アシナガバチの巣を作らせない対策や自分でできる駆除方法を紹介

日本に生息しているハチの中で人を刺すとされているのが、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチです。アシナガバチはおとなしいイメージがありますが、猛毒をもっています。自分の家にハチの巣があったらどうしたらよいのかわからず困りますよね。7月を越えると働きバチが攻撃的になり自力での駆除は難しいので、自分で駆除したい方は6月頃までに行いましょう。巣の大きさや状態はどうかの確認をし、駆除の流れを頭に入れておくなど、準備物も含めて万全な準備をしてください。駆除の際にアシナガバチに刺されると危険なので、難しいと感じたら専門の業者に相談し依頼しましょう。

刺されると猛毒！アシナガバチの危険性とは

アシナガバチは、人を刺すハチの中では比較的大人しい性格です。 アシナガバチに対していたずらをしたり危害を加えたりしなければ、急に襲ってくる可能性も低いでしょう。 しかし6～9月頃にかけてはハチの量が多く、女王バチを守ろうとする本能が働きやすいので、アシナガバチを見つけたら注意が必要です。巣を放置しておくのも危険です。巣の場所によって危険性が増す場合もあるので、アシナガバチの特徴や危険性について十分に把握しましょう。

ハチの巣を作らせないための対策

家の近くでハチや巣を見つけたとき、自分の家にも作られていたらどうしようと心配になりますよね。家にハチが近寄らなければ、巣を作ることもありません。そのためハチが近寄らない対策が必要です。 巣作りが始まる前の3～4月頃に対策を行いましょう。

ハチの巣予防に効果のあるスプレー式殺虫剤を散布

ハチの巣予防に効果のあるスプレー式殺虫剤には、ハチが嫌がる成分が含まれているので、こまめに散布することをおすすめします。使用方法が簡単で、ハチが巣を作りやすい場所に吹きかけるだけなので、ハチについて詳しく知らない方も安心して使用できるでしょう。ホームセンターなどで手軽に購入できます。

ハチが巣を作りやすい場所の把握

ハチが巣を作りやすい場所には特徴があります。一つの巣の中には数万匹ものハチが一緒に暮らすので、ハチが出入りしやすく、外敵から身を守りやすい閉鎖的な空間が、ハチにとって好条件の場所です。雨風をしのげる場所も要注意です。 家の敷地内でハチが巣を作りやすい場所は、屋根裏や軒下、ベランダ、屋根のある玄関先、エアコンの室外機などです。

アシナガバチの巣は自分で駆除できるの？駆除前の確認ポイント

自宅でアシナガバチの巣を見つけたら、早めの駆除が必要です。放置しておくと巣が大きくなったりハチが増えたりと危険性が増します。また、アシナガバチの幼虫をエサとするヒメスズメバチが近づくリスクもあります。自分で駆除できる条件があるので、駆除する前にハチや巣の様子を確認しましょう。

人を刺すハチは3種類！アシナガバチかどうかを判断する

人を刺すハチとして一般的に知られているのは、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの3種類です。この中で 最も危険なのはスズメバチ。 日本で一番被害が多いハチで、凶暴で毒性も強く、一匹だけでなく何匹もの集団で襲ってくる場合もあります。自宅のハチの巣が万が一スズメバチだった場合、自力での駆除は危険なので、ハチの種類を判断してください。

巣の大きさや状態と場所

スズメバチやミツバチの巣が最大で1m近くになるのに対し、 アシナガバチは最大で15cmほどです。 スズメバチの巣は球体で一か所のみ穴が開いていますが、アシナガバチの巣はシャワーヘッド型で、育房が全て露出している状態なので、簡単に見分けられます。 巣が大きすぎる場合や、閉鎖的な空間にある場合は自分で駆除することは危険です。

自力での駆除が可能な時期は6月頃まで

アシナガバチは4～5月頃に女王バチが巣を作り始めます。働きバチの数が増え、攻撃性が増すのは6～9月頃です。この時期には幼虫も羽化するため、子どもを守ろうとする働きが強まり、ハチ自身の警戒心も高まります。6月以降に自力で駆除をしようとすると、攻撃される可能性が高いので、時期にも十分に注意しましょう。

