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【エクアドル】世界遺産「ガラパゴス諸島」の観光ガイド:多様な動物・行き方・ツアー案内

動物が好きな人なら、いつかは動物園ではなく自然のコロニーで、野生のままの生き物たちを見たいと憧れるもの。その中でも“生涯で一度は訪れたい地”と人気なのがガラパゴス諸島です。世界遺産にも登録されているガラパゴス諸島は、南米エクアドルの沖合に点在する島々で、そのほとんどが無人島です。日本で「ガラパゴス化」という造語が生まれるほど特殊な環境を持ち、ここにしかいない生物が数多く生息していることで知られています。巨大なゾウガメをはじめ、アシカやイグアナなどエキゾチックな動物たちがうろつきまわる姿は、野生動物好きにはたまりません。 とはいえ、都市部の観光地と違って簡単に行ける場所ではないため、二の足を踏んでいる人も多い旅行先でもあります。でも実はガラパゴス諸島は観光地としても発達していて、年間約17万人もの観光客が訪れているのです。もちろん環境を守るためのルールはありますが、それさえ守れば誰でも訪れることができます。今回の記事では、そんなガラパゴスに行ってみたいという方のために、見どころや基本情報、また観光の際の注意点をまとめています。

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更新日: 2023年11月21日

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■ガラパゴス諸島って?

スペイン語で「ゾウガメの島」という意味を持つガラパゴスですが、正式名称をコロン諸島(コロンブスの島々の意味)と言います。19の主だった島々と小さな島・岩礁、合わせて127で形成されている赤道直下の地域です。

16世紀にスペイン人宣教師によって発見された後、海賊の隠れ家や、捕鯨船の寄港地として使われました。1832年にエクアドルが領有を宣言してから本格的な入植が始まり、現在サンタ・クルス島を中心とする4島に2万5千人以上の人が住んでいます。そのため主要言語はエクアドルと同じスペイン語です。

■他では見られない特殊な生態系と豊かな自然

ガラパゴス観光の目玉といえば、何と言ってもほぼ手付かずの状態の自然と、そこに住む野生の生物たちです。南米大陸から約1000km離れたこの火山性の島々に住む動物や鳥たちは、他から隔絶された環境で独自の発達を遂げてきました。その特殊さから“生きている博物館”または“進化のショーケース”と呼ばれています。

1990年代に観光地として開かれましたが、それまで長く人が定住していなかったガラパゴスの野生動物たちは基本的に人を怖がりません。そのためタイミングや場所が合えば、ごく至近距離で動物たちを見られます。

■【見どころ1】ゾウガメだけじゃない!ガラパゴスの動物たち

ガラパゴスゾウガメ。盛り上がった甲羅が特徴

https://pixabay.com

よく知られているゾウガメをはじめ、ここでのみ生息している固有種が多いことで、世界中の研究者や野生動物愛好家の注目を集めています。古くは1835年にイギリスのチャールズ・ダーウィンがこの地に立ち寄った際に進化論のヒントを得て、「種の起源」を書いたという話が有名です。ちなみに、ダーウィンが連れ帰ったという説がある雌ゾウガメのハリエットは、なんと175歳(推定)まで長生きし、オーストラリアの動物園で2008年に死亡しました。

ガラパゴスアシカは、海岸だけでなく魚市場などに入り込んでいることも

ゾウガメ以外にガラパゴスで見られる固有種は、ガラパゴスアシカやガラパゴスオットセイ、リクイグアナやウミイグアナなどです。赤道直下のエリアとしては意外ですが、ガラパゴスペンギンもいます。しかし島によって生息している動物が違ったり、その島特有の亜種がいたりするので、特定の種類を見たい場合はそれに合わせてツアーの内容を組みましょう。ただ、アシカやオットセイ、イグアナのうち何種かは数が多く、全島に分布しているため簡単に見られます。

イグアナ豆知識〜2009年に新種発見!

