【横浜】日本の食パンはウチキパンから始まった？毎日食べたいと人気のお店！歴史と魅力を紹介します

更新日: 2023年11月22日

神奈川県横浜市を代表する観光エリア・元町中華街にあるパン屋さん、「ウチキパン」。創業130年を超える老舗のパン屋さんで、横浜開港の歴史にちなんだお店となっており、イギリス食パンと呼ばれるタイプの食パンの前身となったパンを作ったお店としても知られています。ふんわりとした山型のビジュアルが特徴で、「イングランド」という名前で販売されており、ウチキパンの看板商品として現在も人気を誇っており、わざわざ焼き上がりの時間を狙って訪れるお客さんもいるほど。この記事ではそんなウチキパンの歴史やおすすめのパン、営業情報やアクセス方法などもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ウチキパンは130年続く老舗だった

みなさんは横浜にある「ウチキパン」というパン屋さんをご存じですか？ウチキパンは、日本のパンの歴史を語るうえで欠かせないお店となっており、現在の食パンの基盤を作ったパン屋さんとまで言われています。130年という長い歴史を持つ老舗のお店で、創業したのは1888年。現在お店を切り盛りするのは親子4代、5代となっており、昔から通っているという常連のお客さんもたくさんいるとのこと。

ウチキパンの歴史

そんなウチキパンの歴史を紹介しましょう。横浜が開港した当初、横浜には世界中からはるばる日本に訪れてきた外国人がたくさんいたと言われています。もちろんその時期にはまだパンは日本に定着していなかったのですが、イギリス人のパン職人であるロバート・クラークが外国人をターゲットにパンを作って売り始めたのだそう。このお店で一緒に働いていたのがウチキパンの創業者である打木彦太郎なのでした。

ウチキパンから日本の食パンが広まった

打木彦太郎はのちに、ロバート・クラークからお店ののれんを引き継ぎます。彼が当初オープンさせたお店が「横浜ベーカリー宇千喜商店」で、これが現在のウチキパンの前身となっているのです。もともとイギリスのパン＝食パンだったのですが、これを日本人向けのパンとして試作を重ね、一般家庭向けにも好まれるように作られたのがウチキパンでした。

ウチキパンを毎日食べても飽きない理由

そんな歴史をもつウチキパンですが、昔からのお客さんにも長く愛され続ける理由はその品揃えにもよるでしょう。創業当初から続くような定番メニューもあれば新商品のメニューなどもあり、お店の棚には所狭しとパンが並び、見ているだけでもわくわくしてしまいます。飽きない工夫が取り入れられており、常に新しいメニューの開発にも努力を惜しみません。まれに復活するメニューもあり、そのラインナップに注目する人も多数。

ウチキパンの名物「イングランド」とは？

そんなウチキパンの名物ともいえるのが「イングランド」と呼ばれるパンです。ウングランドは昔ながらのパン屋さんでの焼き方によって作られた4斤分が1つの塊となったスタイルのパンで、創業時から変わらずこのスタイルで販売されているとのこと。山がふんわりと盛り上がったビジュアルとなっており、スライスしたときも真四角ではないのが特徴となっています。

ウチキパンはパンの種類が豊富

そんなウチキパンですが、看板商品のイングランド以外にもパンの種類が実に豊富で、度々メディアでも取り上げられるほどの人気を誇っています。パンのラインナップは毎日約70種類にものぼり、食パンから菓子パン、調理パンなどジャンルもさまざま。ここからはウチキパンの人気のパンをいくつか紹介していきますので、ぜひパン選びの際の参考にしてみてくださいね。

ウチキパンのおすすめパン1:キーマカレーパン

最初に紹介するウチキパンでおすすめのパンは「キーマカレーパン」です。現社長も一押しするほどのお店のおすすめ商品となっており、スパイスのきいたキーマカレーがたっぷり入ったパン生地にマヨネーズをかけて焼き上げたパンとなっています。マヨネーズの風味がほどよいアクセントとなり、リピーターからも人気が高いパン。揚げないタイプのカレーパンなので、食べたあとももたれません。

