マムシの駆除方法｜毒蛇にはどんな対策が有効か？被害を防ぐ方法を解説

マムシは毒ヘビの一種です。湿った溝や、河川の茂みなどの場所を好み生息しています。体長45～60cmほどで、胴が太く、三角形の頭が特徴です。ピットと呼ばれる熱感知器官でエサとなる動物の体温を感じとり、夜間でも正確な位置を把握することが可能。体は小さいものの、人を死に陥れるほどの毒をもつため、見つけた場合は注意が必要です。マムシの駆除方法は、捕獲機や、薬剤を吹きかけて退治する殺蛇剤などがありますが、危険が伴うため業者に依頼するのがおすすめ。また、遭遇しないために、対策をしておくことが大切です。家に忌避剤を設置したり、ヘビが好む茂みをつくらないようにしたり、エサとなるものを取り除いたりすることが有効です。万が一噛まれた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

マムシを詳しく知ろう

マムシは体が小さいヘビですが、毒があり危険な生物です。特徴や生態、噛まれたときの危険性について解説します。

マムシの特徴

全長45～60cmほどで、毒ヘビの中では小さめですが、長さに対して胴が太いのが特徴です。三角形の頭や、猫のような縦長の瞳の大きな目が特徴。体は、茶褐色の丸い模様の中に黒っぽい斑点があり、小銭を張りつけたように見える銭型模様をしています。また、ピットと呼ばれる熱感知器官を持ち、夜間でもエサとなる動物の体温を感じとって、位置を把握することが可能です。

マムシの生態

沖縄以外の日本全土に生息しています。湿った場所を好み、山間部の水田や河川付近の草むら、田畑などに5月から10月頃まで出現。危険を感じると尾を震わせて威嚇しますが、 基本的にはおとなしいので近寄らなければ害は少ないでしょう。 夜は、道路や水田の脇でじっとしていることもあるので、踏まないよう注意が必要です。生きたネズミや、カエル、トカゲなどをエサとしています。2～3年に一度の周期で繁殖。夏に交尾をし、翌年の夏以降に2～15匹ほどの幼ヘビを産みます。

マムシの毒について

体が小さいので、比例して毒も少ないものの、年間で10名ほどの死者が出ているようです。噛まれると、数十分後激しい痛みや出血とともに患部が腫れてきます。さらに数時間経つと、皮下出血やリンパ節の腫れ、水泡が出現。重症になると、発熱やめまい、意識障害やアナフィラキシーショックを引き起こす危険性もあります。

マムシの駆除方法とは？詳しく解説

毒を持つマムシを駆除する方法はいくつかあります。市販の商品も販売されているのでチェックしてみましょう。駆除方法はシンプルですが、 噛まれる危険性もあります。自分で駆除する際には十分注意してください。

捕獲機

マムシをそのまま捕まえられる捕獲機は、市販されているので簡単に手に入れることが可能。棒型タイプはマジックハンドのようになっており、ヘビの体をつかんで捕獲します。距離を保ちながら駆除できるので、マムシに近づくことに抵抗がある人でも安心感がありそうです。トラップ型タイプは、壁に沿って設置することで、ヘビを捕獲し駆除するもの。ヘビが、壁沿いに移動する特性を利用しており、一度入ると出にくくなっています。状況に合わせて駆除できますが、捕獲後は取扱いに十分注意し、森に返すか専門の業者などに引き取りを依頼しましょう。

殺蛇剤

殺蛇剤は、殺虫剤のように薬剤を直接マムシに吹きかけて駆除するスプレータイプの駆除剤です。3mほど離れた位置からでも届く長距離噴射仕様となっているものが多く、離れた場所からでも駆除できます。薬剤を数秒かけると、1～4時間ほどで死に至りますが、ヘビの大きさによって致死までの時間が異なるので気を付けましょう。また、薬剤をかけた直後は、ヘビが激しく動き回ったり暴れたりする可能性があるため、近づかないようにしてください。子供やペットがいる場合は特に、十分注意して駆除しましょう。

害獣業者に依頼

マムシは、毒があり危険を伴うため、 自分で駆除するのが不安な人は害獣業者に依頼するのがおすすめ。 効果的な退治法で、迅速に駆除を行ってくれるでしょう。毒ヘビに対応している業者を探し、見積もりをとったり、料金形態を確認したりしましょう。何社か比較して、信頼できる業者に依頼し、駆除してもらえば安心です。

