行動調査とは？素行調査との違いや調査内容を解説

探偵に依頼できる業務の中で、もっとも依頼者数が多いのが「行動調査」です。いわゆる「浮気調査」も行動調査の一種になっています。
探偵業者に依頼できる業務には「素行調査」もありますが、この2つの違いが分からずに「どちらを依頼すればいいのか」と迷う方もいるでしょう。このまとめでは、行動調査の内容や素行調査の違いについて解説します。探偵業者によって細かな違いはありますが、大まかな概要を覚えておけば、依頼の際に役立ちます。また、行動調査でできるだけ短期間に結果を出してもらうコツもかいせつするので、参考にしてください。

探偵業者に依頼できる行動調査とは？

はじめに、探偵業者に依頼できる行動調査とはどのようなものか、を解説します。真っ先に思い浮かぶのは、浮気調査ですが浮気意外にも行動調査で分かることがあります。行動調査は探偵業者がもっとも得意とする調査の一つです。ですから、行動調査に優れている業者は腕の立つ探偵業者ともいえるでしょう。個人だけでなく法人向けの行動調査もあります。

行動調査とは調査対象の行動を調べる調査

行動調査とは、文字どおり調査対象の行動を調べる調査の総称です。たとえば、「配偶者の残業や休日出勤が不自然に多くなったので、理由を知りたい」という場合、探偵業者に調査を依頼すると、配偶者が残業や休日出勤をしているはずの時間、どこで何をしていたのかを調査してもらえます。依頼人が許可すれば、探偵は日本全国に赴いて調査をしてくれます。

代表的な行動調査は浮気調査

代表的な行動調査は、「浮気調査」です。個人が探偵業者に依頼する調査の多くが浮気調査のため、「浮気調査専門」の探偵業者もあります。浮気調査を依頼すると、探偵業者は調査対象の行動パターンを調査し、浮気の決定的な証拠を掴んでくれます。調査方法は張り込みや、備考、秘密裏の写真撮影などがあります。浮気の確実な証拠を掴めば、慰謝料の請求や離婚裁判などで有利です。

法人向けの行動調査もある

行動調査は浮気調査以外に、社員調査なども該当します。たとえば、「自社の社員が社外秘の情報を他社に流している可能性がある」といった場合や「社員が横領をしている可能性がある」という場合、探偵業者に依頼すれば、該当社員の行動を調査したうえで情報の横流しや横領の証拠を掴んでくれるでしょう。事件を秘密裏に解決したい場合に適しています。

素行調査との違い

探偵業者に依頼できる調査の1つに「素行調査」があります。「行動調査」とよく似ているので、違いが分からずに「自分の依頼がどちらに該当するか悩んでいる」という方もいるでしょう。ここでは、素行調査の概要や行動調査との違いを解説します。また、素行調査の代表的な事例も紹介するので、参考にしてください。なお、素行調査は探偵業者以外では興信所も行ってくれます。

素行調査は調査対象の過去も調査する

素行調査は、調査対象の行動だけでなく人間関係や交友関係、過去の犯罪歴などを調査します。行動調査が現在の行動に焦点を当てているのに対し、素行調査は過去にも焦点を当てて調べていきます。そのため、素行調査の方が行動調査に比べて時間や費用がかかりがちです。依頼者は個人より法人が多めで、中途社員の来歴調査や、債権者の資産調査などが多めです。

個人が依頼する素行調査は結婚調査が多め

個人が素行調査を依頼する場合としては、結婚調査があります。「結婚相手の人柄を知りたい」といった依頼は、昭和の頃には珍しくありませんでした。今でも親が子どもに黙って依頼するケースがあります。素行調査は備考や張り込みだけでなく、聞き込み調査なども行います。また、近年は「離婚した配偶者が引き取った子どもの素行が知りたい」といった依頼も増えているそうです。

探偵業者によっては素行調査と行動調査の区別が曖昧なところもある

探偵業者によっては、素行調査と行動調査の区別が曖昧なこともあります。捜査内容に「素行調査」がなくても、行動調査の中に「調査対象の過去や信用も調べます」という場合は、素行調査も行っていると考えていいでしょう。依頼をする場合は、調査対象の「現在の行動」を知りたい場合は行動調査、過去の行動も含めて知りたい場合は「素行調査」を依頼するのがおすすめです。

