【イギリス】謎と不思議のストーンヘンジ観光の見どころ、行き方まとめ

■ストーンヘンジに関する謎

造られた年代や製造方法については少しずつ解明されつつあるものの、誰が何のために造ったのか、ストーンヘンジには未だ多くの謎が残されています。古代の天文台、太陽崇拝の祭祀場、ケルト民族ドルイド教徒の礼拝堂といった様々な説が唱えられていながらも結論には至っていません。遺跡から遠く離れた山で切り取られたと推定される石が使われており、洗練されたデザインや独特の建築技術なども非常に興味深く、様々なロマンに思いを馳せながら観光するのも楽しみ方のひとつです。

■ストーンヘンジの見どころ

世界遺産にもなった巨石群

1986年に世界遺産にも登録された、ヨーロッパ随一の巨石記念物ストーンヘンジは、直径100mもの円形状に立つ高さ4〜5mの30個の立石（メンヒル）と、その中央に配置された高さ6mを超える巨大な門の形の組石（トリリトン）5基を中心とした環状列石（ストーンサークル）です。

長い時を経て崩落した石も多く、現在その原型を見ることはできませんが、考古学の発達によってその成り立ちは徐々に解明されつつあり、新石器時代後期から青銅器時代にかけて大きく3回に分けて造営されたといわれています。巨大な石の接地面には凸凹が掘られ、倒れないようにする高度な技術が用いられていたこともわかってきました。

©UNESCO/Vincent Ko Hon Chiu

ストーンヘンジの建造目的には諸説ありますが、解き明かされない謎も多く、人々をひきつける魅力のひとつとなっています。数年前から遺跡保護のため、サークル内は立ち入り禁止になってしまいましたが、夏至、冬至、春分の日、秋分の日は自由開放され、直接石に触れられます。季節によっても表情が変わり、特に朝夕の神秘的な雰囲気には誰もが魅了されます。

ビジターセンター

ストーンヘンジから2キロほど離れたところに建つビジターセンターには、チケット売り場をはじめ、カフェやショップ、お手洗い、さらにストーンヘンジ関連の説明展示コーナーなども備わっています。こちらで貸し出されるオーティオガイドは日本語版もあるので、言葉の心配をすることなく観光が楽しめます。

エーヴベリーと関連する遺跡群

©UNESCO/Megumi Takimoto

ストーンヘンジの北30kmほどにある巨石サークルのエーヴベリーも、ストーンヘンジと並んで古代文明の謎を紐解く貴重な遺跡群です。前期青銅器時代の遺跡としてはヨーロッパ最大で、自然のままの巨石が約1.1kmに渡り、村を取り囲んでいます。緑の草原に根を生やしたかのようにそびえ立つエーヴベリーの巨石サークルも、どのような目的でその場所に作られたのかは不明なままです。

©UNESCO/Megumi Takimoto

エーヴベリーを中心に、ほかにも6つの遺跡群が約22kmの範囲に点在しています。ピラミッドのような形のシルベリー・ヒルや、100組もの石が対になって平原に並ぶケネット・アヴェニューなどです。それぞれ独特の景観で、訪れる人の目を楽しませてくれます。ストーンヘンジほど観光化されておらず、のどかな雰囲気でゆっくり遺跡めぐりをしたい人におすすめです。

■ストーンヘンジの観光シーズン

ストーンヘンジは基本的に12月24日、25日を除き一年中観光が可能です。なかでも注目したいのは夏至、冬至、春分の日、秋分の日の朝です。一般の観光客でも柵内に入ることが許されるので、石に直接触れる貴重な体験ができます。

日の出の光がヒールストーンと呼ばれる岩と遺跡の中心にある祭壇石とを直線で結ぶ夏至の日の朝には、毎年夏至祭が開催され、世界中から沢山の観光客が訪れます。本来はケルト民族・ドルイド教徒による儀式ですが、美しい光を見るために人々が集まり、一年で最もにぎわうシーズンになります。
周りに雪や風を防ぐものが何もないため、冬は特にしっかりとした防寒対策が必要です。

■ストーンヘンジの知っておきたい注意点

ストーンヘンジ周辺は通常立ち入り禁止で、観光するにはビジターセンターにてチケットを購入する、またはツアーに参加する必要があります。以前は石の近くまで近づくことができましたが、現在は柵に囲まれており、通路に沿って見学するようになっています。
開場時間は季節によって異なり、入場は閉場の30分前までにしなければなりません。なお、悪天候の際は遺跡に近づけないこともあります。

■ストーンヘンジへのアクセス

難易度：★★☆☆☆（公共交通機関で行けます）

ストーンヘンジへは、ツアーバス、列車、レンタカーなどでアクセスできます。ロンドンからはストーンヘンジへの日帰りバスツアーがたくさんあり、日本語でのネット予約も可能です。
列車の場合はロンドンのウォータール―（Woterloo）駅からソールズベリ―（Salisbury）駅まで列車で1時間30分。ソールズベリ―（Salisbury）駅から、ストーンヘンジツアーバス（The Stonehenge Tour）で約30分です。バスは30分から1時間おきに運行されており予約も不要で便利です。

鉄道のチケットを買うには

運賃：正規料金片道£38.5 サウスウエスト鉄道
日時によって格安チケット£15～もあり
格安鉄道チケットサイト

英語サイト

日本語サイト

https://commons.wikimedia.org

バスのチケットを買うには

運賃：£15（ソールズベリー駅～ストーンヘンジ往復）
周遊バス：
1．入場券付/乗降自由　£28（ソールズベリー駅～ストーンヘンジ～オールドセラム）
2．入場券付/乗降自由　£34（ソールズベリー駅～ストーンヘンジ～オールドセラム～ソールズベリー大聖堂）

ストーンヘンジツアーバス（The Stonehenge Tour）

©UNESCO/Vincent Ko Hon Chiu

レンタカーの場合はストーンヘンジの近くに無料駐車場があるので、駐車場の心配はいりません。

■ストーンヘンジを巡るツアー

ストーンヘンジとウィンザー城＆世界遺産バース 日帰り観光ツアー＜日本語・英語/入場料込み＞ by Evan Evans

ロンドン発のツアーです。世界遺産のストーンヘンジや、エリザベス女王の居城ヴィンザー城、ローマ浴場のバースなどを1日かけてゆっくり観光できます。

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