肌トラブルのなかでも、ニキビは誰でも一度は悩まされた経験があるのではないでしょうか。ニキビは思春期はもちろん、20代30代になってからもできてしまうので油断できません。いわゆる大人ニキビは思春期のニキビとは異なり、乾燥肌や脂性肌など肌質にかかわりなくできるのが特徴のひとつ。その原因はホルモンバランスの乱れ、ターンオーバーの乱れなど、さまざまなものがあります。そのためニキビを防ぐには、日々のスキンケアが欠かせません。ここでは、ニキビにおすすめの化粧水、肌あれにも使える化粧水を紹介します。
洗顔や化粧水では、できてしまったニキビを改善することはできません。ニキビケアの基本は予防することです。そのためには毎日の洗顔で、余分な皮脂をしっかり洗い流すこと、洗顔後の保湿ケアを丁寧に行うことが大切です。保湿ケアの中でも、まず肌になじませる「化粧水」は、肌状態を見極めて選びましょう。ここでは思春期ニキビ世代、大人ニキビ世代やそれぞれの肌タイプにおすすめの化粧水を紹介します。
ニキビが出来てしまう根本的な原因は毛穴の詰まりによるもの。ニキビが発生するプロセスについてくわしく見ていきましょう。
1.過剰な皮脂分泌によって毛穴に皮脂が詰まる
2.ターンオーバーが乱れ古くなった角質が剥がれずに残り、皮脂がつまった毛穴にふたをするため、脂が出られなくなる
3.脂が好きなアクネ菌は、過剰な脂で活発化しコメド(毛穴が詰まって軽く膨らんだ状態)を形成する
4.過剰に増殖したアクネ菌が炎症を起こしニキビとなる
詰まり毛穴が気になる場合には、角栓の酸化や皮脂分泌を抑えること、アクネ菌の増殖を抑えるスキンケアが大切です。ニキビケアの化粧水では、炎症を抑える、ニキビを防ぐなどの「有効成分」を配合したアイテム選びがポイントです。また肌バリアを高めるために、保湿力がすぐれたものを取り入れるとよいでしょう。
思春期ニキビ世代と大人ニキビ世代、乾燥肌と混合肌・オイリー肌では化粧水の選び方もことなってきます。そもそもニキビは毛穴が詰まることでできますが、皮脂バランスの乱れが大きく関係しています。皮脂バランスが乱れる理由は以下の2つです。
・「皮脂の過剰分泌」によるもの(思春期・脂性肌・男性に多い)
・「肌の乾燥」で皮脂と水分のバランスが保てなくなるため
たとえばニキビが気になる乾燥肌の方が、オイリー肌向けのニキビ予防化粧水を使ったことでお肌の乾燥が進んでしまい、結果としてバリア機能は低下し、皮脂分泌が過剰になってしまうことも。そのため、自分の肌に合った化粧水選びがとても重要になるのです。世代別、肌タイプ別にニキビが気になる場合の化粧水の選び方や人気のおすすめ商品を紹介しているので、化粧水選びの参考にしてくださいね。
まずは現在のお肌がどんな状況なのか、肌診断で確認しタイプにあったニキビケア化粧水を選びましょう。
思春期ニキビのほとんどは過剰な皮脂分泌によるもの。中学生・高校生の思春期ニキビ世代は洗顔でニキビ予防しましょう。ニキビのもとを起こしにくいノンコメドジェニックテスト済みの薬用化粧水や、油分が少なめな乳液をチェックしてみてもいいでしょう。もし乳液だけでつっぱりを感じるなら、乾燥を感じている部分にのみ重ねぬりをするか、クリームを少しだけ塗布するケアを。 思春期ニキビは皮脂の分泌が活発になる時期、額や頬など顔の脂っぽい部分にできるのが特徴。化粧水選びでは、イソプロピルメチルフェノールなど、毛穴に潜むニキビ菌などにアプローチする「殺菌成分」が配合されているものを選ぶとよいでしょう。また見落としがちなのが清潔な手で顔にふれること。手は知らないうちに雑菌がたくさん付着しています。とくに思春期の場合は過剰な皮脂と汚れが混ざり合い、ニキビの原因となりやすいので手をきちんと洗ってから顔に触れることを徹底しましょう。
