生前整理とは？やり方や始める時期、メリットデメリットを解説

生きているうちに自分の持ち物や身の回りの物を整理する「生前整理」。かつては、亡くなってから遺族が故人の遺品整理を行うことが一般的でしたが、存命中に持ち物の整理や処分をしておくことで、いざという時の遺族の負担を減らすことができます。しかし、いざ生前整理をしよう！と思っても、手順や始める時期などが分からず、なかなか手を付けられないという人もいるでしょう。ただ品物を処分するだけではなく、「死後に処分してもらうもの」や「誰かに譲りたいもの」などの仕分け、財産（金融資産や不動産）の整理など、ややこしい面もあります。そこで今回は、生前整理の手順や始めるべき時期、メリットデメリットについて詳しく解説していきます。ぜひ、参考にしてください。

生前整理とは

生前整理とは、自分が亡くなった後で遺族に迷惑を掛けないよう、存命中に自分の持ち物や財産について整理しておくことです。日本社会の少子高齢化で「終活」や「エンディングノート」といった言葉も一般的に聞かれるようになり、早い段階から生前整理について考える人も増えてきました。基本的には断捨離の作業と似ており、物を捨てたり譲ったりして少なくすることを目的としています。

生前整理と遺品整理の違い

生前整理も遺品整理も、「身の回りの品や財産を整理・処分する」という意味では同じですし、やることも大きな違いはありません。しかし、生前整理は自身の存命中に処分するものや残すものなどについて考え、整理することを指します。一方、亡くなった後に故人の親族などが遺品や財産の整理を行うのが遺品整理です。行う時期と、誰が行うかという点に違いがあります。

生前整理は業者に依頼できる？

生前整理は業者に依頼することも可能です。もともと持ち物がそれほど多くなかったり、大きな家具などの処分がなかったりする場合は自分で生前整理を行うこともできるでしょう。しかし、体力面などの問題があり自分だけで生前整理をするのが難しい場合は、プロにお任せする方が良いでしょう。不用品の仕分けから大型家具・家電の運び出し作業まですべて任せることができます。

生前整理でやること

生前整理というと身の回りのいらないものを処分する、いわゆる断捨離をイメージする方もいるかもしれません。確かに生前整理では洋服や家具家電を整理して、いらないものは捨てたり売ったりという作業がメインです。しかし財産やデジタル機器の整理などもやらなくてはいけません。生前整理の種類とやることについては、下記で詳しく説明しています。

生前整理の種類とやり方

生前整理は大きく分けて「品物の整理」「財産の整理」「デジタル機器の整理」の3つがあります。この他、エンディングノートの作成や友人・知人のリスト化なども生前整理に含まれます。プロに頼まず自分で行う場合は、まずは身の回りの不要なものを整理・処分することから始めるのがおすすめです。一気に片付けようとせずに、少しずつ進めていきましょう。

品物の整理

改めて自分の周りを見てみると、意外に不要なものが多く存在しています。長年使っていないもの、着ていない洋服などは思い切って処分してしまいましょう。可能であれば家族と一緒に作業を進めていくのがおすすめ。必要なもの、不要なものの判断がしやすくなります。また、「どうしても残したいもの」「自分の死後、絶対に人に見られたくないもの」の2点について対処しておくこともポイントです。

財産の整理

相続トラブルを避けるためにも、自分が持っている財産と、その引継ぎについての意志を明確にしておくことが重要です。まずは財産をリスト化し、それぞれの財産の行き先についてイメージしてみましょう。イメージの実現には、遺言書の作成など生前の準備が必要な場合もあるので、司法書士やファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談することをおすすめします。

デジタル機器の整理

近年の遺品整理で問題になっていることの1つに「デジタル遺品の処分」があります。デジタル遺品とは、写真や動画、SNSのログイン情報など、デジタル機器に残された故人のデータのこと。例えばネット銀行の口座へのログイン、動画視聴サイトなど月額課金サービスの解約、いずれもIDとパスワードが必要です。いざという時に遺族が困らないよう、IDとパスワードをリスト化しておくと良いでしょう。

エンディングノートの作成や友人・知人のリスト化

エンディングノートとは葬式や形見分けなど、自分の死後の希望について書くノートのことです。自分が亡くなった際に連絡してほしい友人や知人のリストも書いておくことができます。ただし、エンディングノートに書いた遺言には法的効力はありません。遺産の分配などについては、民法の規定に従った遺言書を別途作成しましょう。

