【AHDとは】低コスト高画質の防犯・監視カメラシステム【規格比較】

AHDとは「Analog High Definition」の略称で、アナログ規格の監視・防犯カメラシステムです。アナログ回線を利用し、高画質な映像で撮影・録画が可能。高い画素数のAHDカメラでは、デジタルズーム時にノイズ面積の少ない画像の確認もできます。データをデジタルからアナログ変換して伝送するため、アナログカメラと同様に扱えるだけでなく、同軸ケーブルの使用で、導入が安価なことも特徴です。

そこで今回は、低コスト・高画質の防犯・監視カメラ、AHDシステムについて、規格比較と合わせて解説します。

既存のアナログカメラのインフラをそのまま利用できるため、マンションなどの防犯カメラのリプレイスにも適しています。また、さまざまな規格の監視・防犯カメラの中でも商品ラインアップが多く、AHD対応の液晶テレビ、モニター型レコーダーなど、周辺機器も豊富ですよ。

本ページではプロモーションが含まれます
当サイトでは商品やサービス(以下、商品等)の掲載にあたり、 ページタイトルに規定された条件に合致することを前提として、当社編集部の責任において商品等を選定しおすすめアイテムとして紹介しています。

同一ページ内に掲載される各商品等は、費用や内容量、使いやすさ等、異なる観点から評価しており、ページタイトル上で「ランキング」であることを明示している場合を除き、掲載の順番は各商品間のランク付けや優劣評価を表現するものではありません。

なお当サイトではユーザーのみなさまに無料コンテンツを提供する目的で、Amazonアソシエイト他、複数のアフィリエイト・プログラムに参加し、商品等の紹介を通じた手数料の支払いを受けています。掲載の順番には商品等の提供会社やECサイトにより支払われる報酬も考慮されています。

AHDとは?防犯カメラ規格

AHD(Analog High Definition)とは、アナログ規格でハイビジョン画質で撮影・録画できる映像システムです。映像を手軽にHD・フルHDに画質化できる防犯カメラ規格のひとつです。アナログカメラシステムで使用していた配線ケーブルをそのまま利用できるので、リプレイスにかかる費用を抑えられます。また、新規で導入する際も、アナログ防犯カメラと同程度の費用で抑えられます。AHDカメラシステムは、アナログ規格のメリットを活かした、新しいタイプの防犯・監視カメラシステムです。

AHD防犯カメラシステムのメリット

AHDカメラシステムは、コストを抑えて導入し、防犯カメラの映像を高画質で撮影したい方におすすめです。
・既存のアナログカメラの配線ケーブルを利用でき、長期配線も可能
・コストを抑えてHD画質・フルHD画質で撮影できる防犯カメラや監視カメラを導入可能
・ADHカメラシステムのラインアップが豊富
AHDは現在、3タイプに分かれており、HD画質のAHD1.0:130万画素、フルHD画質のAHD2.0:200万画素、フルHD画質以上はAHD3.0:400~500万画素、と画素数別でラインアップされています。HD画質以上の高解像度に対応したカメラ規格の中でも、高画質のカメラシステムをアナログカメラと同程度の費用で導入できるのが特徴。映像伝送もデジタル伝送からアナログに変換するので、アナログカメラの配線ケーブルをそのまま使用できます。

AHD防犯カメラシステムのデメリット

・互換性に注意
・ノイズ影響
AHDカメラと同様のハイビジョンのHD-CVIカメラ/HD-TVIカメラは、規格が異なります。このような異なる規格のカメラやレコーダーは、あわせて使用できません。また同じ規格でも、対応している解像度が異なる場合は映像表示できません。レコーダーの解像度が低い場合、カメラ側の解像度を変更できるモデルでであれば、解像度を下げて映像表示します。また、AHDカメラの映像伝送は、デジタルからアナログに映像信号を変換するため、アナログカメラのようにノイズが発生する可能性があります。

AHDカメラ・レコーダータイプ

前項でも記載したように、防犯カメラや監視カメラ、レコーダーなどを接続する場合は、同規格で同程度の解像度でなければなりません。AHDカメラの規格は画素数により、AHD2.0・AHD2.0・AHD3.0があり、レコーダーはAHDカメラの解像度に対応するものをあわせましょう。AHカメラは、室内用・屋外用、ドーム型など、レコーダーは、壁掛けタイプ・横置きタイプなど、設置場所にあわせて選びましょう。

防犯・監視カメラシステムの規格比較

映像技術のHD・フルHD画質化が標準化し、さらに高精細な画質化が進んでいます。さらに液晶テレビの進化とともに、防犯カメラ・監視カメラも映像の高画質化が加速。比例して防犯カメラ・監視カメラの規格も、AHD以外にさまざまな種類の規格が存在します。セキュリティを強化するため、防犯カメラ・監視カメラの新規導入やリプレイスの検討においても、予算や設置場所にあわせたカメラ規格の選択が可能です。