20代を過ぎても発生する「大人ニキビ」は頬・あご・首などのフェイスライン近くにできるのが特徴で、繰り返し同じ場所にできることも。その原因は複雑で、乾燥・ストレス・生活リズムの乱れ・過労などさまざまです。その中でも、「乾燥」がひとつの大きな原因に。肌が乾燥すると水分と油分のバランスが崩れ、肌表面は油分が多い状態になります。それが過剰な皮脂となって、毛穴が詰まりニキビの原因になることもあります。健やかな肌は水分と油分がバランスよく混ざり合い、肌表面に皮脂膜を形成している状態です。理想の肌を保つためには保湿ケアが欠かせません。 またメイク落としが不十分でニキビの原因となることもあるので、摩擦に気を付けてクレンジングを丁寧に行いましょう。化粧水選びでは、グリチルリチン酸2Kなどを有効成分とし、ニキビを防ぐ効果のある薬用化粧水を。 ライスパワーNo.6など皮脂分泌を抑える有効成分配合の化粧水もおすすめ。その他には有効成分としてグリチルレチン酸ステアリルが配合された化粧水もおすすめです。そして添加物は肌への刺激になるおそれがあるため、できるだけ少ないものを選ぶとよいでしょう。
乾燥肌や混合肌で、お肌はドライなのにニキビができてしまう場合のお手入れでは、洗顔での予防と保湿がポイントです。肌内部の潤いが不足すると、潤いを補給しようとして皮脂を過剰に分泌し、それがニキビの発生につながることがあります。また、肌が乾燥するとターンオーバーが乱れ、古い角質が肌上に残り、角質層が厚くなってしまいます。すると毛穴が狭くなり、皮脂の分泌量が適量であっても外に出にくくなるため、ニキビの原因になってしまうことも。 乾燥肌のニキビケアでは、ただ乾燥を予防するだけでなく、角質をケアするアイテムも取り入れましょう。角質が厚くなっているときは酵素洗顔を使うのがおすすめです。ただ毎日使うと、肌の保湿力が低下しやすくなるので、数日おきに行う、保湿ケアを入念にすることが大切です。化粧水選びでは肌あれを防ぐ、グリチルリチン酸2Kを配合したものがおすすめ。その他にはアラントイン、トラネキサム酸など抗炎症成分が配合されているもので肌あれをケアしましょう。
敏感肌では、通常なら気にならないような刺激でもダメージを受けやすくなっています。敏感肌は肌のバリア機能が低下した状態で、肌の水分量や油分のバランスが乱れているため乾燥しやすく、炎症が起きやすくなっています。そのためニキビは治りづらく、再発しやすいのが特徴です。 化粧水などの保湿アイテムでは低刺激処方のものを選んだり、ニキビのもとになりにくいノンコメドジェニック処方のものや、オイルフリーと記載されているものを目印にするとよいでしょう。そして水分保持力が低下している場合は、高保湿アイテムを取り入れましょう。保湿成分としては、角質層に取り込んだ水分をキープするセラミドやレシチンが配合されたものもおすすめです。 敏感肌のお手入れでは水分油分のバランスを整え、保湿を行うことが大事です。ベタつきのない、肌なじみのいいものを選びましょう。また洗顔のしすぎや摩擦にも注意が必要です。コットンを使用する場合はやさしくポンポンと置くように、洗顔は泡で洗い、すすぎは丁寧にすることを心がけましょう。
ベタつきが気になりがちなオイリー肌。皮脂を気にするあまり、洗浄力の強い洗顔料を使ったり1日に何度も洗顔をしたりしていないでしょうか。スクラブ入りの洗顔料やゴシゴシ洗いで摩擦した肌は、大きなダメージをうけ、かえって皮脂分泌が活発化しまうことも。洗顔は皮膚とは触れないよう、泡で洗いタオルも刺激の少ないもので、やさしく押さえるのがコツです。 化粧水選びではサラッと仕上がるタイプがおすすめ。お手入れでは化粧水を少しだけつけてサラッと仕上げるのではなく、しっかりと保湿することは大切です。きちんと保湿することで、過剰な皮脂の分泌を抑制する効果があるからです。ベタつくから乳液やクリームは使わない、という方もいるかもしれませんが、化粧水だけではせっかく肌に与えた水分が蒸散してしまうおそれがあるため、さっぱりタイプの乳液を使うようにしましょう。グリチルリチン酸2Kやサリチル酸、アラントインなどを配合した化粧水選びがポイントです。うるおいをあたえバリア機能を高め、肌を整えるビタミンC誘導体などの成分が配合した化粧水もよいでしょう。
「エイジングケア」とは、年齢に応じたお手入れのこと、「美白」とはメラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぐことを指します。 アレルギーテスト済みとは、すべての人にアレルギーが起きないということではありません。 ノンコメドジェニックテスト済みとは、すべての人にニキビのもと(コメド)が発生しないということではありません。化粧品の成分など商品詳細については、ページ作成時の情報を元に記載しています。ご購入にあたっては、販売元の公式ページなどの最新情報をご確認ください。 専門家は商品の選び方について監修しています。このページに掲載している商品は、専門家による選び方の助言を参考にトラベルブックが独自に選定したものです。
