ネズミを駆除する際に問題となるのが、死骸の回収です。ニオイや衛生環境の悪化を防ぐために回収しなければなりませんが、駆除グッズによってはネズミの死骸を探して回収する必要があります。この記事では、駆除と回収が同時に行える捕獲・駆除グッズを紹介します。駆除グッズの有効性を高めたり捕獲率を上げたりするポイントも解説するため、最短で確実な駆除を行うためのひとつの参考にしてください。
捕獲グッズはネズミをおびき寄せて使用するのではなく、ネズミの通り道に設置して罠にかかるのを待つものです。罠にかかりやすくするため、壁に沿って移動するネズミの習性を利用し、壁際や部屋の隅に捕獲グッズを設置するようにします。捕獲グッズのなかでも粘着シートは、壁や隅との隙間が生じやすいため、ネズミが避けて歩けないように注意して設置しましょう。
同じ場所を繰り返し通る習性をもつネズミは、ラットサインと呼ばれる痕跡を残します。たとえば、糞尿やかじった跡、体の汚れによる壁の黒ずみが代表的なラットサインです。ネズミのよく通る場所に捕獲グッズを設置することで、捕獲率を上げることができます。 注意すべきは、ラットサインを除去しないことです。自分たちのニオイや痕跡であるラットサインがなくなると、ネズミはより強い警戒心を持ってしまい捕獲グッズにかからなくなるため、除去せずに設置してください。
ネズミは警戒心が強い生き物であるため、見慣れないものには近付きません。ネズミが捕獲グッズに入っていなかったとしても、設置後1週間はそのままの状態で置いておくようにして、ネズミの警戒心を緩ませる必要があります。捕獲グッズは、根気よく待つことも大切です。
ネズミを実際によく見る場所や壁際、隅などに餌を設置してください。適当に置いても捕獲できる確率は低いです。
ネズミは足に油分や水分が付着していることが多々あります。捕獲用の粘着シートでも油分、水分がついていると十分に効果が発揮できなくなることがあるので粘着シートの周りに新聞紙などを置いておくと良いです。
殺鼠剤を併用することによって、ネズミが粘着シート周辺に集まりやすくなります。警戒心も解きやすくなるので、相乗効果を得やすくなります。
ネズミは非常に警戒心が強いため、仲間のネズミが行って帰ってこなかった場所に行くことが減ります。なので、一匹ネズミを捕獲できたら定期的に設置場所を変えると良いです。
ネズミの姿を見たくない場合は、平面タイプではなく屋根付きのハウスタイプがおすすめです。いずれのタイプも、粘着部の面積が広いものや、ネズミの体についた水分や油分汚れによって粘着部が弱まらないものを選ぶことをおすすめします。
捕獲グッズを選ぶ際は、外部が見えない構造の捕獲器を選ぶとよいです。捕獲されたネズミは外部が見えてしまうと、鳴いて助けを呼んだり仲間に危険を知らせたりするので、ほかのネズミが捕獲器に入らない可能性が高くなるといえます。外部が見えない構造でありながら、捕獲状況の確認が可能な窓がついていれば使いやすいでしょう。
近年、スーパーラットと呼ばれる殺鼠剤に強いネズミが増加しています。殺鼠剤を使用する際は、どんなネズミでも弱らすことができる、リン化亜鉛が配合されている殺鼠剤を選ぶとよいです。
可能であれば粉末タイプではなく、吸い込む恐れのない固形タイプの殺鼠剤を使用することをおすすめします。粉末タイプの殺鼠剤は、ネズミの好物を混ぜて食いつきを良くさせる工夫が施しやすいですが、手に付着したり吸い込んだりと危険が伴うと考えられるため、十分注意して使用するようにしましょう。
ワルファリンを使ってネズミを退治する場合は、説明書をしっかり守ることが大切です。ワルファリンの有効成分は、3~5日間与え続けることで効果を発揮するように設計されています。つまり、ネズミが食べなくなるまで、餌に殺鼠剤を追加し続けなければなりません。通常、ワーファリンの効果が出るまで3~5日かかるので、気長に待ちましょう。
ジフェチアロールという有効成分を含んでいます。ワルファリンでは効かないスーパーラットと呼ばれるクマネズミにも効果を発揮し、かつ連続して食べさせること無く、ネズミが一度食べるだけで効果を発揮します。効果が現れるまでに3日~1週間程度を要します。