市役所などの行政機関に依頼して駆除ができる？

ヘビは、市役所や保健所などの行政機関に依頼しても駆除してくれないことが多いようです。もともと自然に生息しており生態系の一員として考えられているという理由からでしょう。ただし、マムシなど毒ヘビの場合は、行政機関で対応してくれる市もあるため、電話などで確認してみるのもよいかもしれません。

マムシからの被害を防ぐための対策方法

マムシを寄せつけないために、日頃から対策しておくことが有効でしょう。特に、家の中に侵入されると危険です。自宅周辺や庭などでできる対策方法を中心に紹介します。

忌避剤を置く

マムシなどのヘビが嫌う臭いを放つ忌避剤。固形や液状のタイプがあり、撒くだけで侵入を防げるでしょう。固形タイプには、粒状のものや石、砂状のものなどがあり、使用する場所に合わせて選ぶことが可能。効果は約1～2ヶ月ほどのものも多いので、手軽な対策法です。

茂みをつくらない

草木が生い茂っている場所、周りが緑の多い地域は、ヘビが発生しやすい環境となっている可能性があります。ヘビは、狭いところや暗いところを好むので、定期的に草刈りするなどして、できる限り茂みを排除しましょう。ただし、自分の所有する敷地内のみにしてくださいね。

エサになるものは取り除く

エサとなるカエルやトカゲ、ネズミ、コオロギなどが多いと、マムシが寄ってくる原因になるでしょう。特に、室内の食べこぼしや庭の木の実などはネズミのエサとなり、それを目当てにマムシが発生する悪循環が起こる可能性があります。まずは、マムシのエサになりそうなものを取り除くなどの対策が大切です。

見つけても近づかない

マムシはおとなしいため、刺激を与えなえれば危害を加えることは少ないようです。 見つけても、むやみに近づかないようにしましょう。放置しても問題ない場所であれば、何もしないことが賢明です。

室内に侵入できるような隙間をつくらない

家の壁などの隙間からヘビが侵入してくる可能性があります。また、ヘビだけでなく、エサとなるネズミが入ってしまうことも。塞ぐなどして、早めに対策しましょう。

服装に注意する

マムシに遭遇しそうな場所に出かける場合は、服装に注意しましょう。夏場でも、肌は見えないようにするのが基本です。特に足元は重要。サンダル履きは避け、厚手の長靴や登山靴などを履きましょう。ズボンもゆったりしたもののほうがおすすめです。頻繁に山などに出入りする人は、毒ヘビ対策用のフットカバーなども販売されているようなので、検討してみてください。

もしもマムシに噛まれてしまったら？

注意していても、マムシに噛まれてしまうこともあるかもしれません。パニック状態に陥りやすいですが、焦らず冷静に対応していきましょう。

患部付近を縛る

全身に毒がまわるのを遅らせるため、噛まれた傷口付近を、やわらかい布などで縛りましょう。このとき、強く縛るとかえって悪化する可能性があるため、絶対にやめてください。慌てて走ると毒がまわりやすくなることがあるので、落ち着いて行動しましょう。

流水で洗いながら血を絞り出す

患部から血を絞り出して、毒を出しましょう。清潔な水があれば、洗浄しながら行うと効果的です。口で、毒を吸い出すことは、口内や口の周辺に傷がある場合、危険が伴うためおすすめできません。また、患部を冷やすことは毒のまわりを早くするのでやめましょう。

安静にして、速やかに医療機関を受診する

応急処置を紹介しましたが、噛まれてすぐは症状がなくても、時間が経ってから症状が現れることもあります。 適切な処置が遅れると、重症化する可能性もあるため、早急に医療機関を受診しましょう。

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マムシの駆除はプロに任せるのが安心

マムシは、小さくても毒ヘビの一種です。見つけてもむやみに近づかず、放置しても問題ない場所ならば、そのままにしておきましょう。どうしても駆除が必要な場合は、自分ですることも可能ですが、危険が伴うので害獣業者に依頼して、的確な退治方法で駆除してもらうことをおすすめします。ヘビの駆除に対応しており、安心して任せられる業者を見つけるため、いくつかの業者を比較しましょう。駆除後も、対策を徹底して、マムシを寄せつけないようにすることが大切です。

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