害鳥とは？どんな被害例がある？害鳥駆除についてご紹介

鳩やカラス、スズメなど、私たちの身近に暮らす害鳥たち。近い距離で暮らしているからこそ目につきやすく、糞害や騒音などの問題を誘発します。そこで今回は身近に暮らす害鳥の種類と被害例について紹介します。すぐ取り入れられる駆除方法も詳しく紹介しているので、参考にしてくださいね。

害鳥とは？

「害鳥（がいちょう）」とは、人間や農産物に悪い影響を与える鳥です。例えば農作物を食い荒らすカラス、稲を食べるスズメ、糞害や騒音が問題視される鳩は、害鳥にあたります。

反対に、人間や農産物に良い影響を与える鳥は「益鳥（えきちょう）」です。例えば害虫を食べてくれる、花の受粉を手伝う鳥は益鳥にあたります。ただし同じ鳥、同じ行動でも良い、悪いの判断は見る人によって異なる場合があります。

害鳥の種類

害鳥と呼ばれる4種類の鳥について、詳しい特徴や生態を紹介します。

鳩

全国各地に確認されているだけで7種類の鳩が生息していますが、害鳥と呼ばれる鳩は「ドバト（カワラバト）」です。体長は30～35センチ程度で、短い首が特徴です。一般的な野鳥の平均寿命は1～2年程度ですが、鳩は10～20年生きると言われています。

鳩が害鳥と呼ばれる理由は商業施設や駅舎、マンションへの糞害です。鳩の糞には「オウム病」「クリプトコッカス症」などの病原菌や寄生虫が含まれており、放置すれば悪臭が発生します。そのほかゴキブリやハエといった害虫を増殖させたり、建築物の景観を損ねるなど、鳩の糞により他の問題が併発します。

また鳩の鳴き声や羽音による騒音も深刻です。鳴き声は「クックー、クックー」「クルックー」、喉を鳴らすような「ゴロッポ、ゴロッポ」で、大きな声で鳴くことはありません。ただ鳩が嫌いで、独特の鳴き声が気になる人もいます。

カラス

日本に生息するカラスは主に「ハシボソガラス」と「ハシブトガラス」の2種類で、どちらも害鳥です。体長は55～65ｃｍ程度で、口ばしなど見ために多少の違いがあります。

カラスが害鳥と呼ばれる理由は、4月～7月の繁殖期に見られる威嚇行動です。もともと警戒心の強い鳥で、繁殖期はとくに神経質になります。巣に近づく敵に対して大きな声で鳴いたり、頭上を旋回しながら威嚇したり。威嚇されても無視して近づくと、背後から攻撃を仕掛けます。

またカラスの「ゴミの食い荒らし」も害鳥と呼ばれる理由です。雑食性で主に農作物や昆虫、果実を好んで食べますが、都市部に暮らすカラスはゴミを荒らします。食料を求めてゴミ袋を破り、中身を散乱させるため悪臭や害虫などの問題を誘発します。

スズメ

日本に生息するスズメは「スズメ」と「ニュウナイスズメ」の2種類です。色柄はほとんど同じですがスズメの体長は約14～15ｃｍ、ニュウナイスズメは約14ｃｍと大きさに多少の違いがあります。

スズメが害鳥と呼ばれる理由は、鳴き声による騒音と糞害です。スズメは、外敵から身を守るために集団で行動します。住宅の屋根下や倉庫のすき間に棲みつき集団で巣作りするため、数十羽の鳴き声が騒音になります。また工場など建物内部に棲みついた場合は、大量の糞害にも悩まされるでしょう。

ムクドリ

日本全国に生息しているムクドリは、田舎の農耕地や果樹園、ゴルフ場、住宅地の林や大きな公園など緑の多いところに棲みつきます。体長は24ｃｍほどで、鳩よりは小さい鳥です。

ムクドリが害鳥と呼ばれる理由は、鳴き声による騒音です。もともと数十羽で集団行動する鳥で、夕暮れ時になると大きな樹木に集まり「ギャーギャー」「ギュルギュル」と鳴きます。外敵から身を守るために、あえて人の多い場所に巣作りする習性があり、騒音や糞害などの被害が確認されやすい鳥です。

害鳥による被害とは

害鳥による4つの被害例を、詳しく紹介します。

糞害

「糞害」とは、集団行動する害鳥の糞により建築物の景観を損ねたり、害虫を増殖させる被害です。とくに巣作りされやすい駅やマンション、倉庫や工場など、さまざまな場所で被害が確認されています。

