独身女性の特徴や年収は?老後孤独にならないためのポイントも解説
更新日: 2024年10月11日
国勢調査の結果からも、生涯未婚率(50歳までに一度も結婚したことがない人の割合)は男性・女性ともに上昇傾向にあります。特に女性は7人に1人が生涯未婚という計算になります。独身女性の特徴は仕事をしている女性、経済力や生活力のある女性が目立ちます。自由な時間を過ごし、自由に使える収入があります。結婚が最終的な幸せと感じていないという部分が顕著です。とはいえ、独身女性が老後に備える手段のひとつとして、お見合いパーティーに参加するなど婚活している女性も多く存在します。逆に一生独身を貫く女性は、老後孤独にならず幸せな生活を送れるよう、資金面や生活面で計画をたて、実行できる行動力を備えましょう。
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独身女性の特徴
独身女性と年齢との関係の特徴を、生涯未婚率(50歳までに一度も結婚をしていない人の割合)で見ていきましょう。生涯未婚率は、男性・女性ともに上昇の傾向にあります。「2017年度版厚生労働白書」のデータによると、2015年の50歳ときの未婚割合は男性23.4%・女性14.1%で過去最高となり、前年比は男女ともに約3%以上アップしています。今後の推定値として、2035年には男性29.0%・女性19.2%になると予想されています。この結果は、非婚化(結婚しない)や晩婚化(婚期が遅くなる)が進んでいることを如実に表しているといえるでしょう。
年齢
国勢調査確定値集計結果(2015年度分)、女性の年代別未婚率を見ていきましょう。
・20代後半: 未婚率61.0%・有配偶率36.7%、約3人に1人が結婚しています。職場での出会いも多く、恋愛期間中の人が多い世代です。
・30代後半:未婚率23.3%・有配偶率70.5%、20代とは逆に約3人に1人が未婚です。アラフォー世代への突入時期は、40代までに結婚したい人が台頭しています。また離婚で独身に戻る独身女性も多く見受けられるので、さまざまなタイプの独身女性が混在します。
・50代:有配偶率は約75%以上と高いですが、残り25%は独身女性、未婚率は約12%近くに及びます。結婚していない女性や、離婚後も独身でいる女性が多いと考えられます。
独身の理由
1. 仕事に生きがいを感じている:経済的にも精神的にも充実感を持ち、仕事を優先ししまい、結婚相手に求める理想が高くなります。
2. 自分の時間が大切:趣味に没頭できる、女性友達と出かけるなど、自分の時間を優先し、自由に使いたいと考えます。
3. 結婚を幸せだと思えない:結婚は幸せなものという大きなイメージはありますが、それはイメージであって現実は違うと考える女性が増えています。年収も男性より稼ぐので、自分で稼いだ分は自分のために使いたい、目標や夢のために独身を貫いています。
性格
両極端な特徴、2つのタイプにわかれます。
【完璧主義】仕事、自分、物事に対して常に完璧、一人で何でもこなせてしまい隙を与えないような人。相手にも自分の完璧さを押し付けがちになってしまうので、この人は一人でやっていけるという印象を男性に与えてしまいます。自分を持ったしっかりした性格です。
【適当主義】身なりや物事にずぼら、適当な面があるのが特徴です。一人暮らしならば片付けられない、実家で暮らしの場合は親に頼ってしまうようなタイプ。自分中心の世界観をもった性格です。
独身女性の生活
独身女性の生活は、仕事をもち、経済的に自立している女性が顕著です。結婚して家事や出産・育児をすることよりも、仕事を優先したいと思っています。仕事をバリバリこなすことでキャリアも年収もアップするので、安定した生活ができるでしょう。また生活基盤を実家にしている女子も未婚律が高い傾向にあります。親元で安定した生活に満足しています。
仕事(職業、立場)
独身女性は、安定した生活基盤をつくるための経済力が必要です。企業の正社員でキャリアを上げていくことが基本です。働き方も多種多様な近年、正社員と非正規社員や非正規社員(契約社員・派遣)では、月収では大差はないかもしれませんが、年収に換算すると賞与分の差が出ます。キャリアアップをすれば立場も上がり、さらに年収がアップします。クリエイティブ系の職業は自分の才能を発揮でき、医療系の職業は社会情勢の影響を受けることが少ないです。どちらも独身女性が晩年まで働ける職業です。
年収(資産)
「国税庁の統計情報結果|平均給与結果」から、給与平均は465万円、男子572万円・女子280万円と報告されています。雇用形態や職種・役職にもよりますが、一般的給与の平均年収です。昨今の社会情勢や時代背景から、正社員でも年功序列の年収アップは望めなくなりました。また男女で比較すると、女性の年収アップ率は年齢とともに低くなります。また「総務省統計局|全国消費実態調査」の貯蓄状況には貯蓄額の中央値が、男性が480万円,女性が679万円と報告されています。独身女性は資産運用として株や投資信託、貯蓄型の保険に加入するなど将来に備えています。