アシナガバチの巣の駆除方法

自力でアシナガバチの巣の駆除が可能だと判断したら、次はいよいよ駆除です。安全に駆除をするための準備物や方法を知っておく必要があります。

準備するもの

巣を安心して駆除するためにもっとも重要なことは、前準備です。駆除に必要な準備物は、防護服、ゴミ袋、剪定バサミ、長めの棒、殺虫剤、懐中電灯です。住んでいる自治体によっては防護服の貸し出しを行っている場合もあるので、確認してください。防護服を自分で準備するとお金がかかるので、作業着の上にカッパを着る、帽子の上からフードを被る、軍手は二重にするなど肌の露出を減らす服装を考えましょう。殺虫剤はハチ用でなくても、ゴキブリなど他の虫用でも代用可能です。多めに2～3本用意しておくとよいでしょう。懐中電灯はそのままハチの巣に当てると、光をめがけてハチが突進してくる可能性があります。懐中電灯に赤いセロハンを被せて使用してください。

駆除に適した時間帯

駆除に適した時間帯は、日没から約2時間後です。 アシナガバチなどのハチは、昼間はエサなどを求めて活動をしていますが、夕方から夜間にかけては巣に戻って休みます。日没後すぐは、一部のハチが活動をしていることもあるため危険です。日没後2時間後くらいの時間は、周囲が暗くなりハチの動きも鈍くなるため、ハチの駆除を行うおすすめの時間帯です。

駆除の流れ

巣の駆除の流れを説明します。
1.巣から2～3m離れた場所からハチの巣に向かって殺虫剤を噴射します。殺虫剤を噴射したことにハチが反応し、一斉に飛びたったり大きな羽の音がしたりしますが、噴射をやめずに、 ハチが動かなくなるまで一定時間噴射を続けましょう。
2.ハチが動かなくなったら一晩おき、翌日にハチの巣を剪定バサミなどで地面に落とします。その際に袋を広げておくと、簡単に捨てられます。動かなくなったハチでも、針が反射的に動く可能性もあるので、 駆除後すぐに触らないようにしてください。
3.ハチの巣を袋に入れ、燃えるゴミとして処分します。 アシナガバチは巣への執着心が強く、前回駆除した場所にまた戻ってくることもあります。 再度巣を作られないように、巣があった場所に最後に殺虫剤を散布しましょう。

駆除する際の注意点

自力で駆除する際には、準備は万端にしておきましょう。駆除に必要なものを揃えるときに費用もかかります。駆除が絶対に成功するとも限らず、駆除中に刺されてしまうケースも少なくありません。むやみに巣やハチに近づいたり刺激を与えたりすると、一匹だけでなく周囲のハチの刺激にもつながるので要注意です。香水や整髪剤などの匂いがハチを刺激する可能性があるので、匂いにも配慮しましょう。自力で駆除する危険性を十分に理解したうえで行ってください。

自力駆除が難しいと感じたら無理せずに業者に相談を

ハチや巣の状態から自力での駆除が難しいと感じたら、 無理せずに専門業者に相談するのがおすすめです。 巣の駆除は早めの対応が必要なので、不安に思っている些細なことでも質問し教えてもらいましょう。業者に頼むメリットは、専門の方が行うので安全に駆除してもらえる、自分自身や子どもなど家族への被害の心配がない、駆除に関わる物を準備する必要がないことです。プロにすべてお任せで、安全な方法で危険なハチの巣を駆除してもらえるのは嬉しいですね。自治体によってはハチの巣の駆除を行ってくれたり、業者を紹介してくれたりするようです。自分の住んでいる自治体情報を確認しておきましょう。

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アシナガバチの巣について理解し駆除が可能かを見極めよう

アシナガバチはスズメバチより大人しいからと安心するのは危険です。我が家にハチの巣を見つけた場合、アシナガバチの巣かどうか、自分で駆除できるのかなど、判断が必要なことは多くあります。アシナガバチの巣に関して正しい知識を得ておくことが大切です。ハチや巣の様子を冷静に観察しながら、早めに対処しましょう。

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