また、鳥の糞にはさまざまな病原菌や寄生虫が含まれるため、むやみに触るのは危険です。感染症や鳥インフルエンザ、アレルギーを発症する可能性があるため注意してください。

騒音

害鳥の鳴き声による「騒音」は、とくに住宅地で大きな問題になります。集団生活を好む害鳥は工場や学校、病院、大きな公園にある林など、人の生活圏内に棲みつきやすいです。集中力が削がれたり、睡眠を阻害されるなど静かな暮らしを脅かす可能性があります。

住環境への被害

害鳥による「生活環境への被害」とはゴミ置き場を荒らされたり、物が壊される被害です。カラスに石を落とされて太陽光パネルが破損した、鳩が衝突して網戸が破損したなどの実例もあります。破損した物によっては、補修や買い替えに多くのお金が必要となるでしょう。

産業への被害

田畑や果樹園、漁港や市場など害鳥による「産業への被害」も深刻です。農林漁業を営む人たちの収入源となる農作物や魚が、害鳥の食料として狙われます。また近隣に棲みついた害鳥により、糞害や騒音を併発しやすいのも特徴です。

害鳥駆除の方法3選

害鳥による被害を確認したら、駆除の方法を検討しましょう。多くの害鳥は鳥獣保護法で守られているため、ケガをさせずに追い払う必要があります。今回は3つの駆除方法を紹介します。

動物撃退器

害鳥を追い払うなら「動物撃退器」がおすすめです。動物撃退器とは害鳥の侵入を自動で感知する機器のことで、強い光や鳥の忌避声を聞かせて駆除します。仲間の悲鳴を聞いた鳥の不安な気持ちを煽り、近寄らせない方法です。

ただ、動物撃退器だけで害鳥を駆除するのは困難です。何度も同じ音や光を目にするうちに、害鳥も慣れてきます。効果を長続きさせるために、他の方法と組み合わせて取り入れましょう。

音追いピストル

害鳥の駆除には鳥用の「音追いピストル」も効果的です。音追いピストルとは火薬式のキャップ弾による大きな破裂音で驚かせるアイテムで、鳥に強い不安感を与えます。とくに集団で生活しているスズメやムクドリへの対策に有効です。音による威嚇なので害鳥にケガをさせる心配がなく、安心して使えます。ただ、かなり大きい音が鳴るため、住宅地での使用には向いていません。

鳥追いカイト

害鳥から田畑や果樹園を守るなら「鳥追いカイト」を取り入れましょう。鳥追いカイトはワシやタカなど猛禽類に似せたカイトで、風を受けて空中を飛び回ります。本物の鳥が飛んでいるように見えるため、大きい鳥を恐れる鳩やスズメ、ムクドリなど小型の鳥対策におすすめです。

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鳩駆除事例とグラックスの口コミ

賃貸マンションの防鳥工事｜京都市下京区 A様

マンションのベランダにハトが飛来し、糞害が深刻な状況となっているとのこと。
まずは清掃作業が行われます。作業者により、掃除機で落ちている固形の糞の吸いとりと高圧洗浄機を使用した糞汚れの除去がされます。最後に消毒作業を行い、糞に含まれる菌が除去されます。
そして防鳥ネットの設置をします。専門家がネット固定具を設置しそこに防鳥ネットを固定していきます。これにより ハトはもう侵入出来ません。

柔軟な対応で助かりました

バルコニー防鳥工事｜滋賀県近江八幡市 B様

近江八幡市のマンションの入居者様から防鳥工事の依頼です。サービスバルコニーへ鳩が侵入し、しつこく侵入してくるという状況。
エアコンの室外機の下に小枝が落ちていたりと 巣作りの初期段階 なので専門家に物理的に防ぐ防鳥工事を依頼。
外壁にボンドで固定用具を取り付けネットを張り 鳩が入れなくなったようです。

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工場のハト対策｜滋賀県栗東市 法人様

シャッターボックスの上にハトがとまり糞をするという事。
糞の清掃と防鳥ネットを設置し侵入対策を行います。
こういった作業を行うことで、 ハトの住処をなくし、糞害を抑えていきます。

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くらしのマーケットの口コミ

まとめ

日本に多い害鳥は鳩やカラス、スズメ、ムクドリです。もともと山間部や森に生息していた害鳥が都市部で暮らすようになり、糞害や騒音などの被害は年々増加しています。動物撃退器や音追いピストルなら、ホームセンターやネットで購入できるので、実害が発生しているなら取り入れてみてください。それでも治まる気配がない場合は、鳥駆除専門業者へ依頼を検討しましょう。

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