自由が丘で大人気のパリセヴェイユとは？おすすめメニューも大公開

更新日: 2023年11月21日

自由が丘は、神戸、佐久（長野県）と並んで、日本3大ケーキの町と言われています。そのためここはパティスリーの激戦区。メディアではおしゃれなパティスリーが連日紹介され、行列ができる店も少なくありません。特に「パリセヴェイユ」「スイーツモンサンクレール」「m.koide」はその確かな実力から、自由が丘3大スイーツと呼ばれています。今回はその中から「パリセヴェイユ」をピックアップ。パリセヴェイユとはフランス語で「パリの目覚め」と言う意味。パリで自身の才能を開花させたオーナーシェフ金子美明氏が名づけました。記事では金子美明氏の背景からそのコンセプトの他、パリセヴェイユのおすすめ人気スイーツを一挙にご紹介。パリセヴェイユの人気の秘密に迫ります。

スイーツの名店「パリセヴェイユ」

パリセヴェイユは、時に自由が丘3大スイーツとも言われるスイーツの名店。木をふんだんに使った建物は全体的にアンティーク調で、まるでフランスの路地にある古いパティスリーのようです。常に混んでいる印象という口コミの通り、イートインコーナーは時に2時間待ちという人気ぶり。休日はもちろん平日も行列が絶えないので、訪れるには比較的人の少ない午前中を狙うのがベストです。

シェフ・パティシエは金子美明氏

パリセヴェイユのオーナーシェフは金子美明（かねこよしあき）氏。14才の頃に読んだ「パリのお菓子屋さん」という本に魅せられ、15才で「ルノートル」に入社。以降フレンチレストランなどで経験を積みながら渡仏しました。ヨーロッパ文化に深く根ざすフランス菓子を知り、ベーシックなおいしさの大切さを実感。その思いはパリセヴェイユに反映されています。ちなみにルノートルはフランスで10店舗以上を持ち世界にも展開している、パリではかなりの有名店。また金子美明氏はフランスで創設された「ルレ・デセール」のメンバーです。これは最高の実力を持つパティシエのみが所属できる協会として知られており、日本人のメンバーは現在わずか7人。金子美明氏の実力がうかがわれますね。

自分がおいしいと信じているものを作るのが「パリセヴェイユ」

金子美明氏が大切にしていることはとにかく自分がおいしいと信じるものを作ること。日本人の口に合わせた、いわゆる「フランスの伝統菓子風」ではなく、自分が今まで見てきたフランス菓子そのものを作りたいという気持ちがパリセヴェイユにはあふれています。彼の夢は日本の「パリのケーキ屋さん」。彼の揺ぎない夢と自信は、店にただのパティスリーではない風格を与えています。

パリセヴェイユの店舗情報

パリセヴェイユは東急東横線・東急大井町線「自由が丘駅」の正面口から徒歩で約3分。自由が丘らしい閑静な雰囲気あふれる九品仏緑道の入り口にあります。目を引くアンティーク調の外観と行列が目印になって迷うことはなさそう。営業時間は10時から20時まで。決まった休みはなく不定休なので訪れる時には注意が必要です。店ではスイーツだけでなくパンも販売。ケーキに負けない人気となっています。

パリセヴェイユおすすめメニュー1：アルルカン

ツヤツヤのグラサージュが美しい一品。サクサクのサブレショコラの中にはキャラメルチョコクリームとバナナ風味のチョコレートクリーム、そしてソテーしたバナナがたっぷり入っています。口に入れた瞬間キャラメルの苦味とバナナの甘さが絶妙にマッチ。かためのサブレショコラの食感も楽しく、しっかり感じる苦味が大人のスイーツです。値段は450円。

パリセヴェイユおすすめメニュー2：ムッシュ・アルノー

金子美明氏がフランスでの修行時代に影響を受けた恩人、アルノー・ラエル氏の名を冠したケーキ。ざっくりとしたヘーゼルナッツ風味のダグワーズの上にはチョコレートプレート、トップにはなめらかなオレンジ風味のガナッシュクリームがたっぷり。ざくざくとした食感にオレンジの香りがアクセントになったパリセヴェイユの定番人気メニューです。値段は650円。

パリセヴェイユおすすめメニュー3：ケーク　ココ　アプリコ

パリセヴェイユの看板メニューの1つ。トップにはココナッツと杏がたっぷり。2つの風味をしっかり感じられるパウンドケーキです。これは「ケーク」という題材の中でどんな表現ができるかというパティシェ金子美明氏の挑戦と気概が込められた逸品。パリセヴェイユのオープンの頃からのメニューでありながら、いまだに根強いファンの多い人気商品です。値段は1,500円。