生前整理におすすめのタイミング

生前整理は60歳を目安に始めるのがおすすめとされています。これは定年退職により時間ができること、健康寿命の平均が男性71.19歳、女性74.21歳であることが関係します。プロに完全にお任せする場合を除き、生前整理は時間や体力、気力、判断力などが必要です。そのため60歳前後から徐々に進めていくのがおすすめですが、個人差もあるのであくまで参考程度にお考え下さい。

定年退職時

先述のように、定年退職は生前整理を始めるのにおすすめのタイミングです。現在、一般的に60歳定年のケースが多く、健康寿命の平均から見ても体力、時間ともに余裕があるからです。また、定年まで仕事一筋で働きづめだった人にとっては、定年後の新たなルーティンや、家族や近所とのトラブルを回避するための有効な手段になりえるというメリットもあります。

子どもの独立

就職や結婚など、子どもが独立する時も生前整理を始めるのにおすすめです。自分の老後について考えるきっかけとなり、作業に取り掛かりやすいタイミングと言えるでしょう。また、最近では40代や50代のうちから終活を始める方もいます。子どもの高校進学や大学進学など、子育てが一区切りついた段階で生前整理について考えてみてはいかがでしょうか。

施設等への入居

老人ホームなどの施設へ入居してしまうと、家の状況を自分で見るのが難しくなってしまいます。また、施設へはたくさんの荷物を持って行くことができないので、必然的にものを最小限まで減らさなくてはいけません。家具家電は自宅に置きっぱなしで施設に入所するというケースも多いですが、自宅に戻らないのであればすべて処分しておくと良いでしょう。

生前整理のメリットとデメリット

いざという時の遺族への負担が軽くて済む、財産を把握することで相続トラブルを回避できるなど、様々なメリットのある生前整理。ただし、自分で生前整理を行う場合は、人によってはデメリットと感じられてしまう部分もいくつかあります。メリットの紹介だけではなく、デメリットをなくすための対策方法についてもまとめました。

生前整理のメリット

まずは生前整理のメリットについてです。上記で紹介しているメリットの他に、家の中がすっきりして気持ちが落ち着く、物が減ることで掃除がしやすくなるというメリットがあります。他にも、部屋が片付くことで安全に暮らせるようになるという点もメリットです。部屋のモノを減らすことで、転倒による骨折などの事故の予防や防災にもつながります。

生前整理のデメリット

生前整理のデメリットは、張り切りすぎて疲れてしまい、中途半端に終わってしまう可能性があることです。生前整理は一気に終わらせようとせず、早い段階から少しずつ進めていくと良いでしょう。自分だけでは難しいと感じたら、業者に任せてしまうのも一つの方法です。ある程度、自分で片付けを進めておけば、業者に依頼する場合の費用を抑えることができます。

生前整理におすすめの業者はこちら！

遺品整理110番

24時間365日全国対応している遺品整理業者。豊富なネットワークを生かしたスピーディーな対応が強みで、最短即日の見積もり作成も可能です。遺品整理にあたっては遺品整理のプロが「形見として残すもの」「買取できるもの」「処分するもの」を一品ずつ丁寧に仕分け。使えるものがあればできるだけリサイクルすることで処理にかかる費用を抑えています。料金はあらかじめ必要経費を含んでいるので、作業後の追加請求などはありません。その他、遺品の配送や供養、ハウスクリーニング、エアコン取り外し工事、廃車など各種手続き代行といったオプションメニューも豊富にそろっています。

エコピット

東京・埼玉・千葉・神奈川をカバーしている不用品回収業者。豊富なネットワークとトラック台数の多さを生かし、連絡から最短当日の回収が可能です。ここでは現場状況や荷物の量に合わせて柔軟に対応できる「定額プラン」が人気。料金は搬出作業費や清掃作業費、エアコン取り外し料金など他では追加料金となることの多い費用がすべて含まれたコミコミ価格で、見積もり後の追加料金などもありません。料金プランは「おまかせパック」や「軽トラパック」などがそろっており、プランに当てはまらない場合でも荷物量によってカスタマイズOK。受付は365日24時間対応しています。