休日(土日休み)
年代や実家暮らしなど生活形態の差はありますが、恋人がいない女性の休日は、出会いを求める方法として婚活パーティーやお見合いパーティーへ参加する人もいれば、家事や趣味、ショッピングなど「おひとりさま」時間を楽しむ人もいます。休息、運動や美容、また将来のために、副業に勤しむ人もいます。休日(土日)の過ごし方は、恋人がいる独身女性は、恋人と一緒に休日を過ごすことが多いでしょう。プチ旅行やお家デートなど、オフ感を楽しんでいます。
独身女性の結婚観
厚生労働省が発表している平均初婚年齢は、妻29.4歳・夫31.1歳です。2014年まで上昇を続け、以降2018年くらいまでは横ばいの状況です。独身女性の結婚観は、結婚が幸せとは感じていない、つまり結婚したくない、結婚するつもりがないという感情です。このように女性の既婚者と未婚者では、人生の価値観、恋愛観に違いがあります。
恋愛事情
未婚女性と既婚女性では、恋愛への向き合い方に根本的な違いがあります。独身女性は結婚したくない理由から、恋愛に関してはあまり積極的ではない傾向があります。恋愛は面倒と考えている女性が多く見受けられます。また相手への理想も高いため、条件から外れる場合は結婚対象にはならないでしょう。相手に合わせるために自分の時間を削るのが苦手と思ってしまう方も多いようです。一方、既婚女性は恋愛に積極的です。相手を受け入れる度量が未婚女性よりも大きいといえるでしょう。
結婚願望
独身女性でも「結婚したい」と思う時があります。全く結婚願望がないわけではありません。小さな子どもを見て可愛いと感じた瞬間や友達の結婚式に出席したとき、ケガや病気で入院した時など、気持ちが和んだり不安を感じたり感情が揺れ動くときに結婚願望が芽生えます。
婚活(結婚相談所、婚活パーティー)
恋愛には積極的になれない独身女性には、新しい出会いの機会をつくるため、婚活を利用するという対処法があります。婚活には「お見合いパーティー」「お見合いスポット」などがあります。時間をかけずに楽しい雰囲気の中、多くの人に出会えるメリットがあります。結婚相談所は「現在の仕事や生活はそのままでいたい」など、具体的な条件を相談できます。
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独身女性の老後
2015年の国勢調査の結果から、65歳以上の単身世帯、一人暮らしの562万6千人は、前回の調査よりも0.2%ほど増加しています。男女別割合をみると男性12.5%・女性20.1%、特に65歳以上の女性の場合、5人に1人が一人暮らしの単身世帯です。女性の方が長寿であるので、未婚に限らず、既婚者も死別や離婚のため、誰でも一人暮らしになる可能性はあります。孤独感のない充実した単身生活送るためのポイントを見ていきましょう。
マンション購入
独身女性の老後の住居は重要です。賃貸住居だと家賃や更新の問題がありますが、持ち家であれば現在の生活を維持できます。マンション購入や家を建てる場合は、ローンを完済するまでの期間があるので、就労現役中に検討することをおすすめします。家主になることで、仕事や生活の活力にもつながります。
老後資金・貯金
独身女性に必要な老後資金はどれくらいでしょう。現在の日本では65歳から年金を受け取れます。政府統計の報告では、単身世帯(平均年齢59.0歳)の支出額月平均は163,781円。厚生労働省年金局の直近概況によると厚生年金は月約143,761円(国民年金は約55,708円)です。収支だけ見るとマイナス換算になってしまうので、生活面の工夫や貯蓄の必要性が明確です。また定年60歳の企業では、60~65歳までの5年間分の生活費も必要資金と考えておきましょう。
楽しみ方
独身女性は孤独を感じないように、老後も楽しむことが健康につながります。家族や友人はもちろん、近所の人ともコミュニケーションを取りましょう。近所のつながりは、非常事態のとき助けになるでしょう。そして、趣味をもつことも孤独感を軽減する手段のひとつです。旅行やカフェ巡り、散策など、若いころからの趣味は抵抗なく続けられます。
終活に備えて
終活は、体が元気に動くときから少しずつ「生前整理」を始めましょう。自宅の片付け、不要なものは処分し、生活に必要な最低限のモノだけにしていきます。次に「遺言書・エンディングノート」を作成し、自身が亡くなった後のことを書き残しておきます。クレジットカード類は整理し、貯金や保険・不動産はわかりやすくしておきます。また銀行口座の利用も明確にしておくとよいでしょう。そして葬儀はどうするか、生前から葬儀社に相談しておくのがおすすめです。
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