家族葬の費用はいくらかかる？知っておきたい葬儀の知識と内訳

身内が亡くなったら、葬儀をとり行います。一般的な葬儀の費用は葬式代のほかにお寺や僧侶に支払う料金、参列してくれた人に振舞う食事や飲み物などのサービス料金などいろいろ必要です。葬儀の費用は、地域によっても違うので金額に差が出る場合もあるでしょう。家族葬は、喪主などを立てずに両親や娘など近親者のみの少人数で葬儀を行うことをいいます。親しい人だけでゆっくりお別れができて、葬儀の金額も安くなることが多いので最近人気のスタイルです。家族葬でも知人を呼んでも構いません。家族葬の料金をさらに安くする方法は、葬儀会社のセットプランに申し込んだり、スタンダードなプランだけにしたり、葬儀の金額を分割払いにしたりするといいでしょう。

一般的な葬儀の費用の相場はいくら？

葬儀にかかる金額は、自分の家族が他界して葬儀を行わない限りいくらかかるのかなかなかわかりません。葬儀を行う場所が式場か実家かでも費用が変わってきますし、祭壇や棺の種類、香典返しの品物など選ぶランクによっても総費用に差が出てきます。また一般的な葬儀ではなく家族葬や火葬式、1日葬など、どんなスタイルの葬儀を選ぶかでも費用は変わります。葬儀の内訳をみていきましょう。

葬儀だけにかかる費用

葬儀だけにかかる費用があります。この中には、葬儀を行う会場の費用、棺を運ぶ寝台車のレンタル費用、祭壇、棺、ドライアイスや枕飾り、白木位牌、会葬者への礼状などさまざまな費用が含まれています。通常は葬儀会社葬儀の段取りを依頼して、細かな手配や準備などは行ってもらうので、個人ですべてを行うことはありませんが、葬儀業者への代行費用も含まれると考えましょう。

お寺や僧侶にかかる費用

通夜や告別式、また火葬場などで僧侶に読経してもらったり、戒名を頂戴したりしたときに宗教者へ支払う費用です。金額は決まっていません。宗教や地域などによってもお布施代は違いますが、一般的には謝礼として50万円程度を封筒に入れて渡します。しかし、菩提寺がありいつもお参りする僧侶に葬儀を依頼する場合は、お布施代をいくら包んだらいいのか質問しても構いません。

飲食接待費

葬儀に来てくれた生前故人と親しかった人たちに対してお礼の気持ちをこめて接待を行います。通夜のあとや精進落としの食事や飲み物、会葬者へのお返しや香典をいただいた人へのお返しなども接待費に含まれます。葬儀にはどのくらいの人が来てくれるかわからないので、最終的には余ってしまっても飲食接待費は少し多めに用意する必要があります。

葬式の費用相場は北海道や大阪など地域によっても違う

葬儀は、誰かが亡くなれば全国どこでも行われる儀式ですが、地域によっても葬式代は変わります。関東の場合は、180万円〜240万円程度、北海道や東北地方は200万円前後、中部地方は200万円前後、近畿、中国、四国地方では160万円前後、九州沖縄地方などでは170万円前後となっています。あくまで平均値なので、葬儀のやり方によってもっと安く抑えられることもあれば、逆に高くなるケースがあります。

家族葬とは？

最近は葬儀のスタイルも多様化しており、また終活を生前から行う人も増えているので、自由にさまざまな葬儀を選べます。中でも家族葬は、一般的な葬儀よりも費用が安く抑えられて、故人と親しかった人が集まって見送れることから、近年人気があるスタイルです。家族葬と聞くと家族だけが参加する葬儀のように思いますが、実際は明確な定義や決まりはありません。

父母や兄弟姉妹など家族や親しい人だけで葬儀を行う

故人の妻や夫、子供、そして父母や兄弟、姉妹など本当の家族や身内だけで行う葬儀を家族葬と呼びます。家族葬を先に行って、荼毘に附されてから生前お世話になった友人や知人に連絡をする家族葬を希望する遺族もいます。この場合は、少人数の故人をよく知る身内だけが集まるので、家族葬もひとりひとりの想いを葬儀に活かしやすくなるメリットがあります。

