事故物件は特殊清掃業者に依頼するべき?理由と選び方を解説

事故物件を所有している、または関わっている人々の中には、清掃の過程や費用、プロの特殊清掃業者の選び方を理解したいと思っている方もいるでしょう。 事故物件となった場合、特殊清掃業者に原状回復を依頼しなければなりません。 この記事では、事故物件の定義から特殊清掃の重要性について解説しています。特殊清掃業者の選び方も解説しているので、参考にしてください。

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そもそも事故物件とは?

事故物件とは、 一般的に死亡事故や犯罪が発生した物件 のことを指します。これらの出来事が起こったことにより、物件には心理的瑕疵があると考えられ、住む人が心地よく過ごすことが難しいと考えられるため、特別な扱いがされることが多いです。

日本の不動産業界では、事故物件の情報は開示義務があるため、賃貸や売買の際には、その物件が事故物件であるかどうかを知ることができます。

事故物件と特殊物件の違い

事故物件と似て非なるものに「特殊物件」という言葉があります。特殊物件は、 事故物件とは異なり、物件自体に何らかの特殊な特性や条件がある物件を指します。

例えば、建築基準法などの法律によって特別な制限がかかっている物件や、土地自体に何らかの歴史的背景や特性がある物件などが特殊物件の範疇に入ります。

また、特殊物件には、物件の位置や構造、隣接している物件との関係といった、一般的な物件とは異なる要因が関与することが多いです。

事故物件の清掃は特殊清掃業者に任せる理由

事故物件の清掃を特殊清掃業者に任せる理由を4つ紹介します。

  1. 普通のクリーニングでは取り除けないため
  2. 感染症罹患のリスクがあるため
  3. 近隣住民に迷惑をかけないため

普通のクリーニングでは取り除けないため

普通のクリーニングでは、部屋に染み付いた遺体の腐敗臭や染み込んだ体液、血液を消すことはできません。特殊清掃では、 特殊な作業手順と特殊な薬剤を用いて、遺体の腐敗による部屋の損傷を綺麗に取り除きます。

強い臭いや遺体の痕跡を完全に消すことが求められる特殊清掃には、専門的な知識と技術を備えたプロの業者でなければ対応できません。

感染症罹患のリスクがあるため

孤独死の現場というのは、不衛生で危険な状態です。

部屋全体に菌が繁殖しており感染症のリスクもあるため、 準備をせずにご遺族が部屋に入れば、それだけで病気になってしまいかねません。

そのため、その辺りの対策もしっかり取れる専門の作業員による対応が必要なのです。

近隣住民に迷惑をかけないため

事故物件の清掃作業が行われると、 不快な臭いや異音が発生する 可能性があります。また、清掃作業を行うことで、事故物件の存在が周囲に知られるリスクも考えられます。

特殊清掃業者は、近隣住民に迷惑をかけないための方法や技術を熟知しています。例えば、清掃作業中の臭いを最小限に抑えるための専用の機材や薬品を使用することや、 作業時の騒音を低減するための対策 をとることができます。

さらに、特殊清掃業者は、事故物件の情報が外部に漏れないように注意深く作業を行います。これにより、近隣住民のプライバシーや安心感を保つことができるのです。

事故物件における特殊清掃の流れ

ここでは、事故物件における特殊清掃作業が完了するまでの流れについて紹介します。

警察による検死と現場検証

特殊清掃は、清掃する状況が特殊であるだけでなく、手順や方法も通常のクリーニング作業とは異なり、さまざまな工程が挟まれて進められます。

孤独死のように誰にも看取られずに亡くなった場合、 警察による検死と現場検証が必要 です。孤独死では自殺や人に殺された可能性もあるため、まずは警察が介入して死因を特定する必要があります。

検死が完了し、遺体が警察から引き渡されるまで、部屋への立ち入りすら許されません。

業者への問い合わせから契約

特殊清掃は自分では対処できない作業であるため、業者に任せるのが一般的です。警察から部屋の立ち入り許可が出たら、なるべく 早めに特殊清掃業者に連絡 をし、立ち入り許可が出た旨も添えましょう。

