カラスの鳴き声がうるさくて困ってる！鳴き声の種類や回数・時期による違いと対策を徹底解説

街中でもよく見かけるカラス。思ったよりも大きな体つきをしており、近くを通っただけでも不安を覚える方もいるかもしれません。なかには、カラスの鳴き声がうるさくて困っている方もいるでしょう。カラスの鳴き声にはさまざまな意味が込められており、仲間同士のコミュニケーションとして使われています。カラスの鳴き声は種類や回数によって意味が違うのが特徴。カラスの鳴き声の意味を知ることで、今後のカラス対策も効果的に進められます。今回は、カラスの鳴き声についてまとめました。カラスの鳴き声が気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

カラスは鳴き声でどんな会話をしている？

カラスの鳴き声は、ただ本能で鳴いているのではありません。仲間との会話として鳴き声を活用しており、集団生活を営んでいく上で必要なコミュニケーションの一環として鳴いています。では、どんな意味を込めて鳴いているのでしょうか。ここでは、鳴き声の特徴と一緒に鳴き声の意味を紹介します。

食事などの合図

仲間のなかで、次の行動の合図として使うパターンです。どこかに移動する場合は「カア～カア～」と伸びのある鳴き声を出します。また、食事に向かうときは「カカカカカ」と短い鳴き声を出すことも。単独行動ではなく、仲間同士で動くカラスならではの鳴き声といえます。

侵入者への威嚇

縄張り意識の強さから来る鳴き声もあります。「カアッカアッ」と短く強く鳴くときは、今いる場所が自分の縄張りであることを知らせる声。「カァァカァァ」と強く伸ばした鳴き方は、縄張りに侵入してきた外敵に向けて威嚇しているとされています。威嚇しても侵入者が出ていかなかった場合は、より強く「ガァ！ガァ！」と攻撃的な鳴き声に変わっていくのが特徴です。

仲間に甘えるような鳴き声も

「ゴロゴロ」「グルグル」といったように、のどを鳴らすような鳴き方をすることもあります。これは仲間のカラスに甘えているときの鳴き声です。縄張りに侵入してくる者がおらず、比較的リラックスしたときに出るとされています。

カラスの鳴き声は回数でも意味が変わる！

カラスの会話は、鳴き声の特徴だけでなく回数でも意味が変わります。カラスは声色と鳴く回数を駆使して、さまざまな会話をしているのです。無造作に聞こえてくる鳴き声ですが、よく聞いてみるとカラス同士の会話が分かるかもしれません。ここでは、カラスの鳴き声の回数別の意味を紹介します。

1回だけなら挨拶

鳴き声が1回の単発であれば、仲間同士の挨拶です。濁りがなく澄んだ声で鳴いているなら、特に緊張状態になく普通の挨拶といえます。一方、濁った声で鳴くときは縄張りなどについてやや不安がある可能性も。その後断続的に鳴き始めたり、濁った声で威嚇しているような鳴き声に変わったときは外敵が迫ってきているのかもしれません。

2回は空腹のときや注意喚起

2回鳴くときは、お腹が空いているときや仲間への注意喚起の意味が込められています。えさ場に移動する前や、自分の位置を仲間に強調しておきたいときなどにみられる鳴き声です。

3～6回は身の安全に関する合図

鳴く回数が3回以上になってくると、カラスたちの身の安全にかかわる大事なコミュニケーションになっていきます。3回の場合は、お互いの位置を確認し合ったり、今いる場所が安全であることを伝えています。回数がさらに増えたときは危険が迫っているとき。4回の場合は威嚇や警戒を示す鳴き声、5回の場合は「逃げろ！」という避難指示の鳴き声、6回は外敵を見つけたときの鳴き声です。いずれも自分や仲間が危害を加えられないようにするときの鳴き声とされています。

7～8回は集団行動の合図

7回の場合は群れのリーダーが出す号令のようなもの、8回の場合は群れを集合させるための鳴き声とされています。群れで移動するときに欠かせないもので、カラスが群れの統率をしながら生きていることがうかがえる鳴き声です。