洗顔でのニキビ予防をした後、まず肌になじませ、うるおいを与える化粧水は肌の状態にあったものを選ぶのが大切です。ニキビが気になる肌の化粧水選びのポイントを紹介するので、参考にしてくださいね。
毛穴の奥にひそむニキビ菌にアプローチする「サリチル酸」や「レゾルシン」などは殺菌成分で、化粧品への適正な配合において皮膚刺激性に問題はないとされていますが、が、人によっては皮膚刺激を起こしたり、肌のバリア機能が低下したりすることがあります。思春期ニキビ世代や脂性肌にはおすすめですが、部分的、短期的な使用にとどめましょう。 ニキビ予防成分とともに配合されることもあるビタミンC誘導体は皮脂の酸化を防いだり、皮脂の分泌を抑えたりする効果が期待できます。そして肌を整え保湿力も高いので、バリア機能を助ける働きも。化粧水で取り入れたい成分ですが、なかには刺激を感じる方もいるので、腕などでパッチテストをしておくなど、初めての化粧水では慎重に導入しましょう。
殺菌や清涼感のために配合されるエタノールは乾燥を誘発したり、刺激を感じたりすることがあるため、ベース成分として使われた化粧水は避けた方が無難でしょう。肌は乾燥するのにニキビができる乾燥肌や混合肌の場合には、化粧水の保湿力も重視しましょう。ニキビが予防できる化粧水はさっぱりしていて、保湿力が弱いものも多く、十分に保湿できないことで肌のバリア機能が低下したり、皮脂が過剰に分泌してしまうこともあります。
グリチルレチン酸ステアリル、グリチルリチン酸2K(グリチルリチン酸ジカリウム)、アラントイン、ビタミンB6誘導体などは敏感肌でも使え、肌荒れを防ぐ効果もあり、ニキビがなくても普段使いしたい成分です。また美白有効成分トラネキサム酸が抗炎症効果でも承認されていることがあり、ニキビ跡が気になるお肌の炎症におすすめです。
ノンコメドジェニック化粧水は、ニキビになる手前のコメド(毛穴が詰まって軽く膨らんだ状態)ができにくいことをテスト済です。ニキビができやすい場合には、普段からアクネ菌が増殖しずらい成分でできた、ノンコメドジェニック処方の化粧水を選び、ニキビができにくいお肌を保つのがおすすめです。ただしノンコメドジェニック化粧水だからといってニキビ予防ができる化粧水とは限りません。洗顔で汚れを落とし清潔な肌に保ち、化粧水や乳液で保湿するのが基本です。
中学生・高校生の思春期は皮脂の分泌が活発です。グリセリンは保湿力が高く持続するため、乾燥肌におすすめですが、アクネ菌が増殖してしまうことがあります。なかにはグリセリンフリーという製法の化粧水もあるので、好みに合わせて選んでみるのがおすすめです。フリーとまでいかなくてもベース成分がグリセリンではない、ニキビ予防ができる薬用化粧水を選ぶのもよいでしょう。
つまり毛穴防止には、皮脂の酸化を防ぐ抗酸化作用のある成分を配合した化粧水がおすすめです。トコフェロール酢酸エステルやビタミンC、およびビタミンC誘導体、フラーレンやトコフェリルリン酸Naなど抗酸化作用のある成分を積極的に取り入れるとよいでしょう。
ニキビのきっかけ、皮脂分泌が過剰になってしまう原因を紹介します。ニキビケアをする上で、知っておきたいポイントです。
ニキビの手前にマイクロコメド(微小面ぽう)の発生があります。マイクロコメドは毛穴の出口を皮脂がふさぎはじめている段階。まだ表面からは見えませんが、アクネ菌や細菌の温床です。ニキビには4つの段階があるのをご存じでしょうか。 最初の段階が「白ニキビ」です。毛穴に皮脂が詰まって表面が閉じた状態で、白色や乳白色に見えます。白ニキビの進行した段階が「黒ニキビ」です。ニキビの患部の皮膜が空気に触れることで酸化し、黒っぽい色になります。黒ニキビの、さらに悪化した段階が「赤ニキビ」です。炎症を引き起こし、ニキビの患部が赤く腫れあがります。赤ニキビの状態がさらに悪化すると、ニキビの中に膿(うみ)をもった「黄ニキビ」へと変化します。赤ニキビ、黄ニキビへと症状が進んでしまうと治るのに時間がかかるので、早めの受診が大切です。
ニキビを治すために良かれと思って行っているケア。実は状態を悪化させていたということは多々あります。こんなお手入れをしている場合は要注意です!