行動調査を探偵業者に依頼する流れ

ほとんどの探偵業者で、行動調査を請け負っています。現在は、探偵社に出向くことなくネットや電話で相談したあとで依頼できる業者も増えました。ここでは、行動調査を探偵業者に依頼する流れを紹介します。なお、行動調査の料金は調査日数や調査する人数によって変わってきます。調査費用を抑える方法も紹介するので、参考にしてください。

依頼する探偵業者を決める

行動調査は、ほとんどの探偵業者で行っています。ですから、インターネットで最寄の探偵社をいくつかピックアップしてみましょう。探偵業者にはいくつもの支社を持つ大規模なところと、地域密着型の小規模なものがあります。料金は地域密着型の業者の方が若干安めです。なお、探偵業の届出を出していない業者や、事務所を構えていない業者はおすすめできません。詐欺の可能性があります。

無料相談を利用する

探偵業者の中には、相談は無料というところもあります。「このような依頼は引き受けてくれるのか」と不安になっている場合は、まずは無料相談を利用してみましょう。無料相談は対面の他、電話やメールで行えます。優良な探偵業者は、依頼者の話を聞いた上で最適な依頼方法を提案してくれるでしょう。相談だけして依頼はしなくても大丈夫です。

できるだけ低料金で行動調査を行ってもらう方法

行動調査は、調査日数と調査員の数で料金が決まります。たとえば、1日あたり調査員2名で5時間調査した場合の料金が2万円だった場合、10日間調査を依頼すれば20万円かかります。これに、交通費をはじめとする実費が加わったものが調査料金です。行動調査の費用を抑えるには、短時間で結果を出してもらう必要があります。そのためには、ターゲットの行動パターンを事前に調べておくことが有効です。特に、浮気調査の場合「何日の何時に浮気相手と会う可能性が高い」ところまで分かれば、最短1日で浮気の証拠を掴んでくれることもあるでしょう。

行動調査を依頼する際の注意点

探偵業者は、どんな人でも行動調査を請け負ってくれるわけではありません。また、浮気調査は浮気が分かった後の対処法も重要です。ここでは、行動調査を依頼する際の注意点を紹介します。依頼できないケースや浮気調査で必ず掴んでおきたい資料なども紹介します。行動調査にかかる費用は決して安くありません。注意点を把握して、調査結果を有効活用しましょう。

行動調査の依頼を断られるケースとは

探偵業者は、犯罪につながるような依頼は受けてくれません。たとえば「よく利用するショップの店員が気になっているので、どこに住んでいてどんな通勤ルートなのか調べてほしい」というような依頼は不可です。優良な探偵業者は地元の警察に「探偵業の届出」を提出し、いざというときは情報を提供しています。下心がなくても、家族や従業員以外のプライバシーを暴くような依頼をしてはいけません。

行動調査はやめ時も大切

行動調査の多くは「配偶者や従業員の行動が疑わしい」場合に依頼します。そのため、調査の結果「何もなかった」という場合もあるでしょう。そのとき、探偵業者はその旨を依頼者に報告します。このとき、「もっと詳しく調査してほしい」と調査続行を指示することもできますが、その分料金がかかります。また、何もなくても調査料金は返還されません。やめ時を誤らないようにしましょう。

浮気調査は証拠の扱い方が重要

浮気調査を依頼すると、探偵業者は「浮気の決定的な証拠」を調査報告書と共に依頼者に渡してくれます。その多くが「ラブホテルやどちらかの家に出入りする写真」です。このような写真と報告書は、浮気を理由とした離婚の話し合いをする際に強力な武器になります。特に、裁判になった場合は裁判所に提出できる証拠だと、話しを有利に進めることができるでしょう。行動調査の中でも浮気調査を依頼する場合は、裁判所に提出可能な報告書や証拠を渡してくれる業者に依頼しましょう。

行動調査は調査対象の行動を調べる調査

行動調査は、調査対象の現在の行動を調べる調査です。ですから、「今、怪しげな動きをしている人」を調査したい場合に適しています。「調査対象の過去を知りたい」という場合は素行調査を依頼しましょう。行動調査は多くの探偵業者の主要業務であり、なかでも浮気調査はそれ専門の探偵業者があるくらいです。依頼を希望する場合は、まず業者の無料相談を利用し、適正な依頼を提示してもらいましょう。

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