ウチキパンのおすすめパン2:メロンパン

続いて紹介するウチキパンのおすすめパンは、菓子パンの代表格ともいえる「メロンパン」です。ウチキパンのメロンパンには、本物のメロンの果汁がなんと40%も入っているのが特徴となっており、メロンのフルーティーな香りと味をしっかりと感じながら食べられます。しっとりふわっとした食感の土台のパン生地と、上にのせられたクッキー生地のバランスも見事で、小さいお子さんにも人気ですよ。

ウチキパンのおすすめパン3:あんぱん

次に紹介するウチキパンのおすすめパンは、日本のパンといえばこれ！、「あんぱん」です。生地自体の甘味が感じられるしっとりふわっとした食感のパン生地の中に、甘さ控えめのあんこがぎっしりと詰められたパンとなっています。あんこには粒あんを使用しており、和菓子好きにもおすすめしたい商品です。季節によって桜あんぱんやさつまあんぱんといったメニューも登場するので、合わせてチェックしてみてください。

ウチキパンのおすすめパン4:クロワッサン

続いて紹介するウチキパンのおすすめパンは「クロワッサン」です。ウチキパンのクロワッサンは、一般的に販売されているようなさくさく生地のクロワッサンとは少し異なり、外側の生地はやや固め、中の生地はもちっとした食感となっているのが特徴です。バターの風味を抑えた、小麦本来の味が感じられる和風タイプのクロワッサンとなっており、焼き上がりを狙って訪れるお客さんも少なくないそう。

ウチキパンのおすすめパン5:ピロシキ

続いて紹介するウチキパンのおすすめパンは「ピロシキ」です。ロシア料理の一品として知られるピロシキですが、ウチキパンのピロシキは日本人の口に合うようにアレンジを加えられているのが特徴です。中のフィリングはケチャップで味付けした挽肉とタマネギが入っており、食べ応えも満点。パン生地はもちっとした食感で、揚げているため外側はさくさくの食感に仕上げられています。

ウチキパンのケーキ類も人気

ウチキパンでは通常のパンのほかに、マフィンをはじめとするケーキ類も扱われています。ほどよいサイズ感のマフィンは朝食やおやつにもぴったりで、プレーンタイプのほかチョコチップがたっぷり練り込まれたチョコレートマフィンも販売。ほか、さくさく生地とリンゴの食感が絶妙なアップルパイや、フルーツをのせて焼き上げたパウンドケーキタイプのお菓子、エクセルケーキなどが人気となっています。

焼き上がり時間をチェックしよう

店頭に並んでいるパンを購入するのでもウチキパンの魅力は十分に堪能できますが、よりおいしいパンを購入したいのであれば焼き上がりの時間を狙って訪問するのがおすすめです。菓子パン類やフランスパン類、イングランドなど、パンの種類によって焼き上がりの時間が設定されており、お店の公式ホームページからチェックできます。ぜひこの時間を参考にして、焼きたてパンを味わってみてくださいね。

ウチキパンへのアクセス方法

そんなウチキパンへのアクセス方法ですが、お店は神奈川県横浜市の中区元町にあり、電車でアクセスする場合はみなとみらい線・元町・中華街駅から徒歩約1分、または根岸線・石川町駅から徒歩約10分の距離となっています。お店の隣にはGAPがあるので、それを目印に進んでいくといいでしょう。また、公共交通機関でのアクセスがおすすめですが、車で訪れた方のために、お店の目の前には元町第一駐車場が用意されています。

ウチキパンの店舗情報や周辺情報

ウチキパンの営業時間は9:00〜19:00となっており、定休日は毎週月曜日となっています。月曜日が祝祭日の場合は火曜日が休みとなりますのでご注意ください。また、大型連休や年末年始などはお店の休みが不規則となることもありますので、訪問前に電話などで問い合わせをしておくといいでしょう。お店の周辺には港の見える公園や山下公園など、横浜の定番観光スポットもあり、パンを買ってピクニックのようにして食べるのもいいでしょう。

まとめ

いかがでしたか？この記事では横浜を代表する老舗のパン屋さん「ウチキパン」について詳しく紹介しました。現在日本で食べられている食パンの前身となったことを考えると、感慨深く味わうことができますよ。食パンのほかにも菓子パンや調理パン、ケーキなども販売されているので、ぜひいろいろな商品を買って味を食べ比べてみてくださいね。

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