洗顔は1日2回まで。タオルで肌を強くこするなど、肌への刺激となる行為はできるだけ避けましょう。また洗顔ブラシやスクラブ入りの洗顔で肌を強くこすると、肌を傷めてしまうこともあるため、注意が必要です。ダブル洗顔を不要とするメイク落としを活用するなど、できる限り皮膚を摩擦せず、泡で洗うなど優しいスキンケアを心がけましょう。 酵素洗顔やAHAやBHA配合の洗顔料は角質を柔らかくする効果があるため、正しい使い方でニキビケアに役立てたいものです。ただし毎日使うと皮脂を除去しすぎてしまうため、数日に1回にとどめ、泡を顔全体でなく「ニキビのある部分にだけ」のせ、こすらずにぬるま湯で流すのがおすすめです。
中学・高校生は部活動などで汗をかくこともありますよね。そんなとき「洗顔だけで保湿ケアは何もしない」は誤ったお手入れ方法です。乾燥から皮脂分泌が増加したり、肌のバリア機能が低下したりといいことはありません。また化粧水だけで乳液をしないでいると水分が蒸散しやすくなるため、乾燥によるトラブルを招いてしまうことも。洗顔で余分な皮脂をすっきり落としたら、保湿ケアはセットで行うことが大切です。ベタつきを感じる場合にはさっぱりタイプの乳液を選びましょう。
ニキビができるとついつい潰したくなってしまいます。潰したところに傷ができると、細菌が入り込んでさらに炎症を引き起こしてしまう可能性があります。また、細菌が周りの綺麗な肌に広がってしまうと長引く原因となるので、潰すことはやめましょう。また自分で潰して炎症が残ってしまうとクレーター状に跡が残る原因にもなります。ニキビになってしまった場合には、皮フ科や美容皮フ科を受診しましょう。間違ったケア方法が、ニキビを逆に悪化させている可能性もあります。病院で専門医に診てもらい、治療しましょう。治療法はさまざまですが、薬物療法が一般的です。
ニキビの原因となる皮脂の過剰な分泌を抑えるために、生活習慣を整えることも大切です。ここでは普段の生活のなかでニキビケアのためにも心がけたいポイントについて紹介します。
おでこ、あご、鼻の下など口周りなど毎月繰り返し同じ場所にニキビがでるのが大人ニキビの特徴です。何度も再発するニキビは、一般的に顔の鼻先より下の部分、下顎から耳のあたりに現れます。生理前後など「いつも同じ場所にニキビができる」と感じるのは、前回のニキビのあとが再び炎症を起こすことも原因です。ニキビ跡が残っている箇所は清潔に、触れないようにしましょう。
大人ニキビの再発を防ぐには、皮脂分泌を整える食事や生活習慣を心がけ、たっぷりと睡眠をとり、リラックスできる時間をもつことが大切です。食事では砂糖や脂、チーズや牛乳のとりすぎに注意し、抗酸化物質を多く含む発酵食品やオメガ3系脂肪酸などを積極的にとりましょう。繰り返しニキビができてしまう部分には、ニキビ予防ができる薬用化粧水を普段から使うのがおすすめです。できてしまってから対処するより、普段から予防することが大切なのです。
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ニキビがあるお肌にも化粧水で水分を補いましょう。充分に保湿されないことが原因で、皮脂分泌が過剰になりニキビが悪化することもあります。オイリー肌や混合肌でも、グリセリンフリーなどさっぱりとしたテクスチュアの化粧水で水分を補いましょう。
ニキビ肌におすすめの乳液14選♡悩みに合わせて美しい肌を
ニキビができてしまったけれどメイクをしたい時は、低刺激性のベースメイクを選びましょう。一番の注意点は、パフやスポンジは使い切りの清潔なもの、またつける時にお肌に刺激を与えないようにすることです。また、メイクはこすらずにやさしく、しっかりと洗顔してください。
おすすめのニキビ化粧下地15選|人気商品を比較
ニキビ肌におすすめのファンデーション13選♡メイクしながらスキンケア
ニキビがある時、お肌が紫外線にさらされるのは避けたいものです。できる限り日除けとなるものを用意し、日焼け止めをつける場合には紫外線吸収剤の入っていないもの、オイルフリーのものを選びます。また日焼け止めが肌に残らないように洗うことも大切です。その際は刺激を与えないよう注意してくださいね。