FXのレバレッジとは? 初心者におすすめの設定やリスクを解説!
更新日: 2024年12月2日
FX(外国為替証拠金取引)をする際に、レバレッジを設定すれば、担保として預けた自分の証拠金の何倍もの金額の取引を行えます。レバレッジとは、てこの原理という意味です。てこを使うことで、小さな力でも大きなものを動かせます。このレバレッジ効果は、FXにあって外貨預金にはない最大のメリットです。レバレッジ効果を利用せずに取引することも可能ですが、利用することで効率よく資金を増やしていくことが可能です。ただし、レバレッジをかければかけるほど、リターンだけではなく、リスクも上がっていきます。時には自分が預け入れた証拠金以上の損失額が発生してしまうこともあります。
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レバレッジとはなにか
「レバレッジ」とはテコの力やテコの作用を意味し、その言葉のように元手の金額に倍率をかけて、それ以上の額の取引を行う方法のことです。もしもあなたの手元に10万円の資金しかなかったとします。外貨預金であれば、もちろんその10万円分の取引しか行えませんが、FXではレバレッジをかけることによって、その何倍もの金額の取引を行えます。たとえばレバレッジを10倍にすれば、10万円の資金で100万円分の取引ができます。ドルと円の通貨ペアを取引するとして、仮に1ドル100円の時にあなたが買いで10万円分のポジション(つまり1000ドル)を持っていて、やがて為替相場で円安が進んで105円になったとします。もしレバレッジを効かさずに決済を行えば、1ドルあたり5円の為替差益が発生するので5000円の利益が生まれます。しかしレバレッジを10倍に設定していれば、同じ元手でもその10倍の5万円もの利益が発生することになるのです。
レバレッジには証拠金が必要!
FXの取引の際に担保にする資金のことを証拠金と呼びます。たとえばレバレッジが25倍のときであれば、必要証拠金として取引したい金額の4%の資金を証拠金として入金する必要があります。もしも100万円分のポジションを持ちたいのであれば、4万円だけが必要証拠金となります。ですが、ここで注意しておきたいのは、取引が意図している方向と少しでも反対方向に動いたらその時点で即座に証拠金が不足してしまう可能性があるということです。なので、レバレッジをかける際は、多めに証拠金を入金しておくことが必要になります。
レバレッジを利用することで効率よく稼げる
FXの魅力はレバレッジ効果を使って、少ない元手で多くの金額を動かせるところにあります。100万円分のポジションを持っている人が1万円の利益を上げたとすれば元本に対して1%の利益ですが、25倍のレバレッジを効かせた4万円の人が同じ利益を上げたとすれば元本に対してなんと25%もの利益になります。価格変動に対する利益率が大きく変わってきます。このように、レバレッジを有効に活用することで効率よく稼げるのです。
最大何倍までかけられる?
日本国内のFX取引所では、金融庁の規制によりかけられるレバレッジ効果は2011年8月から最大25倍までと決まっています。これはFXの業者による証拠金の流用などが発生したことにより、顧客保護や過当投機を防ぐための措置です。海外のFX会社では高レバレッジをかけられる口座もありますが、言葉の壁などもあるため慣れていない人が容易に手をだすことはおすすめできません。
レバレッジをかけるリスクは?
資金を効率よく増やしていけるのがレバレッジをかける利点ですが反対にリスクは存在しないのでしょうか。少ない資金で高いレバレッジをかけて取引をした場合、利益も多くなりますが損失も同じだけ多くなります。FXでは元本が保証されていないため、あくまでも自己責任で取引を行う必要があります。生活資金ではなく、余裕資金を使って取引を行うようにしましょう。
ポジションの持ちすぎは危険!
ポジション(建玉)とは、外貨を買っている(ロングポジション)、あるいは売っている(ショートポジション)状態のことです。取引を決済すると、ポジションを手放したことになります。たとえばロングポジションなら、安いところで買って高いところで売ることで差益を獲得できますが、買ったところから反対に低く下がってしまうこともあります。このとき、ポジションを多く持っていればいるほど、損失も大きく膨らみます。ポジションを持つか持たないかも大事な駆け引きですので、相場を見極めることが大切です。ポジションは運用できる金額の何%までにするなど自分の中で運用ルールを決めるとポジションを持ちすぎることが少なくなります。
強制ロスカットって?