泳ぎが上手なウミイグアナ

「生きた恐竜」の小型版のようなイグアナは、ガラパゴスのあちこちで見られます。ガラパゴスリクイグアナは体長40〜50cmにもなり、見た目は怖いですがウチワサボテンを主食に生きている平和な生き物です。また、海岸で見られる黒っぽい種類はウミイグアナで、黄色い頭が特徴のリクイグアナとは別の種類になります。こちらもミニ・ゴジラのようなグロテスクな見た目ですが、海中に潜って海藻を食べる、おとなしい草食動物です。

2000年頃に、リクイグアナとウミイグアナの混血種が発見され、話題になりました。「ハイブリッドイグアナ」と呼ばれ、リクイグアナにウミイグアナの手先の器用さを加味したタイプだったそうですが、残念ながら繁殖能力がなく、現在では生存している個体は確認されていません。

しかし、2009年に正式に発見された新種がいます。それが「ピンクイグアナ(Galapagos pink land iguana)」です。名前の通りピンク色で、200体程度しか確認されていない上、活火山であるイサベラ島のウォルフ火山周辺にしか生息していないこともあり、早くも絶滅が危惧されています。もし見ることができたら非常にラッキーと言えるでしょう。

ピンクイグアナについての報告はこちら→ Galapagos Conservation Trust(英文)

■【見どころ2】チャールズ・ダーウィン研究所

島のあちこちで野生動物を見られるのがガラパゴスの醍醐味ですが、確実にゾウガメを見たい、また保護活動について知りたいという人におすすめなのがチャールズ・ダーウィン研究所(The Charles Darwin Research Station)です。観光のベースにする人も多いサンタ・クルス島の街、プエルト・アヨラの東端に位置しています。ガラパゴス固有種の陸・海の生物について学びたい人も必見です。

研究所が設立された背景

保護・飼育されているゾウガメたち

本来、バランスの取れた生態系を保っていたガラパゴスですが、人間が介入したことで様々な問題が発生しました。初期には海賊が持ち込んだヤギが繁殖し、固有の生物が餌としていた植物を食べつくしてしまったことがあります。その他、犬や猫、豚、ネズミなどの外来種も卵やヒナ、植物を食べてしまうため現在も問題を引きずっています。

また、ゾウガメが捕鯨船の食料として乱獲された時代もありました。ゾウガメは生命力が強く、餌なしでも1ヶ月生きられるため長い航海にうってつけの食料とされたためです。その結果ゾウガメの数が激減し、種類によっては絶滅したり、ほぼ絶滅状態に追い込まれたものもいます。

そのゾウガメの保護や他の固有種の保全を目的に設立されたのが「チャールズ・ダーウィン財団」です。1964年にはサンタ・クルス島にチャールズ・ダーウィン研究所を発足し、ガラパゴスの生態系を守るための活動や研究の場となっています。一般公開もされており、展示ホールでは13mあるクジラの骨が出迎えてくれます。その他、写真展や子供向けの展示もありますが、やはり見どころはゾウガメの繁殖・飼育所でしょう。各島のゾウガメを一度に見られます。

チャールズ・ダーウィン研究所

Charles Darwin Avenue Puerto Ayora 200350 Ecuador
+593 5-252-6146
8:00am〜12:30pm、2:30pm〜5:30pm
http://www.darwinfoundation.org/en/about-us/cdrs-visit/

■ガラパゴス諸島への行き方

日本から行く場合、まずエクアドル共和国の首都キトまで飛行機で向かうのが一般的です。ただし日本からエクアドルまでの直行便はないため、北米の都市を経由して行くことになり、20時間前後かかることを覚悟しておきましょう。

キトからはさらに飛行機でガラパゴス諸島の玄関口・バルトラ島またはサンクリストバル島へ向かいますが、この時もエクアドル内のグアヤキルでの乗り換えが必要になります。全行程で最低でも30時間超という長旅になるため、途中キトで宿泊するのが一般的です。宿泊予定のホテルが別の島にある場合はさらに移動が必要になるので、その時間も考慮に入れて動くことが必要です。

キトの空港の情報はこちらから→ マリスカルスクレ国際空港

入島料に注意

ガラパゴスに入島するには、キトやグアヤキルの空港で申請を行うことが必要です。その際に入島管理料20USドル、さらに到着後にも入島料100USドル(子供50USドル)を支払う必要があります。これはガラパゴスの自然保護のための重要な資金です。現金しか使えないので、事前に米ドルを用意しておきましょう。

■ガラパゴス観光に最適なシーズンは?