パリセヴェイユおすすめメニュー4：ロアジス

ロアジスとはフランス語でオアシスと言う意味。どっしりと重めのケーキが多いパリセヴェイユの中でも軽めで、日本人好みの味になっています。ふんだんにオレンジを使用しており、香りだけでなく食感でもオレンジを感じられる仕上がり。チョコレートの甘みとチーズクリームの酸味の中に感じるアーモンドの風味がアクセントになっています。名前の通り、食べ終わった後はほっと安らげるようなスイーツ。値段は580円です。

パリセヴェイユおすすめメニュー5：コム ニューヨーカー

底に敷かれたジェノワーズの上には濃厚なクリームチーズがたっぷり。ジェノワーズにはレモンを削ったものが入っており、これがまた秀逸なアクセント。トップに飾られた大きめのクランブルは歯ごたえだけでなく、見た目にもかわいらしい仕上がりになっています。ニューヨークチーズケーキをモチーフにしたため、コムニューヨーカー（ニューヨーカーのような）と名づけられました。値段は580円です。

パリセヴェイユおすすめメニュー6：オペラ

フランス伝統菓子として知られているオペラですが、パリセヴェイユのものは一味違います。どこまでもシャープな角がもたらすその美しい断面はパリセヴェイユならでは。口に入れると、土台のジョコンドにプラスされたカカオの香りとシロップの甘さが渾然一体となった味が広がります。コーヒーバタークリームはふんわりと軽くまるでムースのような口どけ。今まで食べたオペラの中で最高峰との声も多いケーキです。値段は560円。

パリセヴェイユおすすめメニュー7：アンディマンシュアパリ

「パリのある日曜日」という名前のケーキ。ココナッツのメレンゲをたっぷりとあしらったスクエア型が特徴です。サブレショコラを土台に、中にはパイナップルコンフィという新しい組み合わせが意外にマッチ。側面には粗めに刻まれたアーモンドがまぶされており、食感も楽しめます。チョコレート自体にもどこかフローラルな香りが感じられる繊細さ。値段は600円です。

パリセヴェイユおすすめメニュー8：フォンダンショコラ

パリセヴェイユのフォンダンショコラは、カカオ70%のフランス産チョコレートを使用。ふんわりしたスポンジにフォークを入れると、中からとろりとチョコレートがあふれ出します。その味は甘さ控えめでエッジの利いたビターな味わいが特徴。イートインでオーダーするとちょうどいい温度に温めて提供してくれるのもうれしいですね。値段は450円です。

パリセヴェイユおすすめメニュー9：フィグオランジュ

グランマルニエが香る大人のケーキ。濃厚なチョコレートビスキュイの間には、いちじくとオレンジのコンフィがサンドされ、いちじくの独特の食感とコンフィのフルーティーさが、ずっしりどっしりとしたこの重めのチョコレートケーキに程よい軽やかさを与えています。トッピングのフィグとオレンジにも金子美明氏のセンスを感じますね。値段は550円です。

パリセヴェイユおすすめメニュー10：パラディ

パリセヴェイユのムース系の中でも特に人気商品。ストロベリー、ブラックベリー、フランボアーズなどがふんだんに使われたベリーづくしのケーキです。ジェノワーズ、ムース、ババロアと層になっており、見た目も華やかでとてもキュート。おいしい食べ方は上から底まで一気にすくって食べること。甘みや酸味のすべての味が一体となって味わえるのでおすすめです。値段は640円。

パリセヴェイユおすすめメニュー11：ガトーバニーユ

パリセヴェイユのロングセラー商品。その名前の通り、バニラのケーキです。普段は引き立て役となるバニラが主役。サクサクしたパートシュクレ以外のクリームやガナッシュにはすべてバニラが使われており、その芳醇な香りを思う存分楽しめます。そしてクリームの軽やかさとタルト部分のどっしり感のバランスも秀逸。きりっとした上品なフォルムもすてきですね。値段は600円です。

まとめ

自由が丘の3大スイーツとも言われるパリセヴェイユの魅力、たっぷり伝わったでしょうか。日本にいながらパリのお菓子と遜色のないケーキを食べられるパティスリーは多くありません。店内に並ぶケーキやパンはどれを食べても今まで食べた中で間違いなく最高の味と評価の高い商品ばかり。そしてお店には今回紹介できなかったケーキもたくさんあります。自由が丘に訪れたらぜひパリセヴェイユに立ち寄ってみてくださいね！

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