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「国立新美術館」の概要&魅力
コレクションを持たない美術館
「国立新美術館」は特定のコレクションを持たず、企画展・公募展・共催展の3つの展覧会を主に行っています。企画展・共催展では絵画・現代アート・建築・マンガなど、さまざまなジャンルの作品展示。そして公募展では、一般からも募集された絵画や工芸品・書道などの展示が鑑賞できます。
アートセンターとしての役割
「国立新美術館」は、近代以降の美術に関する資料を収集したアートライブラリーがあり、講演会やシンポジウムなども行いアートセンターとしての役割も果たしています。展覧会にちなんだ講演会やワークショップを多く開催し、教育普及活動に力を入れているのも特徴のひとつとなっています。
黒川紀章氏の建築
「国立新美術館」は、世界的な建築家である黒川紀章氏(1934 – 2007年)によるもの。黒川紀章氏は国内外の美術館や博物館を多く手がけ、銀座の「中銀カプセルタワービル」、マレーシアの「クアラルンプール新国際空港」などを設計。山形県の「寒河江市役所庁舎」は2017年に国の登録有形文化財に指定されています。
「国立新美術館」は黒川紀章氏と日本設計の共同による設計で、3年以上かけて建てられたもの。波のような曲線が美しいガラス壁が特徴で、なかには明るく広々としたロビーが広がっています。
「国立新美術館」の見どころ:企画展&圧巻の建築デザイン
多ジャンルのアートに触れる企画展
「国立新美術館」では、年に6〜7回ほどテーマを変えて企画展が行われています。海外の有名美術館のコレクション展示から、マンガやアニメをテーマとした展示まで、内容はさまざま。訪れる前に展覧会情報をチェックしておきましょう。
多彩な公募展
公募展は企画展よりも短いサイクルで展示替えが行われ、訪れるたびにさまざまな展示を見られるのが魅力。一般からも募集される絵画・書道・彫刻作品などのほか、多摩美術大学や女子美術大学など東京にある5つの美術大学の「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」なども開催されています。
「国立新美術館」の建築デザインに注目
「国立新美術館」は、「ガラスカーテンウォール」が大きく波打つ近未来的なデザインが特徴。ガラス壁面から明るい日差しが入る1階ロビーは、2つの大きな逆円すい形が並び、最上部にレストランやカフェが設けられている非日常的な空間。中は地下から最上階まで吹き抜けになっており、広々とした空間が心地いい美術館です。
ガラス壁の外観とは対照的に、内観は木材を多く使用したくつろげる雰囲気です。レストラン・ミュージアムショップの利用のみであれば入館料はかからないため、建築デザインを楽しむ目的で訪れるのもおすすめです。
建築ツアー
「建築ツアー」は、「国立新美術館」を歩いて舞台裏や建物の機能をより深く知ることができる大人気のイベントです。高校生以上を対象としたコースのほか、夜の美術館を見学できるナイトコース、子供向けの探検ツアーなどが開催されることも。
開催時期はホームページで告知され、参加費は無料です。申し込みは先着順で受け付けているため、申込時期を逃さないようにチェックしておきましょう。
ワークショップ・講演会などのイベントもチェック
「国立新美術館」では、展覧会にちなんだワークショップや講演会などが開催されることも。好みの展覧会が開かれる時は、同時にワークショップ・講演会情報も確認しておくのがおすすめです。
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「国立新美術館」の設備情報:オリジナルグッズをお土産に
アートライブラリー
3階の「アートライブラリー」と、別館1階の「アートライブラリー別館閲覧室」は、来館者が利用できる美術の図書館。「アートライブラリー」では1946年以降の展覧会カタログや、近代美術・現代美術に関する図書や雑誌などの資料を所蔵。
「アートライブラリー別館閲覧室」では、1945年以前の資料に加え、予約閲覧となる貴重資料も見られます。資料は閲覧のみで、貸し出しは不可。申請すれば複写のみ可能です。国立の美術館だからこそ可能な豊富な資料なので、美術についてもっと知識を深めたい時に利用してみてはいかがでしょうか。
<利用時間>11時〜18時
ミュージアムショップ スーベニアフロムトーキョー(B1F)
アートでおしゃれなグッズやお土産が手に入るのが、地下1階の「スーベニアフロムトーキョー」。「国立新美術館」のオリジナルのお土産物に加え、伝統的な工芸品から若手アーティストの作品まで、さまざまなグッズを取り扱っているお店です。
ショップ内にもギャラリーがあり、催事も定期的に行われているので、いつも新しいグッズに出会えるはず。美術鑑賞の後に必ず立ち寄っておきたいスポットです。
「国立新美術館」の食事情報:フレンチからカジュアルなカフェまで
ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ(3Fフレンチレストラン)
「ポール・ボキューズ」とはフレンチの名店として有名なレストラン。フランス以外の地に初出店されたのが「国立新美術館」にある「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」です。逆円すい型の最上部にあたる空間に設けられており、吹き抜けの広々とした空間に浮かんでいるような優美な雰囲気が魅力。
正統派のフレンチを、気軽なブラッスリースタイルで楽しめます。レストランのみの利用なら入館料はかからず、リーズナブルなランチセットからディナーコースのほか、展覧会にちなんだアートな料理が提供されることも。美術館の閉館後も利用できます。
<営業時間>ランチ:11時~16時(16時L.O.) ディナー:16時~21時(19時30分 L.O.) 金曜日:16時~22時(20時30分 L.O.)
