【沖縄】祝い事に活躍する郷土料理ヤギ汁はスタミナ料理　どんな食べ方がおすすめ？

更新日: 2023年11月23日

沖縄でお祝いごとがあったときに食べられている郷土料理、ヤギ汁。名前の通り、ヤギのお肉をつかった汁物のことなのですが、栄養満点、滋養強壮によく、疲れを取るのにぴったりのスタミナ料理です。一般的な市場には出回っていませんが、沖縄ではヤギ肉料理専門のお店も。臭いが独特で、現地の人も好みがわかれるというヤギ汁ですが、一部の店舗ではヤギそばやヤギチャーハンといった料理にアレンジされています。この記事では、そんなヤギ汁について紹介しています。どんな効能があるかをはじめとし、沖縄でヤギ汁を食べられるお店も紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ヤギ汁は沖縄の言葉でヒージャー汁

ヤギ汁は沖縄ではおめでたい日に食べるヤギ肉を使った料理のことで、沖縄の言葉ではヒージャー汁と呼ばれています。昔からヤギは質素な餌で育つ貴重なタンパク源として食されており、独特の風味は羊肉にも似た味わいがあります。肉以外の臓物なども一緒に煮込むヤギ汁は、体を温めながら栄養が取れ、薬膳としても親しまれています。

滋養強壮になりそうですがヤギ汁を食べるには注意点もあります！

ヤギ汁には昔から言い伝えられている注意点があります。ひとつは、ヤギの脂が胃で固まり腹痛を起こすため、冷えた飲み物と一緒に食べるのはNGということ。もうひとつは、塩分の高い食事のため高血圧の人は避けたほうがベターということ。そして、臨月の妊婦さんは早産傾向になるので食べてはいけないということです。医学的な真偽は確かではないものの、これらに当てはまる人は食すのを避けたほうがいいでしょう。

臭いが厳しいヤギ汁！どんな効能が？

ヤギ汁の一番の特徴はその臭いです。現地の沖縄人でも食べられないほどキツイ臭いのするヤギ汁ですが、血や内臓も入れた汁は低カロリーで高タンパク。鉄、亜鉛といったミネラルが多く含まれており、疲労回復や脂肪燃焼の効果もある優れた効能があります。臭い消しに添えられてでてくるヨモギはほうれん草よりもカロテンが含まれ、お肌にも良いとされています。

ヤギ汁に含まれる栄養素Ｌカルニチン

ヤギ汁に含まれているLカルニチンは、エネルギーを生み出す役割を担う栄養素で、生命活動には欠かせないものです。心臓ではエネルギーの60%をこの栄養素が生み出す脂質を必要としており、心臓機能の維持には大切な役割と果たしています。加齢とともに減少する傾向があるため、積極的に摂っていきたい栄養素のひとつです。

疲労回復効果タウリン

身近な栄養ドリンクにも含まれているタウリンですが、その働きはコレステロールを減らしたり、血圧を下げたり、糖尿病に効果があったり、視力の衰えを防いだりと様々な効能があります。水溶性のため、ヤギ汁のようなスープにすると効率的に摂取することができ、肝臓の解毒能力を強化してくれます。疲れが溜まっている時には回復効果がある栄養素です。

貧血予防の鉄、亜鉛

ヤギ汁は貧血に効果のある鉄、亜鉛も含まれています。亜鉛は人間に必要な栄養素のひとつですが、体内で作り出すことができません。亜鉛が不足すると、体に様々な不調をきたすことも。ヤギ汁など多くの亜鉛が含まれている食事から摂取することで、体の調子を整えることができます。ヤギ汁に含まれているヘム鉄は吸収率もよく、貧血にも効果があります。

沖縄に行ったら試してみたいヤギ汁！

沖縄でヤギ汁を提供している店は多く、なかにはヤギ肉専門店も。ヤギ肉は一般的なスーパーでは販売していないので、お店に赴いて食べるのが主流です。車移動がメジャーな沖縄ですが、ゆいレールの近くに店舗を構えているところもあります。お酒と一緒にヤギ汁を試してみたい人には嬉しいポイントですね。ここからは、ヤギ汁が食べられるお店をエリア別に紹介していきます。