立ち入り許可が出たら、業者による現地調査も可能なので、調査と見積もりも同時に依頼しておきます。見積もりに納得がいったら、正式に契約して作業日を決めましょう。

消毒剤の噴霧による消毒作業

まずは、作業前に消毒剤を部屋全体に噴霧します。具体的には、部屋全体の消毒と消臭を「二酸化塩素」を使って一手に行います。

二酸化塩素は強い酸化力を持つ「ラジカル」 の一種で、強力な消毒効果(ウイルス除去・除菌・消臭・抗カビなど)を持つほか、強い消臭効果も期待できます。

遺体の腐敗により繁殖した菌を殺したり、強い腐敗臭を抑制するには、通常の消臭剤では対処できないためです。

遺品整理もしくは撤去

特殊清掃現場では、残されている遺品にも影響が出てしまうため、 早い段階で遺品整理もしくは遺品の一時撤去を実施しておきます。 そのまま残すと、遺品にも体液や腐敗臭が染み付く恐れがあります。

遺品整理をその場で迅速に実施する場合もあれば、とりあえず使用に耐えそうな遺品だけでも一時的に撤去・移動しておき、後でご遺族が遺品整理をするという場合もあります。

強力な薬剤などを使用した特殊清掃作業

特殊清掃では、まず腐敗臭の原因となっている 遺体や体液・血液などの汚物を撤去する ところから作業が始まります。同時に、遺体や腐敗臭に引き寄せられた害虫などの駆除も徹底して行う必要があるでしょう。

こうした汚物をできる範囲で拭き取りや除去したのち、床などに染み込んだ分は特殊な薬剤を使用して取り除けるだけ取り除きます。どうしても取り除けない場合は、床材の一部や壁など汚損箇所の解体や修繕が必要になる場合も出てくるのが実情です。

オゾン消臭脱臭作業

特殊清掃における大きな特徴は、「オゾン燻蒸」と呼ばれる作業です。オゾン燻蒸は、壁や天井にまで染み付いた強い腐敗臭などを、徹底的に取り除くために行われる作業です。オゾンには ウイルスの不活性化や除菌の効果があり、通常の消臭剤と比べて非常に強力な消臭効果 も期待できます。

オゾン燻蒸によって、部屋中の腐敗臭を数日で取り除くことができます。

作業完了確認と引き渡し

特殊清掃作業が完了したら、依頼主立会いのもとで状況を確認します。 痕跡が綺麗に取り除かれているか、遺体の腐敗臭が残っていないか を確認します。その場で不安な点があれば、できる限り解消します。納得がいった時点で作業は完了です。

作業の料金は作業完了後に清算することが多く、現金や振り込みなど指定の支払い方法で支払いを行います。

事故物件で特殊清掃業者が対応してくれる内容

特殊清掃業者は、事故物件の清掃を専門に行うプロフェッショナルな業者であり、さまざまな困難な状況でも適切な方法で清掃を行います。

どういった作業をしてくれるのか紹介します。

  1. 汚物や廃棄物の清掃
  2. 染み付いた消臭作業
  3. 害虫処理
  4. お祓いをしてくれる業者もある

汚物や廃棄物の清掃

特殊清掃業者は、汚物や廃棄物の清掃に際して、専用の器具や薬品を使用して安全かつ効果的に清掃を行います。例えば、 血液や体液の清掃では、感染症のリスクを考慮して防護服を着用しながら、専用の薬品で汚れを除去 します。

また、遺留品や廃棄物に関しても、適切な方法で処分を行い、物件を再び使用可能な状態に戻します。

染み付いた消臭作業

特殊清掃業者は、 染み付いた臭いを取り去るための高度な技術と知識 を持っています。まず、臭いの原因となっている物質を正確に特定します。これは、適切な消臭剤や方法を選択するための重要なステップとなります。一般的には、専用の消臭剤を使用して染み込んだ臭いを中和させる方法が採られます。

次に、床や壁などの表面だけでなく、隙間や裏側にも臭いが染み込んでいる可能性が考慮されます。このような場合、高圧洗浄や特殊な機器を使用して、隅々まで徹底的に消臭作業を行います。また、 染み込んだ臭いを完全に取り去るためには、数回の施工が必要 な場合もあります。

