蚊の駆除方法は？対策についてもご紹介！

夏になると現れる蚊に対して、不快感を覚える方がたくさんいます。夏は特に川や山などが賑わう季節でもあるため、できるだけ蚊からの被害を避けたいと思うはずです。そんな時は虫よけスプレーが役に立つため、持ち歩いている方は多いのではないでしょうか。しかし、長い時間を過ごす自宅で蚊が発生した場合は、根本的な蚊の駆除を検討しなければなりません。今回は、蚊の生体や発生源、発生時期などに加え、駆除方法や侵入の予防方法をご紹介します。蚊の被害に悩まされている方、根本から解決したいという方は、ぜひ最後までご覧ください。

蚊の生態について

蚊は、普段から人間や動物の血を吸って生きているわけではなく、蜂や蝶々などと同じで、花の蜜などを吸う虫です。ではなぜ血を吸う時があるのかというと、産卵期に備えて栄養を取るためと言われています。つまり、人間や動物の血を吸うのは、蚊の中でもメスの蚊だけなのです。子孫を残すためには、花の蜜では補えないタンパク質などが必須です。蚊は、効率良く栄養素を摂取するために人間や動物の血を求めてやってきます。

蚊の種類は？

世界には、約3500種類の蚊が存在すると言われています。日本に生息する蚊は、約100種類です。とはいえ、人間や動物の血を吸う蚊は、その中でも30種類程度だと考えられています。一般的に蚊と呼ばれているのは、アカイエカやヒトスジシマカです。活動的になる時間が違うのが特徴で、夜はアカイエカ、昼はヒトスジシマカが活発になると言われています。ヤマトヤブカやチカイエカなども有名です。

蚊が発生しやすい時期は？

種類によって異なりますが、蚊は大体気温が25～30度になると活発的になります。そのため、夏になると蚊への対策を始める方が多いでしょう。しかし、活動時期と言われているのは4～11月なので、夏以外にも蚊の被害に遭う可能性は少なくないのです。特に5月や9月は油断しがちですが、被害に遭わないためにも十分に注意が必要になります。

蚊が発生しやすい環境は？

蚊が発生しやすいのは、草や低木などが生い茂っている場所や湿っている日陰です。特に幼虫の時期は水の中で生きることになるため、水が溜まりやすい場所がある場合は要注意です。水が溜まっていれば小規模でも発生源となってしまいます。卵は、産み付けられて2日ほどで孵化し、1週間程度で幼虫からサナギになります。その後は2～3日で羽化し、成虫になるのです。

蚊による被害は？

蚊は身近な存在ではあるものの、不快感やかゆみを与えてくる忌まわしい存在としても知られています。しかし、蚊は不快感やかゆみだけでなく、人体に影響を及ぼす恐ろしい存在でもありあます。そんな蚊による被害には、一体どのようなものがあるのでしょうか。ここからは、かゆみはもちろん、蚊が恐れられている病気を媒介するという特徴についてご紹介します。

かゆみ

蚊による被害といえば、やはりかゆみです。なぜ刺されるとかゆくなるかというと、血を吸う時に蚊特有の唾液を注入するからなのです。その唾液には血液凝固を押さえる働きがあるため、注入されるとアレルギー反応が起きてしまいます。蚊が血を吸おうとしている時は、叩いて防ぐのではなく弾くようにすると、唾液の注入が防げると言われています。

病気を媒介する

かゆみよりも恐ろしいとされているのは、感染症です。病原体や感染症の遺伝子を保有する蚊に刺されてしまうと、その感染症にかかってしまうのです。日本で有名なものとしては、日本脳炎やフィラリアが挙げられます。近年では、デング熱が社会問題になるなど、蚊による被害は甚大です。媒介される感染症や病原体が、蚊の種類によって異なるのも特徴です。

蚊に刺されないためには

蚊に刺されないためには、肌の露出を抑えた服装を意識するのが得策です。とはいえ、蚊は汗の匂いを目印に人間を探しているため、汗をかいてしまうと本末転倒です。汗をこまめに拭いたり、涼しい場所で体温を下げたりといった対策も必要になります。加えて虫よけスプレーを使う、草むらや湿気が多い場所には近づかないようにするなどの工夫をしてみてください。