FXでは、持っているポジションに対して相場が反対の動き方をした場合、投資家が多額の損失を抱えることを防止するための安全装置として「ロスカット」が設けられています。ロスカットとは証拠金維持率以上の損失が出た時点で取引を強制終了させる機能です。追加証拠金を入れることでロスカットを避けることもできますが、引き続き相場が同じ方向に継続した場合にはさらに追加の証拠金を入金しなくてはいけません。これが繰り返されれば、莫大な損失をこうむる可能性もあります。レバレッジの倍率が高くなるほど変動額が大きくなるため、ロスカットのリスクが上がります。何故なら、動かしている金額に対しての証拠金が少ないため少しの変動で証拠金を切ってしまう場合があるためです。あまり高い倍率をかけると損失のリスクが上がってしまうということは理解しておきましょう。またFX会社や倍率によってロストカット率が違います。あらかじめロストカット率を確認をしておき、下回らないように注意しましょう。またアラートを設定できる場合があるので設定をしておくと予期せぬロストカットを防ぐことができます。
証拠金維持率の計算方法
為替が変動することで、持っているポジションに対して決済されていない損益が発生します。これを含み損、含み益といいます。この未確定の損益と取引口座にある残高を合わせた金額が、有効証拠金と呼ばれます。また、ポジションの金額をかけているレバレッジの倍数で割った金額を必要証拠金といいます。仮に100万円分のポジションに対して25倍のレバレッジをかけているのであれば、4万円が必要証拠金です。この有効証拠金を必要証拠金で割って100をかけた数が証拠金維持率です。
・有効証拠金総額÷必要証拠金×100=証拠金維持率(%)
各FX取引所によって決められた証拠金維持率を割り込んでしまうと、ポジションが強制的にロスカットされてしまうので、余剰証拠金を残しておくことが必要です。余剰証拠金は、ポジションごとのすべての必要証拠金の合計を有効証拠金から引いた額です。
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レバレッジの2種類のかけ方
FXのレバレッジのかけ方は実は2種類あります。FX口座によっても設定が違うのであらかじめ把握しておくようにしましょう。
使っている講座で上限レバレッジを設定する
口座の中でそのままレバレッジの上限を設定する方法です。FX口座の設定画面からコースを選ぶだけで簡単にレバレッジをかけることができ簡単に設定を行うことができます。一度レバレッジを設定してしまえば、毎回レバレッジを計算する手間が省けるため管理が簡単になります。ただし、大きな倍率をかけていることを忘れて取引をしてしまう場合もあるので注意しましょう。
実効レバレッジで計算をする
もう一つのレバレッジの掛け方は、「証拠金額」/「証拠金」で実質的にかけれるレバレッジが決まる方法です。例えば証拠金が10万円で取引金額が100万円の場合は、レバレッジが10倍の計算になります」。ここで証拠金額を20万円にした場合は、レバレッジが5倍になります。証拠金額や取引金額を変更するたびにレバレッジが変更されます。
FX初心者におすすめの倍率は?なしでもOK?
それではFXの初心者には何倍くらいの倍率が妥当なのでしょうか。取引を行う人がどれだけ資金に余裕があるのかによっても異なりますが、まずは2倍、あるいは3倍といった小さなレバレッジをかけて、感覚やコツをつかむことがいいかもしれません。ある程度慣れてくれば次は5倍、10倍と少しずつかけるレバレッジを増やしていくことで、高いレバレッジでも冷静に取引できるようになるはずです。
最初は1倍からで大丈夫!
2倍、3倍でも不安がある人は、もちろんレバレッジなし、つまり1倍で取引を行うのもいいでしょう。まずはFX取引の仕組みを理解することで、自分の勝ちパターンを見極められれば、そこに少しずつレバレッジをかけていくことで、資金を効率よく増やしていけます。むしろ、最初から高倍率のレバレッジをかけることはリスクが高いので、ロスカットのリスクも低い1~3倍で場数を踏むべきでしょう。
少額から取引ができるFX会社を選ぼう
初心者でレバレッジをかけて取引がしてみたい場合は、まず少額から取引をする会社を選ぶことがおすすめです。最小金額はFX会社によって違うため、なるべく少額から取引できる方がリスクが低くなります。
最小の証拠金で始めることがおすすめ
初めてレバレッジをかける場合は最小の証拠金で始めることがおすすめです。証拠金が少ないと取り扱うことのできる金額は少なくなりますが予想通りにチャートが変動すれば、お金を稼ぐことができますし、予想を反した動きをした場合も損失リスクが少なくてすみます。その代わり少しの変動でも対応できるようにチャートは常にチェックできるようにしましょう。
デモFXトレードで慣れてみるのもアリ!
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FX業者の多くでは、架空の資金を使って実際の取引さながらのデモトレードを体験できます。為替変動はどんなタイミングで起こるのか、どんなふうに取引をするのか、チャートはどうやって見るのか、など練習しながらFX取引に慣れていけます。架空の資金なので、実際の資金が減ることはありません。デメリットは、やはり実際の資金をかけた取引ではないので、空気感が異なるところです。ですが、レバレッジをかける以前にそもそもFXに不安がある、あるいは実際に一度体験してみたいというのであれば、デモトレードから始めてみるのも一つの選択肢です。
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DMM FX
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DMM FX(株式会社DMM.com証券)
FXのレバレッジを有効に使いましょう!
FXのレバレッジは倍率を上げるとリスクはあがりますが、一方で理解を深めて効果的に使用すれば資金効率を上げる有効的な手段になります。まずは低倍率で感覚をつかみ、慣れてきたら徐々に倍率をあげてみるなど慎重に活用しましょう。
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