ヒメマルカツオブシムシの駆除方法は？対策についてもご紹介！

ヒメマルカツオブシムシは、デイジーやマーガレットなどの白い花、シーツなどの白っぽい洗濯物に集まることが多い虫です。とても小さい甲虫で、白と茶色のまだら模様が特徴となっています。この虫自体は私たちに大きな害を与えるわけではありません。しかし、室内に入り込んでしまうと、衣類などを食べて虫食い状態になってしまうので注意しなければいけないのです。サイズがかなり小さいので、衣類やシーツを選択した時に紛れ込んでも気が付かないことが多いです。被害を無くすためには、虫がついていないか、しっかりと確認するようにしましょう。また、駆除方法について知っておく事も重要です。

ヒメマルカツオブシムシとは？

ヒメマルカツオブシムシが好きな食べ物は鰹節です。名前の由来は、鰹節からきています。鰹節を食べてしまうだけではなく、それ以外の被害も生み出すためやっかいな虫だと考えられています。まずが、そんなヒメマルカツオブシムシがいったいどのような虫なのか、生態や種類、ライフライクルについてみていきましょう。

ヒメマルカツオブシムシの生態は？

成虫は、通常であれば1年に1回、4月下旬から5月くらいに羽化して出現します。条件によっては、1年に2回発生するケースもあります。幼虫の期間がとても長く、越冬するのも特徴の1つです。屋外では、鳩や雀などの素から発生することが多いです。幼虫は、絹や羊毛といった衣類を食べてしまいます。

カツオブシムシの種類は？

カツオブシムシは1種類だけではありません。日本国内には、ホシマメムシやオビカツオブシムシ、アカオビカツオブシムシ、ハラジロカツオブシムシ、ツモフリカツオブシムシ、フイツカツオブシムシ、チビケカツオブシムシ、シロオビカツオブシムシなど複数種存在します。ヒメアカカツオブシムシは、過去に発見されましたが根絶されました。

ヒメマルカツオブシムシのライフサイクルは？

ヒメマルカツオブシムシの卵期は、温度によって期間が変動するため、10日から30日ほどです。幼虫期は、一般的にはおよそ300日から600日以上と幅広いです。さなぎの期間も温度によって変動し、7日から19日ほどとなります。その後羽化して成虫になります。成虫の寿命は1ヶ月ほどです。卵は、20個から100個で、衣類などに産み付けます。

ヒメマルカツオブシムシによる被害は？

ヒメマルカツオブシムシが引き起こす被害は、虫食いです。ウールやシルク、毛皮などを幼虫が食べてしまうのです。化学繊維や汗などで汚れた部分を食べてしまうケースもあります。衣類だけではなく、鰹節や煮干し、ペットフード、虫の死骸を食べます。大事な衣類が虫食いの被害にあっていることに気が付いたら、幼虫が生息している可能性があると考えて良いでしょう。

ヒメマルカツオブシムシが発生しやすい時期は？

ヒメマルカツオブシムシは、5月から6月に成虫となって室内に入り込んでくるケースが多くなっています。そのくらいの季節は、ちょうどいい気候なのでガーデニングを楽しむ人も増えます。花を植えておく場合は、植物にヒメマルカツオブシムシがくっついている可能性が高いです。そしてその花を切り花にして自宅に持ち込むと、虫も一緒についてくることがあります。

ヒメマルカツオブシムシが発生しやすい環境は？

ヒメマルカツオブシムシは、15℃以上の気温で、晴れている日に活発に活動する傾向があります。午前10時から午後3時くらいの明るい時間帯が主な活動時間帯です。成虫は明るい場所を好んで動きますが、幼虫は薄暗い場所が好きです。そのため、タンスや押し入れにしまってある服やシーツに住み着いていることがあります。卵は1mm以下なので見つけるのは難しいです。