便利屋119

対応エリアは関東地方の1都6県を網羅。24時間受付の即日スピード対応と、業界相場と比べても安めの料金設定が魅力。さらにニーズに合わせた最適な料金プランへカスタムできるため余計な出費が抑えられるのもありがたいです。
事前準備は一切不要、運び出しから掃除まで親切丁寧に作業してくれます。お客様満足度も高く、年間1,000件以上の対応実績があるため安心して依頼することができる業者です。

現在お問い合わせ時に「トラベルブックを見た」とお伝えいただくと、お会計が10%引きになるキャンペーンを実施中です。この機会にぜひお問い合わせしてみてはいかがでしょうか？

TOKYO環境プロジェクト

全国に営業所がある不要品・ゴミ回収専門業者です。使わなくなってしまったものの処理や不要物の処分などを一人で実施することが大変な不用品回収や整理を行ってくれます。大量の不用品でも引き受け、ゴミの分別を含めた全ての年間1,500件以上もの実績を誇る会社です。24時間年中無休で対応可能で、最短20分から駆けつけてくれるのも魅力。見積り後に追加料金が発生することはなく、パック料金制を導入しています。必要なトラックの大きさに応じて押入れ〜1Kのお部屋で25,000円、1R〜広めのお部屋で50,000円、倉庫やオフィスなどの場合は62,000円となっていますが、キャンペーン中はここからさらに値引適用も可能。

お片付けライト

素人では手に負えないお片付けや、忙しくて手が回らないお掃除まで、どんなお部屋でも満足のいく快適な空間を作ってくれます。
しかも、お片付けで出てきた不用品の買取相談をその場で出来るのもポイント。
買取内容によっては清掃費用が安く抑えられたり、中には清掃料金を超える買取金額となるケースもあるため、とにかくお得にお掃除してもらえます。
年間作業実績件数も業界トップクラス、小〜大規模のお片付けの実績も多数。
出張費用・基本料0円、見積以外の追加料金も一切掛からないことから、依頼者側の不安や負担が少ないのも魅力な業者さんとなっています。
24時間365日即日対応しており、対応エリアも関東エリアはもちろんの事、東海関西エリアも対応しております。

ゴミ屋敷バスター七福神

ゴミ屋敷清掃、不用品回収、特殊清掃などのサービスを行っている業者。各種TV番組などメディアでも紹介されています。（社）ゴミ屋敷清掃士認定協会認定のゴミ屋敷清掃士が在籍しており、専門性の高いサービスを提供。1人暮らしの女性も気軽に利用できるよう、女性専任スタッフを用意しています。支払いには各種クレジットカードを利用できます。

くらしのマーケット

リユース可能のさまざまな物品の回収をしに来てくれるサービスである不用品回収。依頼したいと思っても業者を探すのが大変だったりします。そんなとき、くらしのマーケットを参照すれば、掲載されているたくさんの業者の中から口コミ評価や料金などを比較して自分のニーズに応じたところを効率的に選ぶことができます。業者の情報はすべて顔写真つきなので事前に業者の特徴や雰囲気を知ることもでき、安心度が高いところも好評。不用品の量に合わせて「軽トラック1台」、または「2トントラック1台」で料金目安を設けています。サイトから業者とのやり取りや予約もスムーズに行えます。

エコクリーンネクスト

福岡県の全域を対応しているエコクリーンネクストは不用品回収・粗大ゴミなどのお片付けに地域最安値で対応してくれる業者さんです。
即日あいのりプランや積み放題プランなど、豊富なメニューを取り揃えており、他社より1円でも高ければ価格交渉も出来るため、安心して相談することが出来ます。
経験豊富なスタッフが搬出/仕分け/解体作業含むすべての作業を行うため、依頼者のよけいな作業負担無く、キレイに片付けてくれます。
不用品の回収作業以外にも遺品整理、ゴミ屋敷清掃、お家まるごと片付け、不用品買取も対応していますので、一度相談してみてはいかがでしょうか。

人生の節目に、生前整理について考えてみよう

生前整理は60歳前後、まだ体力も気力もあるうちに、早めに取り掛かるのがおすすめです。しかし、生前整理をした後、何年生きることができるのかは誰にも分かりません。その後の人生でまた物が増えてしまったり、新たに解決しなくてはいけない問題が発生したりすることもあります。生前整理は1回だけで終わらせるのではなく、定期的に行うことをおすすめします。

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