【愛知】メナード美術館の優れた個人コレクションを見逃すな！アートフレグランスはお土産にも最適！

「メナード美術館」の概要&魅力

1987年に開館した「メナード美術館」は、2017年に開館30周年を迎えました。この美術館は、誰もが知っているであろう有名な化粧品会社「メナード化粧品」の、創業者夫妻が収集した美術コレクションが展示されています。そのコレクションは、個人としては日本最大級にあたると言われているほど。そんな古今東西の優れた美術品を、夫妻の出身地である愛知県・小牧市にて鑑賞できます。

「メナード美術館」の見どころ

自然とモダンが融合した美術館

豊かな自然の中に悠然とたたずむ、御影石を積み上げてつくられた西洋風の建物が、「メナード美術館」です。けやきの大樹と、日本画家・加山又造が筆をとった館銘板が美術館のシンボルとなっています。
美術館前にある噴水は、静かに流れ心地よい音をわたしたちに届けます。

都会の忙しさを忘れさせるほどの、穏やかな雰囲気を感じながら館内に入ると、自然の柔らかな光と磨き抜かれた大理石の美しさが視界に飛び込んできます。美術品を鑑賞するのに適した室内の明るさと、清潔感のあるこの館内でゆったりと美術鑑賞を楽しみましょう。石畳に緑が美しく映える中庭を囲むように、5つの展示室が配置されています。

名だたる画家たちのコレクション

「メナード美術館」のコレクションジャンルは大きくわけて5つ。日本人に愛される印象派以降のヨーロッパ絵画と、明治から大正・昭和、そして現代までにいたる日本画・日本洋画、彫刻、そして工芸・書といったカテゴリーに分かれます。
これらのコレクションをすべて合計すると、その収蔵数は1,500点を超えるものに。個人のコレクションとしては日本最大級。その意味が実感できますね。

名作が集うヨーロッパ絵画は見逃せない！

クロード・モネの「チャリング・クロス橋」や、ピエール＝オーギュスト・ルノワールの「読書する女」といった印象派を代表する画家たちの名作はもちろん、フォーヴィスムからはフィンセント・ファン・ゴッホ、キュビスムからはポール・セザンヌなど世界的に高い評価を受けている画家の作品が数多く収蔵されています。

「メナード美術館」で展示されているヨーロッパ絵画はどれも有名なものばかりなので、美術館ビギナーの方や美術に興味が出てきたばかりの方にもおすすめです。

もちろん日本画・日本洋画部門も見逃せません。尾形光琳や横山大観、葛飾北斎、さらに岸田劉生、レオナール・フジタといった日本人なら誰もが知っている超有名作家たちの名作が揃っています。展示室の作品は、定期的に入れ替えがされているそうなので、何度か訪れてみるのも良いですね。

ミュージアムショップ

「メナード美術館」のミュージアムショップでは、収蔵コレクションを印刷したポストカードやアクセサリー・トートバッグなどのオリジナルグッズが販売されています。

そんなミュージアムショップの中で特に注目したいのが、メナード化粧品が手がけたオリジナルの「アーティストフレグランス」。美術館に収蔵されている作品を手がけた作家がデザインしたものや、作家の世界観をモチーフにしたフレグランスを取り扱っています。化粧品会社がバックアップしているからこそ、実現するアーティストフレグランス。

「メナード美術館」に訪れた記念や、友人へのお土産におすすめです。

「メナード美術館」の食事情報

「メナード美術館」内には、レストランがありません。しかし、「メナード美術館」の入館券を提示することで100円の割引が適用される飲食店が、美術館の近隣に3件あります。せっかく食事をされるなら、ちょっとオトクになる以下の店舗を利用してみてはいかがでしょうか。和洋どちらのジャンルも揃っています。

三八屋

「三八屋」は和食・麺類をメイン取り扱っている食事処。石で造られた店内は落ち着きのある雰囲気となっており、庭を眺めながら趣のある食事をすることも可能です。大振りの天ぷら料理や海老おろしきしめん、味噌煮込みうどんなどのメニューが人気です。寒い季節はとくに、体を暖めるのにぴったりのお店となっています。
営業時間は11:00～21:45まで。

ANOU（アノウ）

自然が広がる中、隠れ家的な場所にあるのがこちらの農園レストラン「ANOU」。自家農園で採った旬の野菜やハーブを生かしたビストロ風の料理を楽しめますよ。モダンなレイアウトの店内には大きな窓ガラスが張られており、緑に囲まれた開放感のある空間が広がっています。

ランチタイムは11:00～14:00、ディナータイムは18:00～21:00まで。ちなみにディナータイムは、完全予約制となっています。

ベニーニ

本格的なイタリア料理が味わえるレストラン「ベニーニ」。イタリアの田舎町にある伝統的なレストランをイメージしているこのお店では伝統的なイタリア料理のほかに、漁港から直送した新鮮な魚を使った料理やイタリアのトスカーナ地方飼育される古代品種の豚「チンタセネーゼ豚」のグリルなど、特別な素材を贅沢に使用した料理を楽しめますよ。