カラスの鳴き声は時期や時間帯もポイント

カラスの鳴き声は、鳴き方や回数のほかにも時期や時間帯で意味が変わることもあります。活動的な日中と夜間の鳴き声では意味が違うことも。ここでは、時期や時間帯によってカラスの鳴き声がどのように変わるかを解説します。

4～7月前後は繁殖期なのでうるさくなることも

鳴き声が変わる時期として挙げられるのが、4～7月ごろに訪れるカラスの繁殖期です。パートナーを呼ぶために大きな鳴き声を出したり、卵やヒナに近寄る外敵を威嚇したりすることが多くなります。そのため、普段よりも鳴き声なうるさく感じることもあるでしょう。ただし、繁殖期のカラスは普段よりも攻撃的になっており、下手に刺激すると攻撃されることもあります。道を歩いているだけでも攻撃されるケースがあるので、4～7月ごろでよく鳴くカラスがいるときは気を付けて移動しましょう。

カラスは日中に鳴くことが多い

カラスは昼行性であるため、鳴くのも日中がほとんどです。食事や群れの移動なども明るいうちに行うため、コミュニケーションの一環として仲間内で鳴く機会も多くなる傾向に。巣が壊れたなどのアクシデントに対して興奮し、大きな鳴き声をあげることもあります。

夜の鳴き声は興奮している可能性が高い

カラスは本来夜行性ではないため、夜間は日中ほど鳴くことは少ないとされています。それでもカラスが夜に鳴くのは興奮状態にあるとき。例えば、思いがけずおいしそうなえさを見つけたときなどは夜間でも大きな声で鳴くこともあります。また、カラスは非常に賢いので、人の顔も覚えていられます。夜中にゴミ出しする住民がいると、顔を覚えて同じ時間帯に待ち伏せすることも可能。夜にカラスが頻繁に鳴く場合には、目をつけられた住民が近所にいるのかもしれません。

カラスの鳴き声がうるさい！対策はできる？

日中であれ夜間であれ、カラスの鳴き声が頻繁に聞こえて困っている方もいるでしょう。カラスにとっては大事な会話の一つでも、その土地で暮らしている方々にとっては不快に感じることも多いはず。カラスの鳴き声に対し、何か対策を取ることは可能なのでしょうか。

追い払おうとむやみに刺激しない

大前提として、無理やり追い払おうとしてカラスを刺激しないことが大切です。特に繁殖期に追い出そうとすると、ただでさえも興奮しやすいカラスをさらに攻撃的にする恐れもあります。襲われて怪我をしたり、より鳴き声がエスカレートする可能性もあるため、むやみに手を出さないように注意しましょう。カラスを刺激してしまって威嚇行動をされたら、背を向けずにゆっくりとその場を去ります。背中を見せて逃げたり、騒いで逃げたりすると危険です。低空飛行で威嚇する「おどし飛行」や、最悪頭を蹴られたりするので気をつけましょう。

光を反射するCDなどを設置する

自宅の近くやごみ捨て場に光を反射するものを置いておくのも一つの手段です。カラスの目を刺激することで寄ってこないようにできます。天敵である鷹の声を流したりするのも効果的です。ただ、カラスは学習能力に優れており、一定期間経つと光や音に慣れてしまうことも。自分に危害を加えてこないと判断されれば、対策しても無駄になることも考えられます。いくつかの対策を併用しつつ、長い目で見て対策を続けるようにしましょう。

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カラスの鳴き声はバリエーションが豊富だった

カラスの鳴き声にはさまざまな意味が込められており、仲間同士で生き抜くための大切なコミュニケーションに使われています。ただ、毎日のように大きな鳴き声を聞かされたり、興奮したカラスに襲われるようなことがあったりすると困りますよね。自分でできる対策もありますが、賢いカラスにはいずれ効かなくなる恐れも。困ったときは害鳥駆除の専門業者に依頼し、しっかり対策してもらいましょう。

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