更新日: 2023年11月21日
「岩国寿司」とは、山口県岩国市周辺で江戸時代から食べられている伝統料理で、木枠の中に酢飯と具材を交互に重ねた押し寿司です。初代岩国藩主・吉川広家が料理番に作らせたのがその始まりと言われており、かつては保存食として重宝されてきました。錦糸卵やデンブ、レンコン、シイタケ、シュンギクなどの具材を使った寿司は、華やかな見た目が特徴で、今ではお祝いの席などで食べられています。
岩国市の有名観光地・錦帯橋の周辺には、長い伝統を持つ岩国寿司の名店が点在しており、こちらではその中から厳選したおすすめの5店を紹介します。各店で異なるこだわりにも注目です。ぜひ伝統の味を楽しんでくださいね。
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■味処 割烹 半月庵
岩国駅から錦帯橋行バスで約20分の「椎尾神社」よりすぐの、創業140年以上の歴史がある割烹旅館です。割烹旅館の調理人の方々が、数量限定でしか造ることが出来ない岩国寿司。甘辛く炊いた椎茸や穴子と酢飯の香りに季節の野菜の爽やかさが口の中に広がります。昼食メニューの「岩国寿司膳(1600円)」では自家製岩国寿司と、汁まで味わえる、根菜類を薄味で煮込んだ郷土料理「大平」を一緒に楽しめます。
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■よしだ 本店
有名な錦帯橋を下った大明小路の中ほどにある、落ち着いた雰囲気のお店です。名物の「岩国寿司セット(2100円)」には鮎錦煮・大平・蓮根参杯・吸物・果物がつき、どれも非常においしくボリュームもしっかりあります。
岩国寿司は錦糸玉子、蓮根、おぼろなどが鮮やかに彩られ、酢飯や軽く酢でしめたこはだの風味が口に広がります。また、甘辛く醤油で煮付けられた鮎錦煮はお腹いっぱいたまごが詰まった身に上品な味付けが絶妙で、よしだ 本店に訪れたらぜひ味わっていただきたい一品です。
よしだ 本店
- 山口県岩国市岩国1-16-9
- 0827-41-0373
■平清
木の板に「ひらせい」と書かれた看板が目印の「平清」は、錦帯橋の目の前にある郷土料理のお店です。でんぶの鮮やかさが特に美しいこちらの岩国寿司は、アジなどのすり身を混ぜた寿司飯の上に錦糸卵・しいたけ・特産の岩国レンコンの酢づけなどが飾られており、味は勿論、岩国レンコンの心地よい歯ごたえも感じられます。
さらに、「平清」でおすすめしたいのが2階の窓側での食事です。眼前に錦帯橋が広がり、お料理だけでなく目でも楽しめます。また、売切御免ですが、お持ち帰り用の岩国寿司もお土産にはぴったりの品です。
■三原家
創業300年を越える老舗の「三原家」は岩国城から錦帯橋を抜けて少し進んだ所にあります。初代三原家は初めて藩主に岩国寿司を献上したと言われ、その味は代々当主のみに伝えられた秘伝の味となっており、歴史あるお店です。店内も都会では最近見かけなくなった古い日本家屋の良さが十分に感じ取られる造りとなっています。
岩国寿司は大葉や穴子、椎茸、錦糸卵など色とりどりの具材が目にも鮮やかで、甘めの酢飯には魚のすり身を混ぜているので口に入れた時の香りが非常に豊かな一品です。岩国寿司の元祖とも言える三原家でぜひ一度名物を味わってみてはいかがでしょうか。
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