年間100万枚以上販売されている、プロ仕様のネズミ捕獲用粘着シートです。ネズミ駆除業者が使用する特殊粘着剤が波状に塗布されているため、逃れようとする度に粘着剤がネズミに絡んでいき逃しにくくします。飲食店の厨房にも使用できるほどに水と油に強く、繰り返し使用可能な耐久性も持ち合わせているネズミ捕獲グッズです。ほかの駆除グッズとの併用もおすすめします。
ネズミの姿を見ることなく、捕獲から処分を行いたい人にもおすすめできる、繰り返し使用可能なネズミ捕獲器です。ワンタッチで簡単に設置できるうえ、エサや薬剤をセットする必要もなく手軽に使用できます。特筆すべきは、外部の見えないトンネル型の構造です。ネズミの習性を利用して作られており、一度に複数のネズミを捕獲・駆除することができます。
1口食べるだけで死に至るほど強力な殺鼠成分が配合されている、トレー式の殺鼠剤です。毒エサがむきだしになっているため、ネズミの被害にあった食べ物やネズミの好物を混ぜたり、ごま油を数滴ふりかけてニオイを強くしたりして、食いつきを良くする工夫が施せます。設置場所の移動や除去が簡単に行えることから、毒エサの減り具合を確認しながらよりよい設置場所を探っていくことも可能です。
投げ入れることで手の届かない場所にも設置できる高い利便性と、スーパーラットと呼ばれる殺鼠剤に強いネズミにも効く効果を持ち合わせた、小袋タイプの殺鼠剤です。数日かけて体が弱っていくため、ほかのネズミに警戒される可能性が低くなるだけでなく、貯食性と呼ばれる、エサを巣に持ち帰る習性による連鎖的な駆除も期待できます。
ネズミの生態を種類別で見る
殺鼠剤の効果の上げ方毒餌をそのまま使用するのも良いですが、ネズミが警戒して食べてくれないことがあります。そんな時にネズミが餌を食べてくれるような方法をここではご紹介します。
【ネズミ】駆除はしたいが死体は見たくない
しっかり駆除したいけれど、死骸は見たくないという方には、殺鼠剤が最適です。ただし、遅効性の薬剤なので、食べてすぐ効くわけではありません。徐々に効くタイプなので、仲間に警戒心を与えず、殺鼠剤と悟られずに食べさせることができるため仲間も効果的に駆除できます。
【ネズミ】しっかり駆除してネズミも回収したい
ネズミを駆除する際に問題となるのが、死骸の回収です。ニオイや衛生環境の悪化を防ぐために回収しなければなりませんが、駆除グッズによってはネズミの死骸を探して回収する必要があります。この記事では、駆除と回収が同時に行える捕獲・駆除グッズを紹介します。駆除グッズの有効性を高めたり捕獲率を上げたりするポイントも解説するため、最短で確実な駆除を行うためのひとつの参考にしてください。
【ネズミ】殺鼠剤の効果の上げ方
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ネズミの侵入口の見つけ方(ラットサイン)
ネズミは、エサを探したり天敵から身を守って安全に暮らしたりするために、人間の生活空間に侵入します。繁殖する場所としても適しているため、ネズミに侵入されると継続的に被害を受け続けるともいえるのです。この記事では、ネズミによる被害を防止するために、侵入口になりやすい場所や侵入口の探し方を解説します。侵入経路を塞いだり、罠を設置する場所を決めたりするための参考にしてください。
ネズミ駆除の方法とコツ
ネズミは強い警戒心と高い知能を持つ生き物であるため、駆除グッズを考えなしに設置しただけでは成果がでないことも多いです。日が経つごとにネズミによる被害は深刻化していくため、1日でも早く確かな駆除を行う必要があります。この記事では、上手くネズミを駆除する方法やコツを紹介しますので、スピーディーで確実な駆除を行うためのひとつの参考にしてください。
ネズミが住みにくい環境の作り方
ネズミは、安全に繁殖できる場所やエサを求めて人間の生活空間に侵入し、自ら出ていくことはしません。駆除にかかる費用や手間を削減したりネズミによる被害を防止したりするためには、もとよりネズミが住みにくい環境を作るとよいといえるのです。今回は、ネズミが住みにくい環境を作るためのポイントを中心に、ネズミを近寄らせないグッズである忌避剤の特徴やおすすめの使い方を解説します。