ヒメマルカツオブシムシの好物は？

幼虫は、標本や毛織物といった乾燥した動物質なものを好んで食べます。セーターのようにふわふわした衣類は特に大好物なので、虫食いの被害にあうことが多いです。成長して成虫になると、ハルジオンやマーガレットなどキク科の花についている花粉を好んで食べるようになります。また、前述したように鰹節も大好物な食べ物の1つです。

ヒメマルカツオブシムシの駆除方法は？

ヒメマルカツオブシムシが発生すると、虫食いなどの被害を受ける事になってしまいます。お気に入りの衣類が食べられてしまうとかなりショックなので、何とか駆除したいと考えるものです。しかし、どのように駆除すればいいのか分からないという人もいるでしょう。ヒメマルカツオブシムシを駆除する方法を解説していきます。

エアゾール剤を使用する

ヒメマルカツオブシムシを駆除したいのであれば、エアゾール剤の使用がおすすめです。エアゾールは、殺虫スプレーの1種です。見つけたら吹きかけることで駆除できます。エアゾール剤はホームセンターなどで購入できるので、万が一の時に備えて用意しておくと安心です。1本あれば多くの虫に対応できるタイプもあるので、どれがいいかしっかりと考えてみてください。

くん煙殺虫剤を使用する

くん煙殺虫剤を使用するのも、ヒメマルカツオブシムシの駆除に適した方法です。くん煙殺虫剤は、エアゾール剤と違って室内にまんべんなく届きます。ちょっとした隙間にも殺虫成分を含んだ煙が入り込んでいくので、より高い駆除効果が期待できる方法でもあります。ヒメマルカツオブシムシをしっかりと駆除したい場合におすすめの方法です。

アイロンや乾燥機の熱を使って駆除する

殺虫剤を使わずにヒメマルカツオブシムシを駆除する方法もあります。その方法は、アイロンや乾燥機の熱を使うという方法です。コインランドリーに設置されている乾燥機は容量が大きいため、カーペットなどもサイズが大きいものにも熱をくわえられます。ただし、選択表示を確認しておかないと縮んだり、劣化したりするので注意してください。

ヒメマルカツオブシムシ発生の対策は？

ヒメマルカツオブシムシは、サイズがかなり小さい虫なので駆除が難しいと感じてしまいます。特に卵や幼虫の段階で駆除するのは非常に難しいです。駆除するには、殺虫剤を使ったり、熱を加えたりしなければいけないので手間もかかります。その手間を省きたいと考えている人向けにヒメマルカツオブシムシの対策を最後にご紹介します。

防虫剤や防虫シートを使う

ヒメマルカツオブシムシの発生を抑えたいなら、防虫剤や防虫シートの使用がおすすめです。防虫剤は、臭いがしないピレスロイド系が周流となっています。中にはいい香りがするタイプもあるので、好みで選べます。吊り下げタイプやカバータイプ、シートタイプといった種類があるので、用途に応じて適したものを選びましょう。

部屋や衣類を清潔に保つ

部屋や衣類をできるだけ清潔に保つことも、ヒメマルカツオブシムシ対策として有効な方法です。洗濯物を外に干したらしっかりと払ってから取り込むなどの工夫をしましょう。植物（デイジーやマーガレットなどキク科のもの）を室内に持ち込みたい場合は、ヒメマルカツオブシムシが付着していないかしっかりと確認してください。

乾物は密閉して保存する

ヒメマルカツオブシムシは、乾物を好んで食べる虫です。そのため、乾物を保存する際はしっかりと密閉するようにしてください。この虫はかじる力もかなり強いので、ビニール袋や紙袋に入れてしまうのはおすすめしません。タッパーや瓶など、しっかりとフタをして密閉できるような容器に入れて保存しておくようにしましょう。

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迷ったら業者に依頼しよう

ヒメマルカツオブシムシは、きちんと対策をすれば対処できます。また、発生した場合も適切な駆除方法を取り入れれば、被害を最小限に抑えられます。しかし、虫の駆除に対して抵抗感を覚えてしまう人もいるものです。そのような場合は、害虫駆除を行っている業者に依頼するのがおすすめです。自力での駆除が難しい場合は、業者に相談してみてください。

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