友人を呼んでもOK

家族葬は家族だけしか参列できないわけではありません。故人の家族以外にも親しくしていた友人や知人などが参列する家族葬もあります。「幼い頃からずっと仲が良かった友達」や「休みに一緒に旅行するほど仲が良かった同僚」など、家族が知っている故人と親しい人にも声をかけて、家族葬を行ってもいいでしょう。最後の家族葬のお別れに呼びたいと思う人に連絡してください。

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家族葬にすると金額のメリットはある？

家族葬は、故人と親しい人が集まって生前の思い出を語り、最後のお別れができますが、費用の面でも一般の葬儀よりも安く抑えられるメリットがあります。なるべく葬儀代を抑えたい場合や、故人が生前から大規模な葬儀はやらないで欲しいという意思を示していた場合などにも、家族葬が選ばれることがあります。具体的に費用を減らせる項目をみていきましょう。

飲食接待費が減る

家族葬にすると飲食接待費を抑えられます。一般の葬儀の場合は、参列者の数を見込みで数えて食事や飲み物、返礼品などを準備します。足りなくなってしまうわけにいかないので、どうしても見積もりよりも多めに用意しなければいけません。しかし、家族葬ならば葬儀に参列する人の数はほぼ確定できるので、一般の葬儀よりも少なく参列する人数分だけ揃えれば十分です。食事や飲み物を余らせることなく無駄を省けます。

返礼品が減る

会葬者への返礼品も家族葬なら少なくて済みます。参列する家族や身内の分だけ用意すればいいので、かなり費用を抑えられるでしょう。家族葬にして抑えられた費用を使って、オプションをつけたり、お花や祭壇の予算を少し多めにしたりもできます。また返礼品の費用を抑えた分、香典返しの数を少し余裕を持って準備しておいてもいいでしょう。

家族葬の料金を安くする方法

家族葬は、一般的な葬儀よりも料金を安く抑えられる葬儀のスタイルですが、さらに家族葬の費用を抑えられるポイントを紹介します。葬儀業者では、家族葬の中でもさまざまなプランを作っていたり、オプションで自由に選べるようにしていたり、分割払いに対応していたりします。なるべく遺された遺族に負担がかからない方法で家族葬を行えるサービスを用意しているので、葬儀のプランを決めるときに担当者にいろいろ質問してみてください。

セットプランに申し込む

葬儀のプランで安くて便利なものがセットプランです。一通り葬儀で必要なものが揃っていて、パッケージになっているのでお得です。「身内の葬儀が初めてで、葬儀の流れがよくわからない」、「大切な人が急に亡くなって、ショックが大きく葬儀のことまで考える心の余裕がない」といった場合に便利です。ただし、追加料金を請求されないようにセットプランに申し込む前に、必ず内容を確認してください。

オプションをつけずにシンプルなプランにする

オプションなどをつけないシンプルな家族葬のプランにすると費用を安く抑えられます。葬儀代とお布施代、参加する人数分だけの飲食接待費で申し込みすれば、最低限十分な葬儀ができるでしょう。

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葬儀料金の支払いを分割払いにする

遺族が納得できるような家族葬はしたいけれど、葬儀の費用が予算より高くなってしまう場合は、分割払いで支払いをしましょう。多くの葬儀会社ではクレジットカードの分割払いに対応しています。また葬儀ローンや銀行のフリーローンなどを利用して支払ってもいいでしょう。

家族葬は通夜式や告別式を家族で済ませて費用も安くできる

家族葬は、一般的な葬儀よりも費用が安く抑えられるばかりでなく、生前故人と親しかった人が集まって見送りができるので、最近人気のある葬儀スタイルです。家族や親戚だけではなく、親しい友人や知人などに声をかけて参列してもらってもいいでしょう。あらかじめ参列者がわかるので、飲食接待費などが無駄になりません。家族葬にもセットプランや、オプションがあるので葬儀業者と相談して遺族全員が納得できる家族葬を行いましょう。

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