「ベニーニ」の営業時間はランチタイムが11:30～14:00、ディナータイムは17:30～21:00となっています。

「メナード美術館」の基本情報

開館時間と休館日

「メナード美術館」の開館時間は、10:00～17:00（最終入館時間は16:30まで）となっています。休館日は月曜日（月曜が祝休日の場合は直後の平日）および年末年始です。ただし、展示替えによる臨時休館などもありますので、訪れる前に公式ホームページのカレンダーにて確認することをおすすめします。

入館料金

「メナード美術館」の入館料金は、【一般】1,000円 （800円）、【高校・大学生】600円 （500円）、【小・中学生】300円 （250円）となっています。展覧会によっては特別割引がされることもあるので、こちらも公式ホームページにて事前にチェックすることをおすすめします。
※（　）内は20名以上の団体料金および前売料金。
※ 障害者手帳（ミライロID可）、被爆者健康手帳、戦傷病者手帳、特定医療費受給者証を所持している人および同行者1名は無料。入館時に受付で提示してください。

ちなみに「メナード美術館」に年間で4回以上訪れる予定がある方や、1つの展覧会を何度も見に行きたいという方は、年間パスポートの購入がおすすめ。【一般】3,000円、【高校・大学生】2,000円で、1年間どの展覧会も鑑賞可能。さらに同じ展覧会にも何度でも無料で入館することができるおトクなパスポートとなっています。年間パスポートの購入を希望される方は、受付で申し出てください。パスポート購入日から利用できます。

その他設備案内

「メナード美術館」では別館に「アネックス・ホール」と呼ばれる場所があり、ここでは資料を閲覧したり、休憩場所として利用したりできます。美術鑑賞後の憩いの場として、多くの人が利用するスポットとなっています。また、館内では車いすを無料で借りることができます。利用したい方は受付のスタッフに申し出てください。

アクセス

「メナード美術館」は、名古屋鉄道「小牧駅」から徒歩15分の場所にあります。駅を出てカリヨン広場からハナミズキ通りへ、玉林寺まで歩いたら左に曲がってからさらに2本先で右に曲がってください。すると右手側に美術館が見えてきます。名古屋駅から訪れる場合は、鉄道を利用すると乗り換えが複雑になるため、車か高速バスでのアクセスがおすすめです。

車で向かう

車で向かう場合は、東名・名神高速道路の合流地点にあたる「小牧インターチェンジ」で降りるか、または名古屋高速「小牧南出口」で降りて向かう2通りの方法があります。高速を降りてからは、いずれも国道41号線を通って約10分程運転すると目的地に到着です。

レンタカー・自家用車をアクセス手段として使える方は、ぜひそちらを利用してください。車で訪れた方がわかりやすく、スムーズに辿りつけるのでおすすめですよ。

ちなみに「メナード美術館」内には専用の駐車場があり、13台分の駐車スペースがあります。混雑する展覧会の場合は臨時駐車場も設けられるため、駐車に困ることはそんなにないでしょう。しかし、もし駐車場スペースが無いという状況になった場合は、近隣の「浦田駐車場」や「MAYパーク小牧」などの駐車場の利用をおすすめします。

名古屋からバスで向かう

名古屋から「メナード美術館」へ向かう場合は、近鉄名古屋駅付近にある「名鉄バスセンター」23番のりばから都市間高速バス「小牧・桃花台行き（栄バスターミナル・オアシス21経由）」に乗車し、「小牧市民病院北」停留所で降ります。そこからは徒歩ですぐに美術館に到着です。バス料金は630円、所要時間は約50分。

小牧駅からバスで向かう

小牧駅からバスで向かう場合は東口スターミナル4番のりばから、名鉄バス「岩倉駅行き（小牧市役所経由）」に乗車し「小牧市民病院北」停留所で降りるか、または名鉄バス「岩倉駅行き（市民病院前経由）」に乗車して「メナード美術館前」停留所で降りる方法がおすすめです。バス料金はいずれも170円。ただし、注意してもらいたいのが「岩倉駅行き」ならどのバスに乗っても正解という訳ではないこと。「岩倉駅行き（桜井経由）」に乗ってしまうと、美術館の近くを通らずに目的地を過ぎてしまうため、バスに乗る際は必ず経由場所を確認してくださいね。

まとめ

「メナード美術館」は愛知県・小牧の豊かな自然の中に佇む落ち着いた雰囲気の美術館です。館内は小さめの規模ながらも、優れた画家たちによる名品をじっくりと鑑賞できます。そのため美術館巡りを普段あまりしない方や、大きい美術館に行くとなんだか気疲れしてしまう。そういった方にも適した美術館であると言えるでしょう。

また「メナード美術館」では展覧会に関連した講演会や、学芸員によるギャラリートーク、コンサートなどのイベントも定期的に開催されています。日程に都合をつけられるのであれば、イベント開催日に合わせて行くというのも良いですね。美術館鑑賞がより楽しくなるはずです。

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