1)アナログカメラのメリット・デメリット

防犯カメラ・監視カメラの先駈けとも言える、一般的なカメラシステムです。
【メリット】長年の実績から用途にあわせた商品のラインアップが多く、導入コストも安く抑えられます。同軸ケーブルが使用でき、さまざまな機器との高い互換性がポイント。映像伝送距離も200~500mほどの長距離配線が可能です。
【デメリット】解像度が30~50万画素と低く、HDやフルHD画質時代の現在に比べ、画質が粗く見劣りします。また、映像伝送がアナログ伝送のためノイズが発生しやすく、画質に影響を受けやすくなっています。

2)HD-SDIカメラのメリット・デメリット

HD-SDI(High Definition Serial Digital Interface)は、放送業界で使用される信号規格です。
【メリット】標準画質がフルHDであり、映像伝送がデジタル伝送なのでノイズの影響が少なく、高画質な映像が可能です。また、非圧縮でフルHD映像を伝送するので、高精細な映像撮影が可能。放送業界では主流の規格です。
【デメリット】機器の代金が高く、かなりの導入コストがかかります。また、アナログカメラに比べ、配線距離が最大100m程と短い点も注意です。

3)HDCVI防犯カメラのメリット・デメリット

HDCVI(High Definition Composite Video Interface)は、中国のメーカーで開発された、同軸ケーブルでフルHD画質が実現可能な規格です。
【メリット】標準画質がフルHD、200万画素以上の高画質カメラがラインアップされており、映像伝送はアナログ伝送を採用しているので、アナログカメラと同じように扱えます。圧縮率の違いから同規格のカメラを比較すると、最も高画質で撮影できるのはHDCVIカメラです。
【デメリット】フルHD映像をデジタル伝送からアナログ伝送に変換するので、画質が劣化しやすく、外部からのノイズを受ける可能性があります。また、開発メーカーの規制が厳しいため、商品ラインアップも少なくなっています。

4)HD-TVI防犯カメラのメリット・デメリット

HD-TVI(High Definition Transport Video Interface)は、アメリカで開発された新しい防犯カメラの規格です。
【メリット】標準画質がフルHDで、200万画素以上の高品質なカメラがラインアップされています。映像伝送はアナログ伝送のため、アナログカメラと同様に扱えるほか、同軸ケーブルを使用すれば長距離配線も可能です。同規格を比較すると画質はHD-TVIが良く、コストはAHDカメラの方が抑えられます。
【デメリット】メリットでもあったアナログ伝送は、ノイズを発生するため、映像に影響を受けやすくなります。また、商品ラインアップも国内では少なく、選択肢が限られます。

5)EX-SDI防犯カメラのメリット・デメリット

EX-SDI(Extended-Serial Digital Interface)は、韓国で開発されたHD-SDIを進化させたビデオ信号伝送規格です。
【メリット】HD-SDIのように標準画質がフルHD、200万画素以上の画素数で、高画質・高精細な撮影でき、配線もHD-SDIの100mに対して最大350mと長距離配線を可能にしました。映像伝送はデジタル伝送を採用しているので、ノイズ耐性もあります。
【デメリット】EX-SDI映像信号を受信できる機器が、受信側で必要です。HD-SDI / EX-SDI混用のモデルもありますが、HD-SDI規格との互換性がないため、汎用性が低く、また、導入コストも高くなります。

6)IPカメラ(ネットワークカメラ)のメリット・デメリット※規格外

IPアドレスをカメラ本体に持つ「IPカメラ」「ネットワークカメラ」は、Webサーバーをカメラ本体に内蔵しています。
【メリット】映像確認をパソコンでするため、解像度の高いモニターのラインアップが豊富です。また、アプリケーションを利用し、さまざまな機能(検知機能、顔認識など)の用途を拡張できます。HUBやLANケーブルを使用すれば増設も簡単です。
【デメリット】導入コストや維持費はかかり、全体的に費用がかかります。ネットワークを利用して映像転送を行うため、ネットワーク関連の知識も必要です。ネットワーク構築が適正に行われていないと、遅延や録画の欠損など、トラブルが起きやすくなります。

【まとめ】低コスト・高画質ならAHDカメラ|既存アナログカメラとのリプレイスも簡単

昨今は4Kや8Kなど、さまざまな業界で映像の高画質化が進み、その広がりは防犯カメラ・監視カメラなどのセキュリティ業界にも及んでいます。防犯カメラの画質もフルHDが標準化され、複数の規格で提供されています。AHDカメラは、高画質な映像でありながら、アナログカメラの配線をそのまま利用できるため、マンションやビルでの防犯カメラをリプレイスする際に便利です。他規格の防犯カメラに比べ、商品ラインアップも多いので、高画質な防犯カメラの導入やリプレイスを、低コストに抑えたい方には最適解な防犯カメラです。

防犯カメラ設置に関連する記事

コスメ・スキンケア、健康食品・サプリメント、ヘアケア、ダイエット、脱毛など、あらゆる切り口から自分らしい便利な暮らしをサポートします。「めったに起こらない」が起きた時、解決のヒントがここにある。

運営会社