蚊の駆除方法は？

蚊は小さい上に動きが素早いため、駆除方法に悩む方は多いです。しかし、近年では素人でも簡単に駆除できるよう、様々なアイテムが用意されています。蚊よけの代表的な蚊取り線香を始めとして、エアゾールや蒸散剤など種類は幅広いです。活動場所や自宅の作りなどに合わせて、自分好みのアイテムを使ってみてください。

蚊取り線香

蚊取り線香は虫よけとして知られていますが、実は殺虫剤としても効果を発揮します。ピレスロイド系という殺虫成分が含まれていることから、付近にいる蚊を討ち止めてくれるのです。ここで注意したいのが、蚊取り線香には蚊以外の生き物にも悪影響を与えてしまうという点です。熱帯魚や金魚を飼っている場合は、離れて使うなどの対策をしてください。

エアゾール

エアゾールタイプの殺虫剤は、効果が長持ちするのが特徴です。特に庭での作業時におすすめで、長時間蚊の被害から身を守ることができます。蚊は飛んでいる時間よりも何かに止まっている時間の方が長いと言われているため、室内で使用する場合は壁や床にも粒子が舞うように散布しましょう。壁や床に近すぎると部屋全体での効果が見られなくなるので注意が必要です。

ワンプッシュ蒸散剤

殺虫成分を部屋中に拡散してくれるのが特徴で、部屋はもちろん家具の隙間などにも入っていってくれます。短時間で効果を発揮してくれるのも魅力ですが、いくつか注意点があります。白煙が上がるため、火災と間違えられることがある点や、食べ物や食器などに煙がかからないようにしなければならないという点です。蒸散剤を使った後は、部屋に入る前の十分な換気も必須になります。

蚊の侵入を予防するための対策とは？

蚊を駆除するためのアイテムは多くありますが、根本的に侵入を防ぎたいと考えることもあるでしょう。そんな時は、身の回りの環境を改善することがとても大切になってきます。もちろん、予防のために忌避剤を塗布するという方法もありますが、根本的な解決にならないことも多いです。なるべく環境を改善していくように心がけてみてください。

網戸・防虫網

網戸・防虫網は、蚊の侵入対策としてとても有効です。一般的に使われている18メッシュという1辺1mmの網でも十分な効果を発揮します。しかし、穴が広がっていたり破れていたりする場合は、もちろん効果がないので注意してください。網戸は日差しや雨風などの外的要因を常に受けているため、劣化もしやすいです。定期的なメンテナンスを行い、蚊の侵入を防ぎましょう。

忌避剤を塗布する

忌避剤には蚊の苦手な成分がたっぷり含まれているため、塗布されている場所には近づかなくなります。忌避剤といっても、人や環境に影響がないもので作られているため、安心して塗布してください。しかし、その分殺虫効果はありません。身の回りに寄せ付けないことはできても駆除まではできないため、侵入してきた蚊には別の対応が必要になります。

草むしりや、水溜りを作らないなど環境に配慮する

先ほどもご紹介した通り、蚊は小規模の水たまりでも発生してしまうため、水溜まりを作らないようにすることも大切です。藪なども好むため、草むしりなどの対策も必要でしょう。特に見落としがちなのは、水が溜まった空き缶やジョウロ、シートに溜まった水、側溝などです。定期的に溜まった水を流すなどの小さな行動が蚊の侵入予防につながります。

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迷ったら業者に依頼しよう

対策をしても蚊による被害が収まらない場合は、業者に依頼して根本から駆除してもらうのがおすすめです。放っておくと、自分だけでなく近所の人に迷惑をかけてしまうことも少なくありません。ありとあらゆる発生源を調査し、蚊の駆除を行ってくれるのはもちろんのこと、その後の対策方法を教えてくれる業者もあります。迷った時はすぐに業者へ相談してみてください。

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