遺品整理においてゴミ屋敷を片付けるのは大変?片付け方法を伝授!
更新日: 2024年4月28日
「既に家がゴミ屋敷となっている」「親や親戚が亡くなり、後始末が大変」と悩んでいる方もいるでしょう。 日常生活が荒れている方の場合、家中がゴミ屋敷となっているケースが多い です。亡くなった後にゴミ屋敷と気付くこともあります。そこで、この記事では遺品整理におけるゴミ屋敷の片付けに役立つ情報をお届けします。
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ゴミ屋敷になってしまう背景
始めに家がゴミ屋敷になってしまう背景について見ていきましょう。
もったいない気質
「物を捨てるのはもったいない」という感情
により、不要品まで溜め込み、結果としてゴミ屋敷になってしまうケースがあります。
「いつか使えるかも」「何かに使えるかも」と考えてしまい、一見ゴミと思える物まで捨てることができなくなってしまうのです。
家に十分な収納スペースがあり、整理整頓がきちんとできていれば問題はありませんが、そうでない場合は家がゴミで溢れてしまうでしょう。また、
買い物癖や収集癖など物が増えることに喜びを感じる性格、捨てられたものをかわいそうだと感じる感性
などもゴミ屋敷になってしまう原因として考えられます。
掃除をしていた家族が他界
家族の中で特定の人が掃除を担当している場合、その人が亡くなった後、家が散らかりがちになる傾向があります。
長年掃除をしていなかったために掃除の方法が分からない、または
家族が亡くなって掃除に手がつかない
といった理由で、ゴミ屋敷になってしまう可能性もあるのです。
潔癖症で汚いものを触りたくない
潔癖症はきれい好きだという印象があるかもしれませんが、
潔癖症のために汚れたものに触れたくない
というケースもあります。
潔癖症だから部屋をきれいに保っているのではなく、汚れたものに触れたくないために掃除を行えず、結果として部屋がゴミ屋敷になってしまうのです。
精神疾患や認知症などの心理的要因
過労や過度のストレスでうつ状態に陥ったり、統合失調症やADHDなどの精神障害があると、物を捨てられない、掃除ができないといった状況になりがちです。
また、認知症を患うと、今まで当たり前にできていた
日常的な作業(掃除やゴミ出し等)が困難
になり、それがゴミ屋敷の原因になることもあります。
遺品整理はゴミ屋敷を掃除する以外にも役割がある
遺品整理は、単にゴミなどの不用品を処分するだけの作業ではありません。まずは遺品整理の重要性について解説します。
遺産相続や財産分与のための準備
遺品整理は遺産整理にも関係してきます。
遺産の相続には法的な手続きが必要
なため、遺産整理をあらかじめ行っておくことで、遺産の処理をスムーズに進めることができます。
ただし、遺産整理の内容によっては速やかに行わなければならない作業や手続きもありますので、それらは優先して進める必要があります。
気持ちの整理をつける
遺品整理では故人の私物、すなわち生前の彼らの存在の証と向き合うことになり、故人の不在による悲しみや寂しさを改めて感じることもあるでしょう。
しかし、そういった感情を否定せずにあるがまま受け入れ、遺品整理を行うことが、
自分自身の気持ちの整理
にも繋がります。
空き家ゆえのリスクを減らす
住人が亡くなった後、遺品整理を行わずに家を放置すると、
空き巣や火災のリスクが高まる
可能性があります。
さらに、故人が賃貸住宅に住んでいた場合は、部屋を空けることや発生する家賃の問題もあるため、早めの遺品整理が望ましいこともあります。
ゴミ屋敷を遺品整理する方法
ゴミ屋敷の遺品整理をする方法について紹介します。
1.貴重品を分ける
まずは遺品の中から、貴重品にあたるものを分けましょう。貴重品には、金銭、故人の重要書類、所有していた不動産の権利書などが含まれます。具体的な例は以下の通りです。
- 通帳やキャッシュカード
- クレジットカード
- 健康保険証、マイナンバーカード
- 有価証券
- パスポート
- 契約書類など
貴重品の中には、整理するために法的手続きが必要なものもあります。また、手続きに期日が設けられているものもあるため、遺品整理の中でも優先して対応すべきです。
2.片付ける場所の順番を決める
家の中には多くの部屋があるため、掃除する場所の順番を決めて
一部屋ずつ確実にきれいにしていきましょう。
どこから始めるか迷ったときは、
玄関から掃除
を始めます。家の出入り口をきれいにすることで、ゴミを出しやすくなるというメリットがあります。
3.足場を確保する
まずは、片付ける場所の足場を確保しましょう。
足場が確保されていないと片付け作業が難しく、ゴミにつまずいて怪我をする危険
も伴います。
自分の立っている周囲を片付けて足場を確保し、そこから徐々に範囲を広げて片付けを進めましょう。
4.大きいものから処分する
テレビやベッド、タンスなどの大型家具や家電製品から整理を始める
ことをおすすめします。これらの大きなアイテムは部屋の広いスペースを占めているので、これらを処分することにより、部屋の空間を一気に確保できます。
さらに、大型のアイテムは必要性の判断がしやすいため、作業の進行がスムーズになる傾向があります。どこから始めればいいのかわからない時は、まずはこれら大きなアイテムの整理から試みてみましょう。
5.捨て方を調べておく
粗大ゴミや不燃ゴミの捨て方は、自治体によって特殊な場合があります。さらに、
処分にお金を払わなければならない粗大ゴミ
もあります。
一見粗大ゴミに見えても、燃えるゴミとして出せるものもありますので、スムーズに捨てられるよう事前に捨て方を調べておきましょう。
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まとめ
今回は遺品整理やゴミ屋敷の片付けを行う場合の方法について解説しました。しかし、
遺品整理もゴミ屋敷の片付けも非常に多くの時間と体力を要します。
「家族や親族だけで行うのが難しい」と感じた場合は、専門業者に依頼するのも一つの方法です。
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