れて帰ってくる可能性もあります。 ノミがいそうな場所に行ったあとは、家に入る前に着替えたり、衣服を手で払ったりしてください。 また、普段からペットのケアだけではなく、住んでいる家の環境や衛生面も気をつけましょう。ノミが発生してから退治するための準備も必要です。

犬猫は常に清潔に！ノミがいたら動物病院へ

犬を飼っている人は、散歩でノミを連れて帰ってくる可能性があるので、しっかりケアしましょう。ノミ取り用のシャンプーなどを使い、常に清潔にしておきます。また散歩前にノミ取りスプレーも用意しておくといいでしょう。ノミがペットの体にいるか見極めるには、ノミを探すのではなくノミの糞を探すほうが簡単です。ペットの腰のあたりに、黒い砂のようなものがついていたらノミがいるかもしれません。濡れたティッシュで砂を潰して赤茶色になる場合、血を吸ったノミの糞とわかります。ノミがついてしまった場合、自力ですべてを取り去ることは難しいので、動物病院の獣医師にノミ退治をしてもらってください。動物病院で使うのは動物用医薬品なので、市販のノミ用の薬よりも素早く効果が出て、ノミが卵を生む前に駆除できます。また卵の孵化を防いだり幼虫の発育を抑えたりする効果も期待できるので、 ペットにノミが寄生しているのを見つけたらすぐに動物病院に行くのがおすすめです。

カーペットやソファ、家具の隙間などこまめに掃除機をかける

カーペットやソファはノミの卵や幼虫、さなぎがいる可能性があるので、こまめに掃除機をかけましょう。ノミのエサとなるホコリやごみなどもなるべく残さないようにします。さらに定期的に燻煙タイプのダニ殺虫剤を使うと、掃除機が届かない場所のダニ対策ができます。また布団乾燥機を使って布団を乾かすと、 熱でノミの卵や幼虫などを駆除できます。 60度以上で乾燥させましょう。

殺虫剤を常備する

ノミ退治用の殺虫剤を準備しておきましょう。カーペットや畳にスプレーするタイプや、ソファや座布団、布団などに使用できるスプレーなど、さまざまな用途の商品があります。 スプレーを使う際は、ペットを別の部屋に移しておき、十分に換気を行ってから戻しましょう。

業者に依頼する

害虫駆除業者に相談する方法もあります。部屋の中にいるノミの駆除だけでなく、卵や幼虫などもすべてしっかり駆除してくれます。ノミを潰してしまうと、体内にある卵が散乱して大量に孵化してしまう場合があります。プロの業者なら、最適な技術と薬品を使って潰さずに徹底的に駆除してくれます。見積もりを無料で行う業者もあるので、料金や駆除方法が心配な人はまず相談してみるといいでしょう。

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ノミは予防が大切！発生したら業者に駆除依頼するのもおすすめ

ノミは1匹でもいると、どんどん繁殖してしまいます。ノミがペットにつかないよう、また家の中に入れないよう予防が大切です。もしもペットにノミがついてしまったら、早めに動物病院に連れていき対処してもらってください。また、殺虫剤を使っても効果が感じられないときは、業者に駆除を依頼するといでしょう。

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