サロン・ド・テ ロンド(2F ティーサロン)
「サロン・ド・テ ロンド」は、「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」と同様に逆円すい型の最上部にある開放的なカフェです。ケーキやエクレアなどのスイーツに加え、サンドイッチなどの軽食を紅茶やハーブティーと一緒に楽しめます。
このカフェは、2016年に大ヒットした映画『君の名は』に登場したことでも有名となりました。せっかくなら、映画を鑑賞してから訪れるのがおすすめ!
<営業時間>11時〜18時(17時30分L.O.) 金曜のみ:11時~19時 (18時30分L.O.)
カフェ コキーユ(1F)
「コキーユ」とは、フランス語で「貝」を意味する言葉。貝のように美しく波打つガラス壁にちなんで名付けられたカフェで、テラス席もあります。サンドイッチやデニッシュなどの軽食や、ケーキ、マドレーヌなどの洋菓子、ビールなども用意されており、美術館のエントランスにあるので気軽に立ち寄れます。
<営業時間>10時~18時(17時55分L.O.) 金曜のみ:10時~20時 (19時55分L.O.)
カフェテリア カレ(B1F)
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「カフェテリア カレ」は、吹き抜けから明るい光が入る憩いの場所。ハッシュドビーフやパスタなどのランチ向けのメニューのほか、お弁当やおむすび、サンドイッチなどの軽食も購入できます。
<営業時間>11時~18時(17時30分L.O.) 金曜のみ:11時~19時 (18時30分L.O.)
「国立新美術館」観光の基本情報&アクセス
電車でのアクセス
■千代田線「乃木坂駅」の青山霊園方面改札6出口から「国立新美術館」まで直結
■都営大江戸線「六本木駅」の7番出口から徒歩4分
■日比谷線「六本木駅」の4a出口から徒歩5分
バスでのアクセス
■港区コミュニティバス「ちぃばす」赤坂を利用し、循環ルート「六本木7丁目」で下車し、徒歩約4分。
ちぃばす運行情報
■都営バス「青山斎場」で下車し、徒歩5分。
駐車場について
「国立新美術館」の専用駐車場はありません。車で来館する場合は周辺の有料駐車場を利用しましょう。また、チケットブース奥にバイク・自転車用の駐輪場があります。
国立新美術館
- 東京都港区六本木7-22-2
- 03-5777-8600
- 10時〜18時(入場は17時30分まで)
- 火曜日(祝日の場合は翌平日)・展示替期間
- 観覧料は展覧会により異なります
乳幼児向けサービス
館内へのベビーカーの持ち込みは可能で、ベビーカーの貸し出しサービスも利用できます。地下1階に授乳室、おむつ交換台は各階の多目的トイレにあります。
託児サービス
「国立新美術館」では、毎月第2木曜・第3日曜、および第4月曜に託児を行っています。小さな子供連れの方でも、ゆっくりと展示を見て回れるように用意されたサービスです。電話での事前予約制で、人数制限があるため利用したい場合は早めに予約するのがおすすめ。
<利用時間>第2木曜・第3日曜・第4月曜の12時30分〜15時30分 <料金>0〜1歳:2,000円 2〜12歳:1,000円
バリアフリー情報
千代田線「乃木坂駅」の6番出口からはバリアフリーで美術館までアクセスできます。車椅子が利用できる多目的トイレは館内に10カ所、うち1カ所がオストメイトトイレです。館内では車椅子・杖の貸し出しを行っており、車椅子対応エレベーターも完備。
「国立新美術館」のまとめ
「国立新美術館」は、多彩な展覧会と豊富な美術資料がそろう美術館。館内にはベンチや椅子が各所に設けられており、休憩しながらゆったりと展覧会や建築デザインを楽しめるはず。周囲に六本木ヒルズの「森美術館」、東京ミッドタウンの「サントリー美術館」と、美術館が多く点在する地域なので、1日かけてアートめぐりをしてみてはいかがでしょうか。
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