赤道直下にあるガラパゴス諸島ですが、そばを寒流が走っているためそれほど暑くはなりません。特にオン・オフシーズンはないものの、乾季である6〜11月は気温も19〜24℃と涼しく過ごしやすいため、観光に向いていると言われています。雨季は12〜5月で、最も暑いのは3月ですが平均気温30℃程度と耐えられないほどではありません。また雨もスコールというよりは静かに短時間降る場合が多いです。

■宿泊先はどんなところ?

Agoda

ガラパゴス観光には、船の上に滞在するクルーズ形式と、ホテルに泊まって日帰りで観光する形式があります。船に酔いやすい人はホテルの方が安心ですが、ホテルから日帰りで行ける範囲までの島しか見られない点に留意して選びましょう。ガラパゴスのホテルはモダンで設備もしっかりしているところが多くあり、旅行サイトでの評判も上々です。WIfiを利用できるホテルも選ぶことができます。

運がよければガラパゴスペンギンも見られるかも

また、クルーズ船に宿泊する場合は、空港のあるバルトラ島かサンクリストバル島から出発することが多いです。数日から10日以上のものまで様々ですが、キャビンのレベルによってエコノミーからラグジュアリーまで段階があり、予算に合わせて選ぶことができます。こちらもそれぞれバスルームなどモダンな設備が付いているので、あまりワイルドな旅行はちょっと…という人でも心配ありません。

船での観光に関しては事前に代理店を通して予約するか、現地のエージェントを利用しましょう。最も人口が多く、地理的にもガラパゴス諸島の中心に当たるサンタクルス島からは各島へのツアーが充実している他、島内の観光も楽しめます。

ガラパゴス諸島3泊4日観光ツアー 3日目は終日フリータイム!<バルトラ空港発着>

USD 521〜

■【注意】ガラパゴス観光のルール

入島者にはガラパゴスの特殊で貴重な生態系を守るため厳密なルールが設定されており、観光客も必ず従わなければなりません。基本的には、余計なものを持ち込まない、何も持ち出さない、干渉しないという原則を守ることが大切です。主な注意事項を抜粋しますので、参考にご覧ください。

・全島の97%に当たる国立公園に入園する際は、認定を受けているナチュラリスト・ガイドの同行が必要
・見学ルートには印(トレイル)がつけられているので、自身の安全と生態系を守るため、それを外れないように歩くこと
・動物に餌を与えない、また触らないこと
・食べ物、動植物などを持ち込まない。また、滞在中は荷物検査官のチェックに協力すること
・野生動物に対してのフラッシュ撮影禁止
・黒珊瑚、貝、動物の部分(亀の甲羅など)、溶岩、植物や木をお土産として持ち出すことは違法
・喫煙禁止

その他細かいルールについては ガラパゴス保全トラストのウェブサイト を参考にしたり、現地ガイドの説明を聞いたりして、滞在中は必ず守るようにしましょう。なお持ち込む品物についてはエクアドル内の空港と到着後の空港で検査が行われます。禁止されている品物は没収されてしまいますので、注意が必要です。

■ガラパゴスの美しさが伝わる映像

ユネスコとTBSが作成した、世界遺産ガラパゴスの動画です。溶岩でできた黒い岩の大地、噴火の跡が残る山々など、火山の爆発によってできた島ということがよくわかります。また、岩についた海藻をとるウミイグアナや、サボテンなど棘だらけの植物を餌に生きるリクイグアナの姿からは、確かに自然遺産として保護されるに相応しい魅力を感じられます。

なかなか行く機会のないガラパゴス諸島ですが、それだけに貴重な体験のできる観光地と言えます。野生の状態では世界中でここでしか見られない動物たちと自然へのリスペクトを忘れず、特別な体験を楽しみましょう。

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