害虫処理

事故物件では、放置された状態の場合や適切な管理がなされなかったことから、害虫の発生や繁殖が見られることがしばしばあります。

特殊清掃業者は、害虫の種類や数、生息場所に応じて、最も効果的な駆除方法を選択し、処理を進めていきます。

多くの場合、 化学薬品を使用した殺虫剤の散布 が行われますが、物件の状況や害虫の種類によっては、熱処理やフモゲーションと呼ばれるガス処理を用いることもあるでしょう。害虫の卵や幼虫も同時に駆除することで、再発のリスクを低減させることが重要です。

お祓いをしてくれる業者もある

事故物件に関しては、物理的な清掃や害虫駆除だけでなく、心理的な不安や恐怖感が伴うことも少なくありません。

事故物件の特殊清掃業者の中には、このような心理的な要求に応えて、 お祓いや浄化のサービスを提供している ところもあります。

お祓いは、神社や寺院で行われることが一般的ですが、事故物件においては、その場所で直接、神職や僧侶による祈祷やお祓いが行われることが多いです。

これにより、その場所の不浄や負のエネルギーを払い、新たな住人が安心して生活できる空間を提供することを目的としています。

事故物件の特殊清掃にかかる費用の内訳と相場

2022年に日本少額短期保険協会が行なった調査の第7回孤独死現状レポートによれば、 特殊清掃及び関連費用の合計(平均値)は92万4,000円 です。

これはあくまでも平均額であり、現場の状況や発見までの日数に応じて金額は大きく変動する点に注意が必要です。なお、最大損害額は百数十万円から数百万円にのぼります。

参照: 第7回孤独死現状レポート

事故物件の特殊清掃業者の選び方

事故物件の特殊清掃は、素人が自分で行うのは非常に難しいので、専門の業者に依頼することがほとんどです。業者によって質に差があるため選び方が重要になるでしょう。ここでは、特殊清掃業者の選び方のポイントを解説します。

専門資格を持っている業者を選ぶ

特殊清掃業を行う上では必ずしも資格は必要ありませんが、専門知識や技術が高いレベルで求められるので、専門資格を持つ業者を選ぶことで、その知識や技術の確かさを担保できます。

特殊清掃に関する専門資格には、 民間資格である「事件現場特殊清掃士」をはじめ、「清掃作業監督者」「防除作業監督者」「脱臭マイスター」などの資格 があります。とりわけ、消臭と防除に特化した資格を持つ業者を選ぶのがおすすめです。

完全消臭保証のある業者を選ぶ

特殊清掃では汚染物の除去や体液の除去も大切ですが、実際に最も重要なのは「消臭」の作業です。

臭いは周囲に拡散しやすいため、依頼主としては臭いを完全に消すことを望んでいます。技術があれば死臭のような強烈な臭いであっても消すことが可能となっています。

つまり、 完全消臭保証のある業者ということは、「確実に臭いが消せる」という自信がある業者 ということで、高い施工品質が期待できるのです。

分割支払いに対応している業者を選ぶ

特殊清掃には高額な費用がかかることが多いため、遺族に支払い能力がない場合もあります。こうした場合に備えて、 クレジットカード会社と提携したり、分割払い制度を独自に設けたりして、即金以外の方法でも支払えるように制度を整えている業者も多い です。

故人にも預貯金がなく、特殊清掃費用がどうしても捻出できそうにない場合には、分割払い制度に対応している業者を選んで、交渉してみることをおすすめします。ただし、分割払いを行うには所定の審査がある点は要注意です。

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【全国対応】ライフリセット

ライフリセットは、全国で遺品整理・生前整理・特殊清掃の業務を展開している業者。1,000以上の拠点を設けており、年間で3,000件以上の案件を手がけています。早ければ即日の対応が可能なのもうれしいポイント。整理業務のほかに、遺品の処分・買取、遺品の供養なども請け負っています。見積もりは無料。出張料金もかからないので、気軽に相談できます。

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まとめ

事故物件と特殊清掃の関係性や特殊清掃の必要性について解説しました。事故物件と特殊清掃は、孤独死という現代社会の問題と強く結びついています。特殊清掃は必要な場面があるものの、対応する必要がないに越したことはありません。

可能な限り孤独死を避けることで、特殊清掃のリスクを大きく減らすことができるはずです。

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